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聖地パレスチナ 一人散歩

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聖地パレスチナ一人歩き。非日常にあふれた旅の記録
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2019年4月の記事一覧

結婚式、それは美容室から始まる

結婚式、それは美容室から始まる

友人アミーンの結婚式のに出席するためナブルスに行ってきた。ナブルスに行くにはエルサレムからラマッラー、そこでバスを乗り換えてナブルスに向かう。毎度毎度、渋滞の原因となるチェックポイントと迂回しないといけない分離壁で随分時間がかかる。

日本でも結婚式、女性陣はいつもより化粧を濃い目にして、いつもよりすこし派手なドレス、といっても高級なワンピースが定番だと思う。

しかし、ここパレスチナは違った!全

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パレスチナ アンダーグラウンド

パレスチナ アンダーグラウンド

ねぇ、聞いた?あの高級スーパーの話

何のこと?

2.3日閉まってたでしょ?あれ、ハシシ売ってたってよ!

まじ?

そうよ!ウケるでしょ。ハシシって。Facebook見てよ。

いつも イイね!10件くらいなのにもう500いってる!シェアもすごい!ウケる、コメント!
今まで高級すぎて行ってなかったけど、これからは行きます!とかあるよ。
パレスチナのベストスーパーマーケット!
とか。

わたし

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好きを言い続けたら向こうから近づいてきた!

好きを言い続けたら向こうから近づいてきた!

前世での縁なのか、何があるのかもはや現代科学では説明も辻褄も合わない、わたしのパレスチナ好き。深く深く深く大好き。もはや愛かもしれない。いや、愛しかない。

行けば行くほど知らないことが増えて、その分友達も知り合いも増えた。日本でもパレスチナの話ばっかりして、パレスチナのイベントをして、

あ!パレスチナの人!違うけどね、日本人だけどね。そう呼ばれるようにもなってきた。
どっから見つけてきたの?っ

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エルサレムは深くて狭い!

エルサレムは深くて狭い!

去年、Apo and the Apostlesのライブで(しかも後日インスタ経由で話しかけられた)知り合ったエルサレム在住の女の子と会うことに。

今、イースター休暇だからエルサレムにいるなら会わない?っていうか、インスタにあげてたね、インドホスピス。行ったの?

エルサレムにいるよ!インドホスピス行ったけど、個人の不動産だから入れないって言われて建物の前までね。

まじ?連れて行ってあげるよ、イ

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パレスチナここにあり!

パレスチナここにあり!

Apo and the Apstles のファン繋がりで友達になった彼女はエルサレムっ子。エルサレムは広いようで狭くて広い。
ちなみに、Apo and the Apostlesはわたしが初めてインタビューしたミュージシャンだ。エルサレム出身(ブルーID保持)とベツレヘム始めとする西岸地区出身から成るバンド。

パレスチナでの人の繋がりはとにかく狭い。たまに(そこそこ頻繁に)お邪魔しているわたしです

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嫁姑問題

あんたはもうアラブの女なんだからそのプロフィール写真変えなさい!そう言ってきたのはリーマの義理のお母様。プロフィールとは、わたしのfacebookアカウントの写真のこと。

わかってる、誰もわたしの顔とか気にしていないし、わたしのページが更新されようとされまいとどうでもいいこと。更新するとタイムラインにプロフィール写真変更しました!と晒されるのが嫌なのだ。
できるだけ目立たないように生きていきたい

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鏡面世界に入り込んだようなシュハダ通り

鏡面世界に入り込んだようなシュハダ通り

ヘブロンに行ってきたのは前にも書いた。

ヘブロンは好きな街だけど、行くのにエイヤー!がいる。好きだけど足が向かない、好きだから。

行くたびに占領が進み、もう見るからに入植地が増えたー!と悲しくなり、そして緊張感が増し、パレスチナの人々の生活は苦しくそれは金銭的な厳しさだけでなく心の苦しさも増して行くのが明らかに感じとられるからだった。それなのに、コーヒー飲んで行きなよー!とか、これ買います!と

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一粒の涙より一滴の希望を

パレスチナに滞在して約3週間が過ぎて大きの時間をエルサレムで過ごしていたが今はヘブロンにいる。ヨルダン川西岸地区の中でも入植地が激しく狂信的なユダヤ人入植者とその人たちを守るイスラエル兵がたくさんいる場所。なぜヘブロン?一体ヘブロンってどこ?エルサレムだけじゃないの?

