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リフタ / Lifta はパレスチナ問題の象徴と成り得るのか?

リフタを歩く。初めて来た時とは全く違う思いだった。青々と茂る豊かな自然、天然プールに流れる水、そこからつながる小川、鳥の鳴き声、子供達の声。一見すると穏やかな光景。

そこで遊ぶ子供たちとその親。

シャローム。天気がいいですね。わたしも泳ぎたいくらい。でも男の子しか泳いでいないけど、女子禁制?
女子禁制というわけじゃないけど、そういう文化なのよ。

見るだけで認識できる超正統派ユダヤ人ファミリーのママとお話しする。

ここって何か知ってますか?
ここは公園よ。公園というよりただ自然がある場所。きれいでしょう?わたしたちも初めてここに来たんだけどね。

テルアビブに住む友人が言っていた言葉を思い出した。

この国の若い人たちはこの国の歴史を知らない。

エルサレムからほど近く、避難民の家は壊されはしているもののその様式が垣間見られるリフタはナクバのメモリアルプレイス、パレスチナ・イスラエル問題の象徴になり得るのか?

空っぽになってしまったこの村は様々なパレスチナ人、ユダヤ人、ナクバ以降のユダヤ人が住んでいた形跡が今もなお残っている。この住人たちは政治に翻弄されて来た人々だ。この村はもちろんであるが、彼らの思い出の声を残すこともパレスチナ・イスラエル問題のその政治的決定が市民にどんな影響を与えてきたのか理解する重要な役割を担うだろう。その場に立てるというのは文字よりも何よりも多大なインパクトがある。その感触、匂い、風が通り抜ける感覚すべてがリアルだ。両国が首都と主張するエルサレムにあり、外国人にとっても容易にアクセスできる。歴史的価値に立地的な条件も加わり、リフタ村は538ある消えた村の象徴となるかもしれない。

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