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採用管理システム「sonar ATS」の さらなる強化と拡大を目指し【初のプロダクトマネージャー】を募集します!

徹底した顧客志向のプロダクト開発によって、900社を超える企業に導入されてきた、採用管理システム「sonar ATS」。Thinkingsでは、「クラウド」や「サブスクリプションモデル」が世の中に浸透するずっと以前から、サブスク型のB to B SaaSとして「sonar ATS」を提供してきました。

そんな当社では、さらなる事業拡大と強化を目指し、第一号となる専任プロダクトマネージャー(以下、PdM)を募集します!

そこで今回は、プロダクト開発の特徴や強みについて、「sonar ATS」の構想時から開発やセールスに携わり、PdMも兼任してきた仙頭篤さんにインタビューを実施しました。(聞き手・田村)

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仙頭 篤 プロダクトマネージャー
早稲田大学大学院卒業後、人事・採用コンサルティング会社を経て、2010年インフォデックス入社。HR Tech事業部の立ち上げから携わり、一貫してsonar ATS事業の推進に従事。製品開発企画、営業、導入・運用コンサルティングなど、サービスの社内外接点の全てを経験しながらクライアントの採用成功を支援。それらの経験をもとに、2020年よりsonar ATSのプロダクトマネジメントを担当。

2010年から取り入れた、クラウドとサブスクモデル

――Thinkingsは「HRテック」という言葉がなかった2012年に、採用管理システム「sonar ATS」をリリースされています。まずはどんなプロダクトなのかを教えてください。

「sonar ATS」は、採用活動におけるアナログで煩雑な業務プロセスを、テクノロジーで可視化・自動化・効率化することで、企業の採用成果を高めるための課題解決を支援するツールです。

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採用担当者の理想を実現するためには、煩雑な業務の「量」を減らし、企業ごとに柔軟な採用プロセスを設計することによって、採用活動の「質」を上げる必要があります。そこで、「Productivity(生産性)」と「Flexibility(柔軟性)」をキーワードにプロダクトを開発してきました。

――採用管理システム開発の背景には、どんな課題があったのでしょうか。

「sonar ATS」の構想を始めた2010年当時、世の中にある採用管理システムは、必要十分な機能を有したパッケージは存在しても、ある面では固定的な使い方しかできず「現場での使いやすさ」や「カスタマイズ性」にはまだまだ課題のあるものばかりでした。

新卒採用の担当者は、決められた期間で競合と差別化し、候補者に正しく自社の事業や仕事の魅力を伝える必要があります。そのためには企業の強みや事業特性に合わせた「採用プロセス」を、候補者のペルソナごとに設計しないといけません。

しかも、採用プロセスは使い回せるわけではなく、学生の志向性や社会環境、事業環境の変化に合わせて毎年ブラッシュアップし、採用活動自体を進化させていく必要もあります。だから本来は、課題などに合わせて柔軟にプロセスを設計して、効率的に運営・管理したいのですが、既存の仕組みでは実現できなかった。

採用プロセスのコンサルティングを通じて知った、この現状をどうにか変えたいという強い思いが、「sonar ATS」の構想につながりました。

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開発にあたって工夫したのは、インフラに「MicrosoftのAzure」を採用したことと、価格にも柔軟性を持たせるために「サブスクリプションモデル」でサービスを設計したことです。

――2010年当時は、クラウドもサブスクも一般的ではなかった頃ですよね。それをいち早く取り入れた。

私たちはこの市場に参入するにあたり、採用管理システムにおける機能=「出来ること」を単純に増やすだけではなく、顧客の課題解決に本質的に向き合ったものづくりを継続的に行うためには、アプリケーションの開発組織は内製化し、インフラはクラウドを選択することが合理的だと考えました。今では当たり前になっている判断ですが、当時の私たちにとってはひとつのチャレンジでした。

人材採用はどの企業にも重要な経営課題ですが、現場の採用担当者は、とにかく業務量が多く煩雑で、本質的な活動に手が回らないことが多いんです。だから我々は、採用担当者の課題解決にフォーカスして、企業の成長を支援する存在になりたいと思っています。

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採用担当者は採用の改善余地があると感じつつも、なかなか手が回らない実態がわかった。2021年4月:採用のホンネ(採用活動の実態調査2021)