エルサレムから南へ。ベツレヘムでバスを乗り換えてヘブロンに行きます。

ヘブロンはアブラハムさんがいるのですよ。お墓があるんです

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エルサレムに愛されるわたし

エルサレムに愛されるわたし

愛は時におせっかいだったり、やりすぎだったりすることがある。程よい、いい塩梅の愛を受け取れることなんてまずない。愛は見えないから。同じだけ愛し愛され、そんなことは稀有。トゥーマッチな愛さえも一旦は受け入れる、受け取れる度量の広さを持ち合わせていたいものです。

We will miss you!!そう言ってくれたのは東エルサレムに住むリーマ。

おかえり!で、また日本に帰るんでしょ?いつ?あとどれ

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ご縁ってこのこと!新手のナンパじゃなかったのね。

ご縁ってこのこと!新手のナンパじゃなかったのね。

着物でエルサレムを歩き、悪目立ちをしていたわたし。

それでも

チャイナ?ジャパン??

と聞かれてしまうのは日本がファーイーストでこの地の人たちにとって遠すぎて特に印象がないからなのか?日本人が着物を普段着としなくなって久しいからなのか?

旧市街をダマスカスゲートからジャッファゲートに向かおうと石畳を歩いていると少年に声をかけられた。

はーい!ジャパニーズ?たぶん、キミに会ったことあるよ。

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主張がない音楽なんて音楽じゃない!PMX day3

主張がない音楽なんて音楽じゃない!PMX day3

ガザに空爆があり、ベツレヘムのデヘイシェキャンプで、そしてナブルスでもイスラエル軍によって市民が銃殺され、チェックポイントはいつも以上に警戒が激しく、エルサレム旧市街の緊張感も増していた。

占領がある現実

3日目のPMX 会場のスタッフももはや顔見知り。

キーフハレーク?

ハンブリラ

どこを歩いてもアーティストだろうと、警備だろうと、スタッフだろうと目が合えば挨拶して元気?と聞き合う。

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幸せすぎて言葉にならない PMX from GAZA

幸せすぎて言葉にならない PMX from GAZA

3月25日にガザからロケット弾がテルアビブに飛来しその後、大規模な報復攻撃が始まった。
あれから2週間と経たないうちにPMXがあり、ガザからも初めてミュージシャンが参加した。

その一人、SOL BandのHAMADAくんに感想を聞いてみた。

熱いガザコール PMX day2

熱いガザコール PMX day2

パレスチナの音楽シーンのショーケースとなる
Palestine Music Expo
1日目の模様はすでにレポートした通り。↓

2日目のリストを見るとスペシャルゲストはなかったけど、この日自体がスペシャルだった!
個人的には2つ!

10日ほど前にベツレヘムのデヘイシェキャンプで17歳の少年がイスラエル軍によって銃殺された。そのデヘイシェから来た少女4人組のラップチーム Ettijah!

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エルサレムの天使

エルサレムの有名人、ドゥードゥー。本名はモハメッド。
彼はで天使、みんなから愛されている。2018年の夏に初めてドゥードゥーと会った。場所は神殿の丘。アクサモスクに彼は通う。

彼はダウン症という先天性疾患がある。恥ずかしながらわたしはダウン症という名前は知っていたけれど、どういったものなのかを知らなかった。そして今までダウン症の人にも出会ったことがなかった。偏見どころか何も知らなかった。予備知識

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