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サポーターに「壁」はない~ヴェルディサポーターの私が2回目の日産で感じたもの<2>

 前回、いろいろあって日産にマリノスと清水の試合を見に行くことになったヴェルディサポーターの私。
 
 さて、以前より繋がっていたフォロワーの方で、普段は一人で見ているライトサポーターの人を集めて、観戦会をするという企画を今回の試合で行うということで、急遽それに混ぜてもらうことに。

 前と違い今回はキックオフが夜ということで、早めに新横浜に向かい、新横浜もう一つのご当地スポットのラーメン博物館に寄るなど、適当に時間を潰して、夕方新横浜駅で合流し日産スタジアムへ向かいました。

 当然、ヴェルディサポーターで来てるような物好きはおそらく私ぐらいなので、(笑)前の神戸戦を観戦してから、マリノスさんのことも追ってはいたので、ある程度情報は知ってはいました。選手が多く入れ替わっていることや、今季の戦いぶり。どんな選手が在籍して今どんなサッカーをしているのか。でも、このままマリノスサポーターに成りきってこれから過ごすのも違うよな、と、思い正直に言うことにしました。

 「俺、本当はヴェルディサポーターです」
 マリノスサポーターさんの温度感も分からず、もしかしたら白い目で見られるかもしれない告白。
 しかし、その日集まったマリノスサポーターの方々は、みんな暖かい人たちで、そういった事情があっても快く受け入れてくれました。むしろ、ヴェルディの事やJ2のこともよく知ってくれている人たちで、ヴェルディの50周年記念のユニフォームやグッズのことで、すごくセンスがある、スタッフが努力をしていると評価してくれました。自分がほめられてるようで嬉しくなりました(お前じゃない、というかサポーターあるある)。
   FC東京に対して思っていることも共通する部分があり、少し安心しました(笑)。前にグラフで出た一人観戦の割合が多いのはヴェルディだけではなく、マリノスさんもということで、自分から地域密着の難しさややっている取り組みについて話しています。

 また、この日知り合いのお店にプレゼントするために、グッズ売り場でマリノスケくんのぬいぐるみを買ったのですが、これに予想以上に時間を使ってしまったため、キックオフに間に合わない危機だったので、夕飯は適当な売店で済ます羽目に・・・。これだけは失敗した点。あと、ぬいぐるみって結構かかるんですね(苦笑)

 この日の翌日は若くしてこの世を去った伝説のCB、松田直樹氏の命日ということで、試合前には寄せ書きが行われ、彼の現役時代の映像がダイジェストとして流れました。
 かつては敵ではありましたが、偉大な選手の冥福を祈り自分も寄せ書きをさせていただきました。

 そしてそんなこんなでキックオフ。この日一番楽しみにしていた、トリコロールギャラクシーの時間がやってきました。

 

自分も直前でキャンドゥで間に合わせですが、光る棒を買って参加。しかし、この日は多くのTLなどで流れてきているように、マリノス側のゴール裏の雰囲気ももちろん素晴らしかったですが、エスパルスサポさんの一体感のあるオレンジのペンライト、サイリウムによるギャラクシーがお見事でした。

   そして、観戦していく中で、一番注目をしていた部分であった「日産2階のゴール裏の雰囲気」ですけど、マリノスサポさんが仰っている意味はよくわかりました。
  新規のサポーターが覚えられるように歌詞カードが配布され、真ん中に陣取る応援団体さんが雰囲気を作ってくれることで、誰にも中に入っていける。ヴェルディのゴール裏に良く似た、何者も拒むことはない、優しいゴール裏の雰囲気、空気がそこにはありました。
 ゴール裏の偏見的なイメージでよくあるような「重苦しい雰囲気」は全く無く、ご新規の方でも、純粋に試合を楽しむことが出来る空気を作る努力をされているんだなと感じました。

 試合は残念ながら、再三の決定機を作るも決めきれず、逆に清水にカウンターのチャンスで失点を喫し、0-1で無念の敗戦。
 これまで普通に観戦している時は、どちらが勝っても負けても、心から応援しているチームとは感じられておらず、そんなに感情が入ることはありませんでしたが…
 本当に負けたことが悔しかったんですよね。ヴェルディや日本代表など、本当に愛を注いでいるチームと同じくらい。ゴールを奪ってあのチャントを歌いたかった。エスパルスさんの勝ちロコを見て、悔しさがますますこみ上げた。
 自分の中で、マリノスさんのことが特別なチームになったように感じました。今後序列が逆転することはないと思いますけど、少なくとも応援のためにスタジアムに足を運んでもいい、自分の中でそんなクラブになった日でした。

 再来週にはセレッソ大阪との試合が、再び日産であります。セレッソの指揮官は去年までヴェルディの指揮官を勤めていた、「ミステル」ことミゲル・アンヘル・ロティーナ監督です。

  まだ決まってはいないですが、もしかしたらその試合、またそれ以外のマリノスの試合にも何度か、またお邪魔するかもしれません。
 スタジアムに来るきっかけはいろいろあるけれど、人を引き止めるのは人と人とのつながり、そしてスタジアムを作る雰囲気であることを感じた。何より「前のnote、見ましたよ!」と言ってもらえたことは嬉しかった。

 人の優しさに触れて、マリノスさんへの思いが強くなること、またヴェルディのためにもっと出来る事が何がないかと考えさせられる、そんな一日でした。
  マリノスサポーターの皆様、ありがとうございました!
またお会いしましょう!

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