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つづかない


なんでもいいから続けようと思って、いろいろやった。


・絵

・筋トレ

・柔軟

・散歩

・読書   とか。

全部続かない。最長1か月、最短5分。くそかよ。


ならば、すでに続いていることの延長線ならうまくいくんじゃないかと思ってかんがえてみる。


続いてるものと言えば、毎朝のTwitterチェック。 くそだわ。


でもSNSなら見る習慣がすでにできてるし、ここに何か組み込めばいけるだろうと、安易におしゃれそうなこのサイトで駄文を一日一個のせようと今さっき仕送りのお米を研ぎながら決めた。



SNSの好きなところは、うそついてもいいところ。
今もうそついた。お米を研ぎながら決めたんじゃないし、なんなら今日じゃなくて一昨日くらいから「やりたいなあ」という気持ちはあった。



ものが続かない理由の一つ、スタート前にいろいろ考えちゃう。


なにで見たか忘れたけど、人間は決意後3秒でやらない言い訳を考えるらしい。思ったらすぐ動かないと言い訳が浮かんじゃって、もっと動けなくなるそうだ。3秒ルールはあながち間違ってない。
私は何秒経とうが小学校のグラウンドに投げ捨てられたポテコを食ってたけど。


 言い訳だけじゃなくて、決意したその瞬間、理想の完成形も考えるよね。



例えば、



・テキトー日記がなぜかウケて、一週間くらいで三桁の人が日記を楽しみにしてくれる環境ができあがる。


・一か月経つと、「嫌なことあったけど、元気でました!」とか「あなたの日記が唯一の支えです」とか天秤に乗せたらこの駄文と絶対釣り合わない想い系のコメントがいっぱいくるようになる。


・二か月経つと、フォロワーが千人を突破。次いで、フォロワー1万人のインフルエンサー(以下諭吉)に引用RTされて、SNSの一部界隈で有名になる。その日の日記がランキングにも入る。
インフルエンサー諭吉は、若い頃、世界を股にかけたバックパッカーで、その時書いてた旅ブログがそこそこ有名。今は、ホワイトニングで真っ白い歯の男たちに向けたセミナーを田端で月一で開いている。諭吉は旅してた頃より真っ黒に日焼けした肌で、誰より白い歯をみせながらわっはっはと笑う。


・諭吉の援護射撃でちょいバズりの後、ネットで記事にしてもらって、それが私の大好きな芸能人の目にとまり、深夜のラジオ、一曲目流す前のトークで「そういえば、最近面白いのみつけてさ…」と紹介される。


・翌朝、Twitterをチェックすると「ラジオで紹介されてましたよ!」とフォロワーから数多の報告、しかしその日記ではあえて触れない。なぜなら、その芸能人は諭吉の知人であり、一昨日、諭吉を通じてお忍び会食を行っていたのさ!わっはっは!



……一通り妄想してから見る諭吉の白い歯にも負けないくらい真っ白なnoteの画面は、かなりきつかった。


真っ白だけならまだしも、グレーの文字で


こんばんは。お体にお気をつけくださいね。



泣いちゃう。

今日も一人遅くまで残業、終電に飛び乗ってくたくたの家路、そっと静かにあけたドアの先には、「チンして食べてね」と書かれたスーパーのチラシとラップがかけられて内側に水滴がたまる肉じゃがの器……ぐらい冷たくてあったかいnoteさんの一言を潰してまで書く価値のあるものなんて生み出せるんだろうか。


きっと書けるようになったころには、諭吉が私の大好きなあの芸能人とのお忍び会食をセッティングしてくれるんだろうな。



つづく

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