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聖地巡礼

先日、日蓮宗の総本山 身延山久遠寺にお参りをさせていただいた。日蓮宗の作元上人と横山上人にご案内いただき、修行時代のことなども伺いながら、贅沢な時間を過ごさせていただいた。本当にありがとうございました。

奥深い山の中に、あれだけの宗教施設があることは、日蓮聖人をはじめ、多くの方の尽力があってこそのことだろう。それぞれがもつ信仰や大切にされてきたものを、肌を通して感じる経験は何者にも代え難い。

また、仲間と一緒にいく旅というものは格別だ。今回、道中前後でご一緒させていただいた皆様。楽しい時間をありがとうございました。

こうして宗派は違えど、お互いの顔を見知って、対話ができるご縁があることは、とてもありがたいことだ。未来の住職塾でいただいたご縁が再びつながり感謝感謝。

お互いのことを知らないからこそ、生まれる盲目性があるのだと、外の世界に触れることで気付かされる。だから、きちんと自分の依って立つ場所を心得ながらも、外の世界にも目を向け、飛び出して行くことを大事にしたい。

違う文化や歴史や宗教に触れ、学びを深めることで、互いへの尊重や、寛容性も育まれるのだと感じる。知らないことから生まれる排他性や、自分たちこそが正しいんだといった盲目性は、自然と増長している場合があるから気をつけないといけない。

そして、外の世界に触れることで、自分が大事にし、依って立っている価値観や文化などにも触れ直すことができる。

私で言えば、「お寺とは?」「宗教者とは?」「浄土真宗とは?」。そうした問いについて、普段は考えなかった角度から考える機会になる。

そして、それらの良さや課題が浮き彫りになり、言語化されてくる。それが、これから何をしていこうかという長期的な視野で物事を考えることにつながる。

私的な立場で今できることは、聖地巡礼を色々な方とご一緒することではないかと思う。

色々な宗派や宗教、仕事や立場の違った方々が、聖地という場をご縁にして集う。そして、多くの人の思いや文化、歴史、宗教性などに触れ、時間を共にするという経験が、互いを知り、理解する上で、良いきっかけになるのではと感じている。それがひいては、僅かながらでも平和につながればと思う。

いただいた浄財は、「心豊かに生きる」ことにつながる取り組みに活用させていただきます。