個別最適な採用プロセスを設計し、状況はリアルタイムで可視化

――「徹底した顧客視点」を追及されたとのことですが、顧客視点でプロダクトを開発したエピソードを教えてください。

全ての開発がそうなのですが、わかりやすい例だと、採用プロセスをフローチャートにして、直感的に採用状況を把握できるようにしたことです。

採用プロセスは、新卒と中途では「候補者と向き合う時間軸」や「相互理解のために注力すべきポイント」が全く違いますし、職種や部門ごとにも異なります。たとえば、新卒ならエントリー/会社説明会/エントリーシート提出/一次面接といった選考プロセスがあり、中途のデザイナーの場合は、応募/過去作品提出/面談/面接といった具合に進みますよね。昨今、新卒でも「ジョブ型採用」に取り組む必要性が高まり、採用に至るまでのコミュニケーションプロセスは、より個別性が高く複雑になってきています。

この、一律ではない個別の採用プロセスを、今まではエクセルなどの一覧表で管理していたんです。

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従来型管理シート(例)一人ずつ手入力で管理することが多かった。

これでは応募者の誰が今どのプロセスに進んでいるのか、すぐに把握できません。しかも、担当者以外は扱い方がわからないので、結局属人化してしまうんです。

この課題を解決するために作ったのが、ローンチ当初からあるフローチャートのプロセス管理機能です。要件ごとに分岐した採用プロセスをワークフローと見立てて、候補者への対応や業務の処理を自動化可能です。さらに、各フローのリアルタイムな進捗状況も直感的に把握できます。

ロゴ差し替え

2018年には、より直感的にドラッグ&ドロップで簡単にフローを組み替えられるよう改修し、採用プロセスを自分でコントロールしている実感を得られるようにしました。

愚直に現場の声を聞き、優れた顧客体験を生み出す

――世の中が、UIUXや顧客体験に注目する以前から注力していた、ということですね。

もちろん、今のUIUXが最適とは言えないかもしれませんが、構想当初からお客様の現場の声を丁寧に聞いて、顧客の採用上の課題解決を一番に考えたプロダクト開発に取り組んできました。

例えばお客様の声を聞くことで、機能開発のヒントを得られた例をご紹介します。

新卒採用で「エントリー後の会社説明会は必須」というプロセスの場合、採用担当は「会社説明会に参加していない学生」に連絡したり、会いたい学生には個別に声をかけたりする。

同時に、「説明会に参加済みの学生」は選考フローに乗っているため、個別面接の調整や面接官の調整、さらに「この学生は次のプロセスを飛ばそう」「この学生にはもう一度面談を実施」といった個別対応なども、抜け漏れなく最適なタイミングで行う必要があり、かなり大変。

こういった現場の声から、「sonar ATS」には、「応募者の状況に応じた連絡を自動で送信する仕組み」を搭載しました。これは単に応募者へお知らせを届けるだけでなく、たとえば特定の専門スキルを持つ学生がエントリーすると、採用担当に通知が届いて学生にはスカウトを送信するなど、意図したコミュニケーションを「高度に自動化」することも可能です。

――なるほど、管理が簡単になるだけでなく、個別対応のオペレーションも実現させる。

そうです。採用担当者は、応募者にきめ細かい対応をするために膨大な時間と手間をかけています。でも、きめ細かい個別対応はアナログな方法じゃなくても実現できます

本質的に実現したいことは連絡業務をすることではなく、応募者とのコミュニケーションによって相互理解を深めることです。そこでsonar ATSでは応募者の状態やタイミングを定義して、状態に合わせたアクションを自動化する機能開発を行っています。業務の背景や目的を理解しないと、こうした実態や、何が課題なのかを把握できません。

お客様と対話し、実際の業務と本来やりたいことを深掘りしていくと、そこには必ず機能開発のヒントがあるのです。

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顧客志向の課題解決が導いた、採用のプラットフォーム化

――徹底した顧客志向のものづくりが、導入されている約900社の信頼につながっている。しかも、大きなプロモーション活動はしてこなかったとのことですが、どのように広がってきたのでしょうか?

ローンチした初期から、ユーザーに対して徹底的にカスタマーサクセスを実現するために顧客支援をしてきた結果、口コミなどでお客様が広がっていきました。

↑ユーザ―のクチコミ評価

しかも、お客様のことを突き詰めてプロダクトを育ててきた結果、「sonar ATS」は採用のプラットフォームになりつつあるんです。

――どういうことでしょうか。

採用に関するツールは、求人媒体からWeb面接ツール、コミュニケーションツール、人事・労務管理など、たくさんのプレイヤーがさまざまな優れたプロダクトを提供しています。

どれも、自社の課題に合ったものを活用することで便利になるのは間違いありませんが、複数のツールを立ち上げてログインし、それぞれ使い分けるのって結構大変ですよね。

だから、必要なツールを「sonar ATS」に連携させて、一つの管理画面で使えるようにしました。しかも、本当に業務をシームレスにすることが可能な「ユーザー視点の機能連携」を推進しているんです。

