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「退職=さよなら」という時代ではない

 先日、1年半ほど勤めた会社を退職した。

チームを去るということは寂しい選択だけれど、それはマイナスなことばかりでもない。
そして、新たな道に向かって進む元同士を最後は温かく送ってくださった方々に感謝しかありません。

 ボクが完全にチームを去るということは、2回目になる。
1度目は12年勤めた機械メーカー。
そこでお世話になった方々、同僚、後輩とは未だに会う機会もあるし、ビジネスでの関係も細く長くは続いている。
次の旅行会社は、フルタイムという形ではなくなったけれども、別の形で残り引き続き仕事をしている。
そして今回。

 退職を決めた今年の3月に、ある記事を見た。
自分の中にあった少しだけモヤモヤとした気持ちが落とし込めた気がした。

サイボウズ株式会社のメディア「サイボウズ式」で編集を務めていた、あかしゆかさんの記事。

ここには、ボクが「良いな」と思うサイボウズの中の色々な取り組みが書かれているのだけれど、それを経験し踏まえた上で、彼女が考え気付いたことが書かれています。

会社と個人の距離感を感じながら仕事し出したのなんていくつになってからだろう・・・

サイボウズの取り組みも凄いけど、新卒から5年間でこの境地に達するあかしゆかさんも凄い。

彼女はサイボウズでまず一生懸命働くこと、次に副業ではなく複業をすること、と経験していくんですが心身のバランスを崩してしまったそうです。
それでもやはり複業をしたいという思いはあり、ただ同じことを繰り返してはいけないとセーブしていた。
そんな時、ふと「なぜサイボウズの仕事を減らすという選択肢を取らなかったのだろう」と思ったそうです。
そこに青野社長の

会社とはまさにキャンプファイヤーのような存在で、社員にはそれぞれ、関わる「距離感」があっていいのだ

という言葉から会社との距離感を考えるようになったのだとか。
最終的に、あかしさんはサイボウズを退職することになるのですが、
退職をしたあとも、サイボウズの仕事を業務委託という形で一部続けることが決まっており、正社員は卒業しつつも、これからもサイボウズの一員ではあり続けるのだそうです。

100かゼロの二択ではなく、辞めたあともゆるやかに続いていく関係性がある。
「退職=さようなら」という時代ではない

ということ。

ボクと㈱リトルコンシェル(旅行会社)との距離感がそれ。
ただ、そこにはお互いの努力と責任感が必要だとは思う。
繋がるようにしていこう。
繋げるようにしていこう。

今回の退職は上記のそれには出来なかったけれど、想いは同じ。
雇用形態は無くなったけれどゆるやかに続いていく関係性もある。
繋がるように繋げるようにしていく。
いずれそうするんだ。必ず。

GOING MY WAY.


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