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ざわ……ざわ……

なんでアメリカのマンガって、セリフ全部大文字なんでしょう。

読みにくいことこの上なしじゃないですか?


大文字ばっかりの文って、重要なことを目立たせたい時に使うなら、他の文章との差で注目度は上がりますけども、全部やっちゃうのは元も子もないんじゃない?
わかるで。ヒーローがビルの屋上、月明かりを背に「待たせたな!」とかほざきながら登場するならまだいいよ。そういう決め台詞のようなものなら大文字の方が迫力が出てぐっと盛り上がるもんね。
で、その後、「誰だ貴様!?」と悪役が逆光で見えてないまま叫ぶのもいい。「ヒーローが来てくれた!」「助けてヒーロー!」と人質の男の子がありったけの声で叫ぶのもいい。だって命がかかってるからね。あと1秒ヒーロー遅刻してたら殺されてたんだから。

「ヒーローか! 遅いぞ!」
「お前!その子を放せ!」
「いいだろう! その代わり、今日こそはお前の命日にしてやるわ!」
「やれるものならやってみろ!」
「頑張ってヒーロー!」
「ありがとう! いくぞ! 必殺…!」
「むむ! させるか!…なに!? 俺様のマシーンが動かないぞ!」
「俺が、こっそりガソリンを抜いていたのさ!」
「だから登場が遅かったのか! おのれ…!」
「必殺、ヒーローボンバー!!!」
「うわあああああ!! 覚えてろー!!」

あかん。アメコミって勢いしかないわ。セリフの強弱がない。強、強、最強、強のローテーション。一番松井、二番長嶋、三番王、四番掛布、五番金本、六番筒香、七番ゴメス、八番マートン、九番和田アキ子という恐ろしいモノカルチャー布陣。すんません。適当に言葉選んでます。

でも英語を勉強する外国人を代表して言うと、読みやすい方がありがたいです。絵だけで充分勢いありますから、ビックリマークの多用くらいに抑えてほしいんです。ビックリマークいいですよ。おすすめです。どんな言葉にも勢いを生んでくれますから。

そのシャツかわいいね。

そのシャツかわいいね!!!!!

だと全然違うでしょ。上はお世辞かな? 顔面もスタイルも褒めるとこないから、とりあえず服褒めとくかって、そんな感じがするけれど、下は着てる状態で強奪してしまいそうな勢いで気持ちが爆発してるよね。いや、してるよね!!!!!!!


何の話やっけ?
そうそう、マンガね。英語のマンガを持ってるわけでも今日読んだわけでもないんですけど、ふとそう思ったので書きました。日記は勢いが大事だと、ここ数日で学びました。

常に見切り発車からの途中下車なので、

オチありませーーーーん!!!!!


つづく

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