心理系大学院に行くまでの勉強

各国の自殺率の順位や数値は大きく変化しない。もし自殺に個人的な行為だとしたら、各国の自殺率の数値や順位は年によって大きく異なるはずである。そこには個人の心理を超えた社会の力が働いていると考えられる。デュルケームは個人的事情を超えた、自殺を招く社会的要因を自己本位的自殺、集団本位的自殺、アノミー的自殺、宿命的自殺の4つに分類した(自殺の4類型)。
❶自己本位的自殺
集団の結びつきが弱い社会で生じる自殺
❷集団本位的自殺
集団との結びつきが強すぎる社会で生じる自殺
❸アノミー的自殺
大不況的に絶望したり、逆に大好況時に欲望をコントロールできなくなって生じる自殺
❹宿命的自殺
アノミーとは逆に、伝統や慣習などで人を拘束する力が強すぎる社会で生じる自殺
しゃかは人々に自殺を強要するほどの力を持って存在しているとデュルケームは考えた。

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