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What matters is in what you are not paying attention to.

このnoteにあまり大事なことを書くことはありません.どちらかというと,自分の本が売れて欲しくて書いているだけだからです.大事なことはなるべく本の中に入れるようにしています.でも,ときどき,自分がハッと大事だと思ったことを忘れることをメモするために使うこともあります.今日がそれです.

さて,「大事なこと」と書きましたが,これが決め手です.多くの英語学習者は,大事なことよりも大事でないことに力を注いで勉強します.

さて,今回の『「意味順」英語表現トレーニングブック』の目次はこうなっています.

目次
はじめに
UNIT1 Where ~ ?(どこ…ですか?)
UNIT2 Is there X ~ ?(X がありますか?)
UNIT3 Here’s X.(ここに X があります)
UNIT4 This is X.(これ / こちらは X です)
UNIT5 Are you ~ ?(あなたは…ですか?)
UNIT6 Is X ~ ?(X は…ですか?)
UNIT7 What’s that? / What’s this?(それ / これは何ですか?)
UNIT8 Do you do?(あなたは…しますか?)
UNIT9 Do you have X ?(X をお持ちですか?)
UNIT10 I don’t do ~(私は…しない)
UNIT11 Did you do ~ ?(…しましたか?)
UNIT12 (Do you) like X?(X は好き(ですか?))
UNIT13 I like to do / I like doing(…するのが好きです)
UNIT14 What time ~ ?(何時に…?)
UNIT15 When ~ ?(いつ…?)
UNIT16 Who is X ?(X は誰ですか?)
UNIT17 How ~ ?(どうやって/どのように…?)
UNIT18 How long ~?(どれくらいの長さ…?)
UNIT19 How often do you do?(どれくらいの頻度で…しますか?)
UNIT20 How many ~?(いくつ…?)
UNIT21 How much ~?(いくら…?)
UNIT22 What ~ ?(何…ですか?)
UNIT23 What / How is X doing?(X は何を・どうしていますか?)
UNIT24 Are you going to do?(…する予定ですか?)
UNIT25 Can you do?(あなたは…することができますか?)
UNIT26 What do you do?(あなたは…しますか?)
UNIT27 What ~ ? / What kind / type of ~ ?(どんな/何の…?)
UNIT28 Could you do? / Can you do? / Would you do?(…していただけますか?)
UNIT29 I want you to do(私はあなたに…してほしい)
UNIT30 Can I do? May I do?(…していいですか?)
UNIT31 I’d like to do / I want to do(…したい)
UNIT32 Do you want X?(X がほしいですか?)
UNIT33 Do you want to do?(…したいですか?)
UNIT34 Should I do?(…しましょうか?)
UNIT35 Do you want me to do?(…しましょうか?)
UNIT36 Let’s do(…しましょう)
UNIT37 Let me ~(私に…させてください)
UNIT38 Do you know ~ ?(あなたは…を知っていますか?)
UNIT39 How was X?(X はどうでしたか?)
UNIT40 You have (got) to do / must do / should do(…しなければならない / …したほうがよい)
UNIT41 You don’t have to do(あなたは…する必要はない)
UNIT42 Don’t do / must not do(…するな / してはいけない)
UNIT43 You can do(…してもよい)
UNIT44 Why ~ ? ─ Because ~ ?(なぜ…?─ …だからです)
UNIT45 I don’t know how to do / what to do / who to do(どうやって・何を・誰に…したらよいのかわからない)
UNIT46 have / need X to do(…するための X がある・必要だ)
UNIT47 You look ~(…のように見える)
UNIT48 That’s ~(それは…ですね)
UNIT49 I think (that) ~(…だと思います)
UNIT50 X told me (that) ~ / X said, “ ~ ”(X が…と言った)
Answer Key

なんだ簡単だな,こんなの全部知っているよ,と思った人が初級者でも普通なんじゃないでしょうか.そうです,簡単です.中級者や上級者はほとんど相手にしていないので簡単に決まっています.でも,問題はそこじゃないんです.実は,多くの学習者は,ぼくがこの本を通じて,上にあげた表現をマスターすることを学習者に期待していると思っていることです.下手すると英語を教える立場(すなわち多くは英語の先生)も含めて.

極端なことを云えば,上に書いた表現なんてどうでもいいんです.本当は,上で「〜」となっている部分の方を学んでほしいと思っています.例えば,Unit 42に

「この写真をSNSに投稿してはいけません」

というのがあります (p.88).で,これはUnit 42ですから,「〜してはいけません」にYou must not doを使います.でも,マスターしてほしいのは,そこじゃないんです.「〜してはいけません」という後に,動作を表わす「投稿する」というのを英語でなんというのか,そしてそのあとに,「何を投稿するのか」という対象にあたる「この写真」を何というのか,そして,「どこに投稿するのか」というのを「SNSに」と英語で云えるか,というほうが重要で,そこを学び,できるようになってほしいわけです.

こういう要素は,熟語的(idiomatic)結びつきは弱く,ここで覚えたからと云って,次にまたそれを使うことがすぐでてくるとは限りません.どちらかというと,文法的にも説明しにくいか,説明するまでにはいかない,というものがほとんどです.でも,だから大事なんです.ここを勘違いして,You must not doという表現を覚えればよいのだ,と思っている人は英語はできるようになりません.こういう表現こそ,そのうちでてくるうちにお覚えてしまうものです.まあ,書き手としては,ここを単位に整理すると都合が良いからそうしているだけです.

この後ろの部分に意識を置き換えるだけで,上達は大きく変わります.案外,できる人とできない人の差というのはこういう小さなところにあります.

ところで,ほとんど平積みや面陳は無理と思っていたのですが,池袋のジュンク堂ではこんな感じで並べてくれたようです.良かった良かった…


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University of Central Missouriで,MA-TESL(第2言語としての英語教育・修士)を取得.フランス語・英語の教材編集会社,イリノイ州の公立高校,専門学校,研修会社,大学などでの勤務を経験後,現在は英語教材の執筆に携わる.
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