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高校野球の埼玉大会に咲いたひまわり

まだ仕事が忙しくなる時期に差し掛かっていないので、なるべく時間を作っては、高校野球を観ている。

私はぶっちゃけ未だに「野球って何人制だっけ?」レベルでルールを理解していない。

中学時代、キャッチボールの授業で嫌いな面子と同じグループにさせられ、散々っぱら文句を言われながら投球させられたゆえ「野球のルールなんて知りたくない、二度とやりたくないから!!!!」くらいに思っていた所為だろう、おおかた。

ちなみにこの授業がつらすぎて、呼吸困難(今思えば過呼吸発作)と蕁麻疹の発疹まで起きていたのだけれど、当時はまだメンタルについての理解って深くは無く、病院でもアナフィラキシー症状の一種だろうとされ、給食の麺を食べさせてもらえなくなった。件の嫌いなクラスメイトには「体育の時にだけアレルギーが出るなんて器用(=ずるい、仮病)だね!」と嘲笑されたのをよく覚えている。

でも、今はこうして高校野球を観、胸を熱くさせていただいているのだ。

埼玉大会に関しては、どの学校も平等に応援することにしている。しいて言えば、うちの夫の出身校である越生高等学校と、共に連合チームを組んでいた日高高等学校に関しては、ああ頑張って欲しいなあ、とどきどきしたのも事実だ。

ので、越生高校の校歌の「歌ってみた」動画も作ったりした。校歌のスコアをネット上にUPしていてくださるとか、越生高校ってばめっちゃサービス精神旺盛!!

さて、私は「どういうプレーがすごい」とか、正直よくわからない。

ので、印象に残るシーンというのが多分、野球に詳しい人とは違っていると思う。

そんな私がここ数日で特に「あああああ最高!!」と思ったシーンが、こちら。

栗橋北彩という高校の10番の選手がみごとボールをキャッチして、本当に、心から、ひまわりみたいに眩しくって満開の笑顔を見せてくれた瞬間、私は「あああああああああああああああもう最高だ!!!」と嬉しくなった。

ちなみに10番のこの彼、ラグビー部からの助っ人選手だと言う。

栗橋北彩は、野球部のメンバーだけでは足りずにラグビー部から助っ人を借りる必要のある学校だった。この試合でも立教新座という高校に0対12でコールドで負けしてしまったのだけれど、私が見ている限り、栗橋北彩の選手はみんな悲壮感なんてまったく無く、ただただ「試合ができて嬉しい!楽しい!」みたいな喜びに溢れている感じがあった。まさにみんな、ひまわりの様だったのだ。

ふと、自分の中学時代の部活動を思った。

全道コンクールの常連校、金賞が当たり前だった吹奏楽部。

否、楽しかったし、やって良かったって心から思っているよ。

ただ、私たちは全道で「金」が取れなければ意味が無くって、地区大会で例えば銀賞を取って喜んでいる他校を見かけたら「…え?地区で銀なのに喜ぶの?」と、実際に鼻で嗤っていた。

そういう自分らを思い返すと、なんだかみっともなかったなあとそんな風に感じてしまう。

「演奏できて楽しい!」って、もっともっと心から感じていたかった—私も、ひまわりみたいに咲き誇りたかった—そう思う。

あと、これもなんだか印象に残っているのだけれど、

雨とか雷によって試合を一時中断しているさなか、実況のアナウンサーさんが、解説席に呼ばれた先生(各校のコーチだったり顧問だったり、こないだは家庭科の先生もいらしていた…)と、やや雑談寄りのお話を始めた時に、だ。

秩父農工科学高校の先生が、実況アナさんに自分の学校で作ったジャムを贈った話になった。

「試合の時に相手校にも持って行ったりしてるんですよー!」とも、先生は話していた。手土産にジャム、だ。…なんだかもう「秩父の道の駅とかに秩父農工科のジャム売ってないかな」と、そればかり考えてしまった。試合がどうとかより。

さてさて、私の母校がある北海道は小樽の高校野球については、こんな塩梅らしい。

甲子園で、埼玉の高校対北照とかになったら熱いなー。どっちも応援しちゃうに決まっている。

ここで宣伝してしまおう、テレ玉で放送されている高校野球の埼玉大会中、結構な割合で私の出ているCMが流れております。

こんなCMにござい。

見かけたら是非「おっ、ジャム食べたい奴やん!!」と思い出してくだせえ。

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