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-雨の日に部屋で-

カバー写真は朝から雨が降っていたので、雨の日の絵を描こう、と描いた絵。

全容はこちら。

最近、こういう絵を描きたくて仕方ない。

でも、なかなか思い浮かばなかったり、モチーフがなかったりで描けないでいた。

ちょうどいいところに、「雨の日」というモチーフがあり、描いてみた。

こう見えて、自発的に何かを生み出すのは、あまり得意な方ではない。

外的なきっかけがないと、小説も絵画も、音楽も、なかなか生まれない。

そして、今日はほんとうは映画を観に行きたかったのだけど、あまりお金を使えないので、代わりに自宅で何かを観よう、ということで、一日中、映画を観ながら、絵を描いていました。

1本目は、「追憶と、踊りながら」。

ロンドンを舞台とした家族映画。

カンボジア系中国人と息子、あとイギリス人の友人などとのホームドラマ。

内容は、割とシリアス。

感想は苦手なので、音楽もよかった。

絵を描いている手が、ふと止まる映画であったことは、確かである。

そのあと、小休止で、ドラマ「パンとスープとネコ日和」のエピソード1。

こういうのは、わたしの得意分野。

小林聡美さん、もたいまさこさん、「かもめ食堂」の流れは、期待を裏切らない。

2本目は、「blank 13」。

こちらも、邦画の家族映画。

意図して選んでいるわけではないが、家族ものに引き寄せられている。

高橋一生さんの演技と、音楽がよい。

何かを胸に抱えた、ものものしい表情の高橋一生さんは、やはり素晴らしい。

王道の映画音楽らしいピアノ音楽に、ふいに重なる笹川美和さんによるハナレグミの「家族の風景」のカバー、このアレンジは、よき。

監督は、斎藤工さん。

とても失礼なことを言うと、知っていたら観ていたか、わからない。

でも、わたしは好きな感じ。

そして、映画を観ながら、ずっと描いていた絵。

割とまじめに鉛筆で。

こういう絵を専門にするつもりはないけど、何事も基本は大事かな、と言い聞かせる。

内心では、わたしはこの先どうするのだろう、という不安や迷いに押し潰されそうになる日々。

とはいえ、新しい仕事も少しずつ慣れてきてるし、小説や短歌でも一次審査を通れたり、向かい風は半端ないけど、地道に頑張ろう、と言い聞かせながら、そんな日々を送っている。

とはいえ、とはいえ、やはり不安や迷いに苛まれることしきり。

不安や迷いがあればこそ、今は、きっかりと明白に描き切る、冒頭のような絵を描いてみたいのかもしれません。

それでは、また梅の香りを待つ夜に。

◇ ◇ ◇

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