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noteにて、『アレ』Vol.13に掲載した『ひとりぼっちの地球侵略』エッセイの初稿・無修正版を連載化します!


こんにちは、さいむです。
既に本noteでも告知したとおり、私は先月開催された文学フリマ東京38で初頒布した弊サークルの新刊『アレ』Vol.13にて、『ひとりぼっちの地球侵略』とそれを追いかけた私に関するエッセイ、『とある作品と自分の生き方』を執筆しました。

そして、今回、こちらのエッセイについて、編集作業中の最初期に執筆した初稿、謂わば無修正版をnoteに掲載することになりました!

まずは掲載することになった経緯から説明しますが、実は、2024年3~4月、初稿の執筆作業に入った段階で、その話は編集メンバーから出ていました。

というのも……初稿が、あまりにも怪文書だったからです。その編集作業は凄惨を極めました。

※編集当時の弊サークルメンバーのコメント集
①「これが……怪文書ってやつかぁ……」
②「この原稿は今ここにいる全員で編集する。短期決戦でカタを付けるぞ」
③「殴りてぇ……(私を殴れないので他のモノに当たり始める)」
④「これ、いっそ他の媒体に載せた方が適してるぞ?」
⑤「この原稿は入稿するまで代表には見せるなよ? ブチ切れて仕事にならなくなる」

編集に携わったサークルメンバー全員が疲弊し、ボロボロになりながらもどうにか脱稿。初稿時点で36,000文字超もあった怪文書は、無事幾多の改稿を経た後、約12,000文字という文字数と良識の範疇に収まった内容となり、『アレ』Vol.13に無事掲載されたわけです(もうダメかと思った)。

そのような作業の中で、編集長からこんなコメントを頂きました。
「これ、完全に怪文書だから初稿の状態ではどうあっても弊誌には載せられないけど、個人の責任の範疇ならnoteに載せていいよ」
そんなわけで、今回拙文の初稿をnoteに掲載する許可が下りたわけです。

ただ、ここまで書いておいてアレですが……実は今回、単にエッセイの初稿を載せる、ということは行いません。というのも、私は以前、今回のエッセイと同じ内容のコラムを〈アレ★Club〉のホームページ『コレ!』にて連載していたものの、一時的に筆を折ってしまっていたからです。

私がこちらの連載を一時的に断念してしまった理由は幾つかありますが、最たる理由を挙げるなら、やはり『ひとりぼっちの地球侵略』という作品に向かい合う自分の在り方に限界を感じてしまったからです(この経緯自体も『アレ』Vol.13の拙文では簡単に触れています)。そして、筆を折ってから丁度5年ほどたった2024年になって改めてこのコラムを読むと、やはり今の自分と当時の自分では色々と心境が異なっている部分も多く、当時とは違った視点からこのコラムを書き直す必要があると感じました。今であれば、本当の意味でこのコラムの結末を書けるのではないかと、そう思ったのです。

そういうわけで、私は今回、『アレ』Vol.13に掲載した『とある作品と自分の生き方』の初稿、及び〈アレ★Club〉のWebマガジン『コレ!』にて連載していたコラム「私が『ひとりぼっちの地球侵略』と共に辿り着いた「コンテンツ」の限界」を合体・再編集したコラム連載を、noteにて行うことにしました。題して、

「Re:私がとある作品と共に辿り着いた"コンテンツ"の限界――『ぼっち侵略』から一歩離れて――」

です。

コラム連載当時では書けなかった視点や、『アレ』Vol.13掲載の拙文では削った部分を全体的に書き加えて改稿し、全15~17回程度の連載での完結を目指す予定です。

なお、これまでのコラムやエッセイは、元来〈アレ★Club〉の発表媒体に掲載されているコンテンツです。そのため、〈アレ★Club〉編集メンバーに内容をチェックしてもらい、その内容や文章の質をある程度担保された上で世に出されています。

しかし今回、noteに連載するコラムについては、〈アレ★Club〉の編集を介さない予定です。編集メンバーの作業量に更なる負担をかけないため、というのがその最たる理由ですが、その他に考えていたことも幾つかあります。

まず何より、私が書いた怪文書が如何なる性質を伴ったモノであったかを、なるべく生のまま皆さんにお伝えするためです。最大の目的である以上、これは外せません。

次に、『アレ』Vol.13掲載時の拙文からは漏れてしまった様々な出来事や私の心情を、コラムの中で補填するためです。初稿では、私が『ぼっち侵略』を追いかけた8年間の中で、お世話になった方々のことやより細かな出来事の記憶も書いていました。そうしたことも補填することで、私の半生の備忘録、及びお世話になった方々への感謝やお詫びといった性質を強めた文章にしようと考えています。

最後の理由は、〈アレ★Club〉の編集を経由しないことで、逆説的に〈アレ★Club〉が何を主題とした組織であり、掲載する原稿を通じて何を目指す集団であるかを、知ってもらおうと考えたからです。弊サークル〈アレ★Club〉は、2024年現在、弊誌『アレ』の刊行、Webマガジン『コレ!』へのWeb記事の掲載、そして論壇チャンネル「ことのは」さんでの不定期動画配信をその主な情報発信手段としています。これは、弊サークルが行う情報発信の質を担保しようという意図がその一端にあります。一方で、我々はXを中心としたオンライン上の読者・他の執筆者コミュニティに直接コンタクトを取る、というコミュニケーション手段をサークル・サークルメンバー共に積極的に行っておりません。これについては、先述した質の担保という目的の裏返しでもある以上、ある程度仕方がないものとして現状割り切っております(ここに関する施策の準備を進めていないとは言いませんが)。それでもなお、〈アレ★Club〉とは何をする集団であるか、という部分の理解が、私を含めたサークルメンバー達と個人的な交流を持つオンライン上の方々にも浸透しにくくなっている現状があります。

そこで、今回noteで連載していくコラムを〈アレ★Club〉の編集を経由しないことで、『アレ』Vol.13掲載のエッセイと比較できる状態にしようと考えました。これによって、私たち〈アレ★Club〉が雑誌を構成するにあたって何を企図するのか、というのが、コラムとエッセイを比較する中で生まれる際から推察できるようにしたいのです。これがどの程度効果を発揮するものかは分かりませんが、コラムの連載をお楽しみ頂く中で、そういったことにも思いを馳せて頂ければ幸いです。

今回の告知は以上となります。全体的な構成の見直しや予告も含めて、連載の開始にはもう少しだけお時間を頂くことになりますが、連載開始の際には、是非noteに足を運んでお読み頂ければ幸いです。よろしくお願いします。ではでは。


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