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つまり、ATSベンダーとしてだけではなく、採用に関するツールやサービスを提供する他社と一緒に、日本の採用自体をよりよく変えていこうとしています。未開の領域ですが、他社との連携でベストプラクティスな開発を模索しながら、市場全体の成長に貢献したいと思っています。

役員も含めて現場の課題を把握し、プロダクトにコミット

――お客様から直接話を聞く機会が多く、それが顧客志向のプロダクト開発につながっていると思いますが、どのような「チーム体制」で開発をしているのでしょうか。

セールスとカスタマーサクセス(CS)に寄せられるお客様の声をPdMが集約してレビューし、重要度や緊急度の高い要望をプロダクト開発チームの会議に持ち込みます。さらに、サポートサイトの拡充やお問い合わせ対応をするサポート&サービスチームにもお客様の声が集まるため、そこからも別ラインでプロダクト開発チームに要望を上げています。

Thinkingsのプロダクト開発はこれらの要望を上げた先のプロセスが手厚く、開発が始まると要所要所でレビュー会があり、エンジニアやPdMだけでなく、各チームからメンバーが参加して、それぞれの観点と責任から開発に対して意見を言えるんです。

その意見をもとにPdMが定義した課題を、エンジニアはどう具現化するのかを突き詰めて考えていく。このバランスがとても良いので、独りよがりなプロダクトにならず、「顧客視点」も「事業性」もある本質的なプロダクトづくりが出来ていると思います。

また、PdMである私や役員が、お客様の採用現場でコンサルティングをしながら機能開発に関わってきたことも特徴です。役員も含めて、リアルな課題を現場で解像度高く把握しプロダクト作りにコミットしているのは、Thinkingsの強みだと思っています。

――役員がプロダクトにコミットしているということは、プロダクトに投資する意思表示と言えますね。

それはずっとブレない当社の軸で、お客様やマーケットに対して正しいことなら、権限も裁量も与えられます。だから、お客様に提供する本質的な価値を追求できるし、他社のツールと連携し、利便性を高める判断もできる。これはThinkingsの良さだと思っています。

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「Thinkings一人目のPdM」と一緒に、組織とプロダクトを作りたい

――2021年1月に、ThinkingsはシリーズAの資金調達をされました。事業拡大を図るステージに入ったということでしょうか。

0→1と1→10が終わり、これから10→100のステージに入ってきています。これまでは、大企業から中堅企業、メガベンチャーの新卒採用を支援することが比較的多かったのですが、今後は企業規模問わず新卒から中途まで、全方位型の採用管理システムとして、圧倒的シェアNo.1を目指します。

――そのために、経験を持つシニアクラスのPdM人材が必要。

そうです。今までは私と役員が兼務する形でPdMを担ってきましたが、それでは限界があります。プロダクトの強さには自信がありますし、お客様からも評価をいただいていますが、課題はまだ山積状態。

ここから更に成長するためには、お客様から評価いただいているプロダクトの本質的価値を整理しながら、一方で、これまでの成功体験に引きずられることなく新しいお客様に対しても再現性ある価値提供を行うことが必要です。長年このプロダクトに関わってきた私たち自身の常識を疑い新たな視点を取り入れながら、よりお客様に向き合っていきたいと考えています。

だからこそ、経験と知見を持つプロフェッショナルな方に「Thinkings一人目の専任PdM」としてジョインいただき、プロダクトをより成長させながら会社を牽引して欲しいと思っています。

プロダクトマネジメントチーム はできたばかりの新しい組織なので、組織づくりや仕組みづくりにも期待したいです。

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――プロダクト開発の土台がしっかりしているので、できることは多そうですね。

まさにその通りで、環境は整っています。「顧客志向のものづくりをしたい」「プロダクトに投資する意思のある組織で働きたい」という方には最適だと思いますし、裁量あるポジションだから存分に経験を生かせると思います。

それから、Thinkingsは立場や職位、社歴に関係なく、お客様の課題を解決するための言動・行動が、すべてフラットに評価される会社です。一人ひとりの当事者意識は高く、難しい課題に対してもできる方法を考えるカルチャーがあるので、気持ちよく働けると思いますよ。

新しいフェーズの組織作りとプロダクトづくりに、一緒に取り組んでいただける仲間を待っています。ぜひPdMとして培ってきた経験を、本質的価値を追求するThinkingsで発揮していただきたいです。

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Thinkingsのプロダクトマネージャーへ興味を持って下さった方はぜひこちらから面談申し込みをお待ちしています!




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