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大前研一さんに学ぶ人生をエンジョイする方法

コロナ禍で自粛ムードが長引くなか、鬱屈とした気分になっていませんか?

「旅行をして遠くへ足をのばす」「友人と集まって騒ぐ」などの気晴らしがしにくい昨今だからこそ、プライベートでうまく息抜きをすることの重要性とニーズが高まっているかもしれません。

今回は、大前研一さんの著書「遊び心」を参考にしつつ、どうやって「遊び心」を持ち、日々の生活と人生をより彩り豊かなものにしていくかを考えていきたいと思います。

大前研一さんについて

はじめに、大前研一さんをご存知ない方のために、簡単にご紹介をしたいと思います。

大前さんは、マサチューセッツ工科大学の博士号を取得された後、世界的コンサルティングファームであるマッキンゼーでキャリアをスタート。その後、マッキンゼーの日本支社長を務められたのち、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任するなどした、伝説的な経営コンサルタントです。

氏の代表的な書籍である「企業参謀」は、英語にも翻訳され世界のビジネスパーソンのバイブルとして広く読まれている名著です。この他にも、多くのビジネス本を出版されているので、もしかしたら切れ者の仕事人としてのイメージを強く持っている方も多いかもしれません。

しかし、実は同時に大前さんはスキューバダイビング、スキー、オフロードバイク、スノーモービル、クラリネット・・・などなど、非常に多くの趣味をお持ちです。そんなプライベートの話を集めた1冊が今回の「遊び心」という書籍です。

書籍から読み解く「遊び心」の源泉

書籍はエッセイ集という形をとっていますが、その多様なエピソードの根底に、大前さんの遊び心の強い一つの源泉があるように思いました。

それは並々ならぬ「好奇心」です。言い換えれば「自分の目や耳で物事を見聞きしたいという欲求」がとんでもなく強い方だなと感じました。

それを象徴するようなエピソードを引用したいと思います。

小学校六年生のとき、一人で九州まで旅行をした。私は地理が好きだったので、いろいろ本などを読んでいるうちに、生まれ故郷の九州をこの目で見てみたいという想いが強くなった。おやじに言ったら一言のもとにダメだという。母親はもちろんとんでもない、と言う。それでもしつこく行かせてくれと言っている間に、おやじが九州に行って何をするのか、と聞いた。もちろん知る限りの知識を使って、太宰府や関門トンネルを見たい、と言った。しばらくして、もしお前が横浜から博多までの急行の停車駅を全部言えるようになったら行かせてあげる、と約束した。

この後のことはみなさんのご想像の通り、幼き日の大前さんは見事父親からの課題をクリアして、小学六年生にして一人で九州まで祖父母の家に行ってしまいます。

本を読みながら、あまりの行動力に私は思わず舌を巻いてしまいました!笑

もちろん大人になってからも大前さんは様々な国や地域へ足を運び、多くのご経験をされていますが、そういった自分の世界を広げることができた根本には「自分はまだまだ何も知らない。実際に体験してもっと知りたい」というピュアな渇望があるように感じられました。

知っているだけでやった気になってたらもったいない!

「好奇心を持つ」

言葉でいうのは簡単ですが、じゃあ具体的にどないしたらいいねん!となりますよね。そんな時は、まずは「知ったかぶりになっていないか?」と自問すると良いのではないかと、大前さんの著書から学びました。

知識はあるけど、自分でやったことがない事を積極的に体験するその姿勢にこそ「遊び心」は宿るのではないかなと思いました。

もちろん、今はコロナがあるので実際に外に出てのアクティビティは難しいかもしれませんが、ネットやテレビで知ったモノを実際に購入してみたり、プログラミングや芸術などの創作活動をかじってみるなど、できることは探せばたくさんあるでしょう。

現地現物を体験する。

ある意味これは、ビジネスの文脈でよく言われる話ではありますが、人生を豊かにするという観点からも、非常に示唆に富む考え方なのかもしれません。

「遊びをせんとや生まれけむ」と詠んだ昔の日本人のように、もっと気楽な精神で生きていくのも案外良いものなのではないでしょうか。

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