再会はいつも嬉し楽し!
ハビービー!久しぶりね!
マルハバン!ウェルカム!もう教会には行ってきた?メラミーエ?それともコーヒーにする?
メラミーエはこの地方のセージのお茶のことだ。
メラミーエにする。ありがとう。さっき、お祈りしてきたよ。あの厳かな感じがやっぱり好きだなー。
Nadimは”そうだねー”と言いながら、わたしを店に残して外へ出て行った。店にはわたし一人。この緩さって・・・
そしてしばらくすると大きな体には似合わない小さな紙コップを両手に持って戻って来た。
日本はどうだ?行ってみたいよ。暑い?ここと比べて。ここも暑いだろう。
日本も暑いよー。
8月、実際日本の方が湿度が高く蒸しているので過ごしやすさはパレスチナかもしれない。なんでもオンタイムが当たり前の日本からこちらに来ると戸惑うこともあるが。
Nadimの携帯が鳴る。ママだ。
ママ、もうちょっとして買い物してから戻るからランチ用意しておいてね。
ママがわたしがちゃんと着いたか気にしてくれていた。ママは他の子供たちが結婚して家を出ているから地元に残るNadimに構いっきりなのだ。国が変われど同じような話はよくある。
お茶を飲んだら店を閉めて買い物に行こう!買いたいものがあるって言ってたよね?一人で行ったら観光客価格になると思うから一緒に行こう。とびきりのスパイスショップに行くよ!
行く!
そう言って荷物を手にする。
慌てなくていいよ。ゆっくりお茶飲んでからにしよう。もう一杯飲むか?せっかく再会できたんだから。
この時間の感覚に身を委ねよう。
彼らはあまり働かない、ということではない。占領下にあり物価は安くなくサラリーは低い。ダブルワークをしている人が多く、彼のお父さんもこの店を運営しながら大学でも仕事をしている。特別なことではない。
この地は物価は日々高くなり、人の命は日々安くなる。
そう言ったのはこの場所に来る途中の坂道に座っていたおじさんだった。
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