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文化に政治を持ち込むのはアリかナシか #アートと抵抗

ユーロビジョンとグローバルビジョンで心がざわざわしていた5月終わり。 今回のユーロビジョンはテルアビブでの開催、去年の優勝者がイスラエル人ミュージシャンだったから。

でも待って!ヨーロッパの(だけじゃないけど)ミュージシャンたちよ!いいのか?それで!

パレスチナ人ミュージシャン、バシャールムラドがユーロビジョンとパレスチナの今、そしてグローバルビジョンの意味を語っている。

https://www.facebook.com/WatchGlobalvision/videos/412352305986589/

そう、グローバルビジョンはパレスチナ人ミュージシャンたちが多数出演した。

主張なき音楽は音楽じゃない!
主張なきアートはアートではない!

と言いたい。

4月に開催されたパレスチナの音楽フェスPMXでもオーガナイザーの人は語っていた。

占領で虐げられ何も出来いと涙し嘆きわたし達は犠牲者です!なんて言ってられない。

グローバルビジョン、ベツレヘムのアイダキャンプに特設会場が作られた。ここは世界で一番催涙弾を浴びた場所。そこにBasharの美しい歌声が響く。真夜中に。

彼はジョンレノンの名曲イマジンを歌った。
その歌詞は途中から少し変えられていた。

想像してみて、チェックポイントがないことを。ビザや許可書が要らないことを。

美しい声、力強さ、そして壁による分断・・・壁に残る闘争の痕、増える入植地・・・思い出され涙が出た。

一方、ユーロビジョンでは。

なんと、アイスランドのミュージシャンHatariが自分たちがアップに映された瞬間にパレスチナ国旗のタペストリーを取り出した!

これはやばいでしょ。普通にやばいですよ。

これぞパンク!まさにパンク!!
そして、警備が来て没収されるのです。イスラエルではパレスチナ国旗を持っていると逮捕されることもあり、それが世界に中継されるなんて。
没収される瞬間はインスタライブで中継されておりました。なんとHatari どこまでもパンクやん。

そして瞬く間にSNSで拡散されていく、このやりとり。

アートとSNSが抵抗に結びつく。

そして、ここからBasharとHatariのコラボレーションが始まる。
パレスチナは存在する、そしてパンクは死んでいない。

音楽イベントに政治を持ち込むなという意見がイスラエル側からもたらされた。マドンナもパレスチナとイスラエルが手をつなぐ演出をしていた。

抑圧があるから抵抗がある。アートによる抵抗なんてない方がいいに決まっている。それは解放と自由があっての話だと思う。

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