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成るか源義経=ジンギスカン。歴史ミステリ『成吉思汗(ジンギスカン)の秘密』

Hello world,はーぼです。

兄の源頼朝に疎まれ、悲劇的な死を迎えた英雄、源義経が実は奥州で死んでおらず、なんと海を渡り、成吉思汗(ジンギスカン)になった、という壮大な伝説があります。

もちろん、それは明確な証拠があるわけではなく、あくまでも民衆の願望がこめられた伝説なのですが。

その伝説、源義経と成吉思汗が実は同一人物でなないか、という壮大な一人二役の謎に取り組んだ歴史ミステリが、高木彬光氏の『成吉思汗(ジンギスカン)の秘密』です。

この壮大な歴史ミステリに挑戦するのは、高木彬光氏が創造した名探偵、神津恭介。
急性盲腸炎で急遽入院することになった神津恭介が、暇を持て余し、ワトソン役の松下研三が出した、源義経=成吉思汗という伝説の証明に推理力を発揮する、というお話です。

今から60年以上も前に書かれた作品ですが、日本の歴史ミステリの名作としての地位は、今日も揺らぎのないものだと思います。

ボクがこの作品を読んだのは中学生の頃です。
あくまでも推理ゲームとして、歴史の解釈を楽しむ作品で、これが歴史の真実だと思うものではありませんが、最終章「成吉思汗(ジンギスカン)という名の秘密」で、成吉思汗という文字に込められた秘密が明かされる下りは、よくそこまで思いつけたものだなぁと感心するもので、この章だけでも、この作品は読む価値があると言えるのかもしれません。

秋の夜長、「そうなのかもしれない」という想像の域を出ることはないものの、歴史ミステリに夢を馳せるのもまた一興ですね。

ではでは。最後までお読みくださりありがとうございます。See you next time,はーぼでした。

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