スクリーンショット_2018-04-08_23

トイレからユニバーサルデザインを考えてみる

京都に行く機会があってふとショッピングセンターのトイレで見つけた地図。

この地図の構成はB1 Toilet information、各種トイレサービスご案内、地図、下部アイコンリストであるが、それぞれがどのような役割を果たしているのだろうか。

各要素の役割

⚫B1 toilet information
これが何の情報を伝えたいか明確に表示
一番文字サイズが大きく、真っ先に目に入りやすい

⚫各階トイレサービスのご案内
 もしトイレが混んでる状況で、この情報を知ったら他の階のトイレに行くことができる。

 緊急度が高い人にとってありがたいけど、列に並んで地図を発見したころには、他の階には移動する気はおこらないだろう。

 現在の階(B1)だけ他の階と色を差別化しているため、空間的に他の階と比べて現在の位置が分かりやすい

⚫下部アイコンリスト
 地図上のアイコンが何を示しているのかわかる役割を果たしている。とくにベビーベッドや、フィッティングルームなど、アイコンの認知度が低いものが言葉で説明されている

しかしここで疑問。

 外国人観光客が多い京都でなぜ英語での説明がないのか、下部リストをなくして地図上のアイコンの近くに説明することは何か問題があったのか
 もし、なにかしら問題がありそういうデザインなのだとしたら、下部ではなくB1 information の下にアイコンリストをおいたほうが、よかったのではないか。

なんでかというと、、、

 情報の階層構造がB1 information >アイコンリスト>マップ位置の順番であれば、これは何の地図か知る>目的となるアイコンを見つける>地図で探すとストーリー上に上から下にかけて行動をおこなうことができる。
 しかし、B1 information >マップ位置>アイコンリストの順番だとこれは何の地図か知る>マップ上のアイコンがわからない>わからないアイコンを照らし合わせるという、流れ。
 そのためよくわからないアイコンを照らし合わせないといけないという不必要な行動をおこすことになる。

◆◆◆

そもそもこの地図って必要?

 赤い⚫地点が現在地図をみている場所として、まず車椅子ユーザー、男性はここまでこない。なぜなら彼らが使うトイレの場所は地図より前にあるから。彼らに見てほしい地図ならば、男性トイレの入り口手前に地図を表示すべき。そのほうが混んでるときに、別の階にトイレがあることが分かる。

 さらに、子どもの世話をする空間を示すアイコンが多いことから、お母さん向けの地図ではないかと考えた。ただそうならばなおさらここで一度立ち止まって地図をみることに意味はあるのか。女性トイレの入り口の壁に、ベビーベッドやフィッティングルームなどがあることをピクトグラムで示すだけでよいのでは。

例えばイオンモールのトイレって色とピクトグラムを上手に利用してて直感的に、女性、男性、多機能トイレ、子供用がどこなのかわかりやすい。

近視の人にもピクトグラムが大きく表示されていて見やすいのでは。


ただどの施設もイオンみたいなトイレにできるかっていったらそうじゃない。

空間の雰囲気との調和もあるし。

それでもあるポイントを配慮したら、より多くの人が快適に使えるようになる。
そのポイントとは、、、

◆◆◆

色と形と言葉をうまく使う

 イオンのトイレは色とピクトグラムと言葉で誰でも目的の場所に辿りやすいようにデザインされていることがわかった

でも色だけ、ピクトグラムだけで、文字だけでデザインすることは危険で、国の文化によって捉え方が違う。

たとえば、こんな標識がトイレの入り口にあったら、あなたは右、左のどちらにむかうだろうか。

男性は右、女性は左を選んだかもしれない。

日本ではトイレの男女の違いを男=青、女=赤って表現されていることが多いからだ。

つまり、無意識のうちに色に頼って判断してしまっている。
デザインする際は色の配色にも注意が必要だ。

日本人男性全体の5%が色弱者

色弱者にとって赤や緑が見えなかったり、明度が似ている色を判別できなかったりする。

色盲の方以外にも、白内障の方や、視力が弱くなっている方、一般色覚者でも暗い場所や使用状況によっては、見分けにくい配色になりえる

白内障患者の場合・・・黄色と青の見落としがおこったり、彩度が低下するので、薄暗いところで色の微妙な違いがわからなかったりする
弱視者・・・明度差が小さいものはみえにくい

そこで考えておきたいのは

より多くのひとが多くの人が「使いやすい」「わかりやすい」と感じるものづくり仕組みづくりをしようという「ユニバーサルデザイン」

そこで重要なのが「色だけで情報を伝えないこと

ハッチングを加える

文字の表記や形の異なるマークでの表示もあわせて行うなどわかりやすいものにしていく工夫が必要なのだ。

境界線を加える

●形を変える

などなど、色の情報以外に他の要素を加えるとさらに多くの人に情報を伝えることができる。

にしても日本のトイレはどこまで進んでいくのだろうか。

画像出典:カラーユニバーサルデザインガイドブック

ちなみに最近利用した羽田空港のトイレ入り口にはこんなサインが!

その他記事


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

twitterでは気づいたことを呟いてます↓ 記事の更新もお知らせ https://twitter.com/nell7pizzaworks

Have a good day ! (^^)
57
フリーランスのデザイナー、たまに理学療法士(訪問リハ) 情報設計 | ユーザーリサーチ | ヘルスケア関連のお仕事をしています。Interaction design foundation member

コメント2件

コメントありがとうございます!修正しました!
そうですね!色だけ?形だけ?で判断するのは危険ですね?!特に色は人間の感度は杓子定規の機械的手法が使用出来無いと画像処理ソフト作成者の私も感じて居ました?!https://note.mu/michizane/m/m21f88629baa9
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。