新卒は会社で何がしたいのか?

前の記事で「こちとらなんの経歴もない新卒やぞ!即戦力期待すんな!」的な記事を書きました。
新卒採用は「ポテンシャル採用」とか最近は言われて、現時点でのスキルよりも将来性や入社してから教育する、みたいな考えで採用されるものだと思っている。
もちろん、専門職やベンチャーは違うかもしれないけど。
そこで、会社を受けるときどうしてこのような考えをしたかを書きたいと思う。

就活をしていて辛いことの一つに、「自分はこの会社に入るには力不足なのでは?」「周りはみんなすごい経歴で自分は取ってもらえないのでは?」「スキルが足りないのではないか」という心配だと思う。

 僕はこの心配を「あるにこしたことはない不安」と名付けている。(心理学的には "Impostor syndrome" というのがあてはまるみたい)
どういう事かというと、相手が「無くてもいいけどあるに越したことは無い」というスキルに対して、無いと不安になる症状の事。
例えば、物理を専攻するのに機械工学の知識、飲食店でのバイトでの英語力、運転するときの視力。
これらは別に必須要項ではないけれどあると何かの役に立つというものだと思う。肝心なのは、これらは持っていないとマイナスになるというわけではない、ということ。つまり加点要素なのであって減点されるわけではない。なのに自分が勝手に無い=悪としてしまっているのが良くない。
これを直すには、最低限求められている事を把握することだと思う。

では就活の例に戻ると、ここでの不安は「会社における自分の役割」が想像できないからなのではないか?
この不安を払拭すべく2つの観点で考えてみた。

①僕(新卒)は会社で何がしたいのか?
②会社は僕(新卒)に何を期待しているのか?


①新卒としてしたい事
個人的には「業界の全体像と業界での基礎を身に付ける事」でした。
なので会社の売り上げや成果は二の次。会社の方も新卒はすぐに結果がでず、でもそのために勉強してもらう時間が必要なことを分かっていることが望ましいな、と。なので僕のこの目的に寛容な会社というのはポテンシャル採用をしている会社なのではないだろうか。
僕はこのことは研究テーマを選ぶことに近いと感じた。研究テーマを選ぶ時点でその分野に精通している学生はほとんどいないのではないだろうか?逆に精通していなければ研究に取り組んではいけないわけではない。
興味があって、その仕事に対して努力ができると思えることが大事だと思った。

②会社はなにを期待しているのか?
これは会社によるので何とも言えないけど個人的に感じたのは
1.5年後使える人材になっていること、
2.めんどさくないこと

大まかにこの2つなのでは?

一つ目、5年後使える人材とは?
僕が現在、就活を終えて思っているのは以下の3つがそろっている人だと思っている。
・自分の仕事は自分でできる。
・後輩に教えることができる
・その会社での自分の目標がある

これらをできるようなるのに5年も猶予がもらえる。ということは焦らなくてもいいという事!面接のときに足りないと思っていたことはこの5年で補う意思を伝えればいいじゃんか。

二つ目が最低限ラインにあたるもので「めんどくさくないこと」
要は素直な人が欲しいのかなと思っている。
わかったことはわかったと言い、わからないことはわからないと言える人。
やはり会社としてめんどくさい人はどんなかと考えてみたら意思疎通ができないことだと思った。だから最低限ラインとして面接をして質問に答えられるかどうかを見ているのだと思う。


こうして整理してみると会社が求めている最低限ラインはそんな特殊なことではないのではないか。能力が足りなくて不安になる必要は無くて、自分のやりたいことと会社が求めている最低限ラインに齟齬が無いかだけ確かめる気持ちでいいのではないかと思いました。結果(資格、スキル)は違えど努力した過程はみんな同じだと思う。

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