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あいさつの魔法がとけない理由と校長先生


小学生のときの自分を想像してみてほしい。

登校したとき、校門に校長先生が立っていたらどう思う?

立ってたのがどの先生でも、私はちょっとかしこまってあいさつして校門をくぐると思う。


それが校長先生なんだから、さらに気合い入れるかなぁ。姿勢を正して、いつもより自分をよく見せたあいさつをする。


まぁそれはどうかと思うけど。。

私が小学校の時、校長先生は毎朝校門に立ってあいさつをしてくれた。

最初は本当にびっくりしたんだけど、校長先生が「おはようございます」と同時に大きな手をさし出して来た。


恥ずかしがってか面白がってか、最初はわざと先生から逃げる子どももいた。


けど、そのうち
うちの学校では朝、校長先生と握手をしてあいさつを交わすのが当たり前になった。

子どもの頃は、そのあいさつの意味なんて考えたこともなかった。


でも、大人になってじんわりあいさつの意味(=ちから)を教えてくれた校長先生に、しみじみ感謝することになった。

大人になってからも小学校の同級生との会話に時々校長先生の話題が出る。しかも、みんなフルネームで先生の名前を言えるし、漢字まで覚えてる。それってすごいことだな~って思う。


あまり関わることがない校長先生がいつまでも心に残るのって、やっぱり朝のあいさつをしてたからだと思う

担任の先生みたいに、長く見守ってくれる身近な存在じゃない校長先生。


朝のあいさつのときの一瞬以外は、時々授業や部活を見に来てくれるときと、全校集会で校長先生の話を聴くときくらいしか見かけない。


そういえば、私。悩んだとき校長室に行ってた。



職員室は行きづらいけど、校長室にはすんなり行けた。大人になって思うと、担任の先生を飛び越えて校長先生に相談するのってどうかと思うけど、子どものすることだから多めにみてほしい。。


でも、それくらい信頼できたのは、毎朝のあいさつと握手の賜物だと思う。校長先生は真剣に話を聞いてくれるって確信があったし、実際そうだった。

毎朝校門に立って600人以上の生徒にあいさつするの相当大変じゃない?それを続けられるんだもん。


学校に行きたくない子だっていたはずだから、先生とのあいさつに背中を押された子だっていたと思う。

「あいさつ」って不思議な力があるとしか思えない。


さらに、握手を交わすとその不思議な力が増す。あいさつと握手で簡単で最強のコミュニケーションをしてたんじゃないかと思う。

あいさつの大切さを教えてくれた校長先生には、感謝しかない。


直接「ありがとう」が言いたかったけど、数年前亡くなられたみたいなのでもうかなわない。。

私は、先生から教えてもらった「あいさつ」の大切さを娘に伝えたいし、これからもいろんな人と気持ちのよいあいさつを交わそうと思ってる。


あいさつはどんどん連鎖する。
とけない魔法みたいじゃない?

最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。


#先生
#教育
#あいさつ
#コミュニケーション
#心を開く

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