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AzusaSuga
2018年3月5日 17:58
訪問教会というところがある。場所はエルサレムの西側の郊外エン・カレムだ。聖母マリアはイエスを身ごもり、いとこのエリサベトを洗礼者ヨハネを身ごもっていた時にこの場所に立ち寄ったという話がある。わたしは身ごもりもしていないが、わざわざ足を伸ばして立ち寄ってみよう。実際は立ち寄るというよりも連れて行ってもらうのだが。エルサレム新市街を通り抜ける。アラブ風なヨーロッパがあったり、新しいものがあったり
2018年3月4日 12:51
Nadimは日本では見かけないくらい砂塵で曇っている車に乗り込む。その助手席に座る。砂の舞う細い道を抜けて幹線道路に向かう。右に行けばヘブロン。左折する。道路は渋滞している。ゆっくりと走っていると右前方に舞台と見物の人たち。渋滞はこのせいだろう。あれなに?難民キャンプの入り口でしょ?なにがあるんだろう。あー、あれはイスラエル兵に殺された人を弔うイベントだよ。今夜それがあるんだろうね。今
2018年3月3日 11:41
ランチを食べおわるとおもむろにNadimはベランダに出た。まだ陽は沈んでおらずかといって、暑すぎることもない。周りは大きな木々があり日陰を作っている。ベランダには小さなテーブルセットがあり、カゴの吊り下げられそこには2羽の鳥がいる。ベランダにおいでよ。アレギーラ(シーシャ・水たばこ)でも吸おうよ。ゆっくりしよう。シャーイ(お茶)がいい?カフア(コーヒー)にする?シャーイにしようかな。お
2018年3月2日 11:05
Nadimの家は幹線道路から少し入ったところにある。この幹線道路はベツレヘムからヘブロンにつながるもので道路沿いにはパレスチナ西岸地区最大の難民キャンプデヘイシェがある。ママー、ただいま。帰って来たよ。おかえり!Azusa, welcome!!よく来てくれたわね。さあ、お腹空いているでしょ?入って。Nadim、テーブルの上片付けて!ママの大歓迎を受け静かな自宅に入っていった。幹線道路が
2018年2月28日 11:01
さあ、行こうか!そう言って店の電気を消して戸締りをする。外に出ると重いシャッターを下ろし鍵をかける。まずは、スパイス!スークにお気に入りの店があるから。紹介するよ。このすぐ近くだから。広場を突っ切って教会を背にして右側のスークに向かう。スークはすごい人混みでみんな犠牲祭のためにお買い物をしている。案の定、スパイス屋さんも満員御礼という感じ。大声でアラビア語の単語が飛び交っているけど理解
2018年2月27日 11:38
ハビービー!久しぶりね!マルハバン!ウェルカム!もう教会には行ってきた?メラミーエ?それともコーヒーにする?メラミーエはこの地方のセージのお茶のことだ。メラミーエにする。ありがとう。さっき、お祈りしてきたよ。あの厳かな感じがやっぱり好きだなー。Nadimは”そうだねー”と言いながら、わたしを店に残して外へ出て行った。店にはわたし一人。この緩さって・・・そしてしばらくすると大きな体
2018年2月26日 11:20
Nadimのお土産屋に向かう。生誕教会向かって右の角っこにあるのがそれだ。久しぶりのベツレヘムなのでまずは教会でお祈りをしよう。クリスチャンでもムスリムでもない、典型的な日本人のわたしは全くと言っていいほど信仰心はないが神聖な場所は好き。それは美しいから。小さな、屈まないと潜れない教会の入り口を抜ける。今もなお改装中のこの教会は外も中も聖地なの?と疑いたくなるほど普通に工事中だ。入ると抜け
2018年2月23日 14:50
Beit Jalaにバスが着く。目の前には大きな看板が付いている信号機がある。バスを降りると多くの客引きがバンクシーの絵のある分離壁、周囲の観光地に勧誘する大きな声がある。毎度のことながら熱気がすごい。もう勝手知ったる道、眼を瞑っていても生誕教会までたどり着ける気がする。本当にやってしまうとこの交通量の多い道、間違いなく交通事故。進行方向にまっすぐ行けばヘブロンに向かい、その途中には古い難
2018年2月22日 11:49
Nadimからメッセージが届いていた。ママがランチに招待するって張り切っているから昼過ぎに遊びにおいでよ!Nadimはベツレヘムのランドマーク、生誕教会(イエスキリストが生まれた場所に建つ教会)の真横と言ってもいいくらいの場所にあるお土産屋さんの一人息子だ。もともとはNadimの従兄弟と先に友達になっていて知り合った。お土産屋さんという職業柄英語も堪能でいつの間にか仲良くなっていた。エ
2018年2月20日 14:03
この1km四方の祈りの場所、エルサレムのというよりもイスラエル・パレスチナはたまた中東一と言ってもいいくらい、聖地であり観光地である。エルサレム、『平和の町・聖なる家』しかし争いが絶えない、火種でもある。ダマスカスから入り左、右そしてまっすぐ行く。ずんずん進んで行く。一瞬空が見えるその先にセキュリティゲート手前右はレストラン。左は地下に行くツアー入り口。薄暗く気温は少しだけ低い入るにはチ
2018年2月15日 12:02
少しだけ空の色が濃くなったエルサレム。商店のガヤガヤとした喧騒、ワンピースのようなアラブ服を着たおじさまたち、スカーフをまとった女性たち、旧市街外の芝生に寝転がる子供達、いつも通りの光景だった。ダマスカスゲートから旧市街に入る。階段の両サイドにイスラエル兵、そして入り口にもイスラエル兵。着いてすぐのチラ見から実際に近づくと改めてイスラエル兵が増えたことを実感する。どう見ても見た目がアジア人のわ
2018年2月14日 12:03
昼寝を終え、色々やることはあったがまずはここに。旧市街の入り口ダマスカスゲートへ。少し日の傾いた頃、人々の往来。階段の上から見るダマスカスゲート。前回から渡航から半年、あからさまにイスラエル兵が増えた。この時8月下旬。5月にはアメリカのトランプ大統領の渡航があり、その後イスラエルによるアルアクサモスクに設置されたチェックポイント(現在は撤去)、その影響でデモが増えたニュースは見ていた。ダ
2018年2月13日 19:12
バス停にいる数人の人。シャローム、エルサレム行きのバスはここに来る?来るはずなんだけどね。中々来ないのよ。もう直ぐ来るんじゃないかしら?ありがとう。待ってみる。バス停で待っていた地元民と思われる年配の女性に尋ねた。なんとなくヘブライ語っぽい英語だったのでこの辺の人だと思われる。ただただ立ってバスを待つ時間。空のてっぺんに太陽がギラギラと輝いている。眠さと暑さ、疲れが増す。体感は
2018年2月12日 21:58
何度も行っているというのはただの回数でどれだけ知っているのかの指標ではない。まざまざと見せつけられた。エルサレムに向う列車の中でいつの間にか眠っていたわたしは眼が覚めるとどこかわからなかった。終点なのでとりあえず下車する。早朝にドイツミュンヘンを出てそのまま空港で列車だったので、この抜けるような空の青さ、そして気温が体に染み渡り中東(といっても地中海沿岸だが・・)に来たと実感している。改札を