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人生、無駄なことはない。あらゆる経験がいつか未来を助けてくれる。【旅日記】

YOUTHNOW 2019 SDGs CAMP in Seoul and Yeongwol、というイベントに参加するために、韓国に飛んだ、2019年の夏の話です。

道中で超プチ事件。

「おいなんなんだよ」

日本から韓国へ向かう飛行機は10:50離陸予定でした。飛行機内に入って着席してから、滑走路の順番待ちということでズルズルと、結局30分以上待たされていた時に乗客が口々にそう言いました。機内乗客イライラゲージがあるとしたら、離陸遅延のアナウンスがあった瞬間8割くらいまで一気に埋まった感じです。正直な感想は、安全と定刻通りを天秤にかけた時、その結果が私とは違くなる人が多そうだ、です。それ以上は何も言う気はありません。ただ、忘れずにここに記しておきたかっただけです。あのイライラが高まった空気は今でも思い出せます。思い出の一つです。

韓国、ソウルにて他の参加者と交流した一日。

到着後ホテルへ。空港の送迎は待っててもらえました。こちらは遅延に寛容。

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夜は他の参加者と交流、打ち解けるためのプチパーティがありました。インドネシア、ベトナム、フィリピン、ミャンマー、インド、パキスタン、ネパール、、アジア各地から10人ほど集まりました。

ボウリング場・ゲームセンター兼レストランのような施設の一室で自己紹介をし、夕ご飯を食べました。

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「k-pop大好きです。韓国語で自己紹介します」

そんな参加者もちらほら。韓国のエンターテイメントってすごいなぁ。


「私もだいぶ前だけど、k-popきいてたことあるよ」

思い切って、話してみました。こういうのって、緊張する。にわか?とか、何も知らんくせに、みたいに言われそうで怖い。

「えぇぇぇぇ!何きいてたの」

数秒前の不安はどこかへ行きました。必要だったのは過剰な不安ではなく少しの勇気でした。BEAST、BIGBANG、MBLAQ、FTISLAND、SHINEE、きいてたよ~、中学の時。えぇ!そうなの!私もきいてた!いいよね!

こんなところでk-popの話をきっかけに仲良くなれるなんて想像もしてなかった。

「ダーツやるんだって!チーム戦らしいよ、同じチームになろ!」

k-popで盛り上がったまま、ダーツへ。どうやら、優勝したチームにはあとで景品があるらしいです。順番に矢を投げていきました。ところが、ダーツをやったことがない人が大多数で、ほとんどの人が、狙うも何も、的に刺さらない。実は以前、数回やったことがあり、どんなもんか知っていた私は的に刺さるわいいところにあたるわで、なぜかヒーロー、期待の星となりました。ただ単に、比較的できただけです。ダーツは、初心者です。もう、どんなルールがあるのか忘れました。

「優勝は、青チーム~」

ありがとうございます。勝ちました。チームメイトがたくさん褒めてくれました。Tiger-Mやるなぁ、と、みんなが名前を覚えてくれました。

何度か経験しておいてよかった、ラッキーだった、そう思いました。


やったことないのに、海外でJAPANに触れると思わず写真撮るクセがある。鉄拳。1回50円くらい。安。日本ではもう、ガチャガチャとか平気で300円くらいになちゃったもんなぁ。

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そして、あれは帰り道だったのかなぁ、誰かが、韓国ドラマの話をしていました。あれ見たこれ見た、などなど。きゃっきゃしてました。

「でもさ、韓国ドラマって、話の筋がほぼいつも同じじゃない?」

打ち解けたと思って安心しきった素の私は、こんなことを口にしたのです。何をそんなに盛り上がれるんだ、と。王宮か財閥ドロドロか、、。実は、母が、好きで毎日家で韓国ドラマを見ているので、なんとなく横目で私も見ていたのです。そしてずっと疑問に思っていたのです。

「その通り。でも、俳優がかっこいいから許されるの!!!!」

話をさえぎってしまったと思ったけど、逆でした。もっとわきゃわきゃし始めました。加速させました。みんな楽しそうです。よかった。平和だ。


点と点がつながった瞬間の心地よさ。

k-pop、ダーツ、韓国ドラマ、、、それは誰に強いられるわけでもなく、私の人生で出会った「点」たちでした。あの時きいたあれが、あの時やったあれが、あの時見たあれが、、まさかこの、韓国で新しい友達と仲良くなる、というところで「線」となるなんて。誰がどう予想できたでしょうか。


あぁ。人生で無駄なことはないんだな。そう、ひしひしと感じた日でした。

こうして、イライラの機内も、経験しておいてよかったといつか思える「点」となったのでした。


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