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The StadiuM広報部|自分の「運」を信じる

こんにちは!プロスポーツトレーナーアカデミー「ProSTA(プロスタ)」を運営している株式会社The StadiuM広報部です。ProSTAでは、国内外・トップチームでの経験が豊富な講師陣が、現場ですぐ活かせる本物のトレーナー技術・知識の指導、就職サポートを行っています。

今回はProSTA卒業後、トヨタ自動車女子ソフトボール部レッドテリアーズのトレーナーとして活躍する伊藤千紘(いとうちひろ)さんにインタビュー。

トレーナーを目指したきっかけをはじめ、ProSTAで印象に残っている授業や現在トレーナーとして活躍する中で意識していることなどを伺いました!

きっかけは高校時代の先輩のひとこと

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ー伊藤さん、本日はよろしくお願いします!はじめに、トレーナーを目指したきっかけを教えてください。

こちらこそよろしくお願いします!

私は、中学校時代はソフトボール部、高校時代は陸上部に所属してスポーツに打ち込んでいました。けれども、高校の3年間は毎年ケガや骨折をして、常に治療している状態でした。そのため、思うように練習に励めず「自分が部にいる理由はあるのかな…」と悩むことも多かったですね。

そんな時、同じようにケガをしていた先輩が、私に「自分のケガの治療はもちろん大切だけど、周りの仲間に対してできることがあるんじゃない?」と声をかけてくれて。

この一言をきっかけに「自分と同じようにケガに苦しんでいる仲間をサポートしよう!」と決心。そこから独学で手技療法を学び始めました。

ー独学で勉強されたんですか!?それはすごい行動力ですね。

この一言を言ってくれた先輩のマッサージが上手だったのも大きかったです。

まだ高校生で独学だったため、浅い知識ではありましたが、症状に対してのアプローチを勉強して、仲間に共有するようになりました。

ーこの経験がトレーナーを目指すきっかけになったのでしょうか?

そうですね!高校3年生の時に「手技療法を将来仕事にできたら楽しいだろうな」と思い、大学に進学して、柔道整復師とアスレティックトレーナーの資格を取得しました。

実践を想定したリアルな空気感 

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ー大学卒業後、さらに技術を身につけたいという思いから、整骨院で働きながら専門学校であん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の資格を取得した伊藤さん。そこからProSTAを受講したきっかけはなんだったのでしょうか?

専門学校でProSTAの案内を見て「自分の手技を広げるチャンスだ!」と思い、ProSTAの受講を決めました。

ー大学から専門学校に進学している時点でかなり貪欲だと思うのですが、さらに学ぶ決意をされたんですね!ProSTAではさまざまな授業があったと思いますが、特に印象に残っている授業はありますか?

痛みを訴えた選手が病院に行ったと仮定して、選手に代わって監督に検査結果を伝えるシミュレーションをする授業が印象に残っています。

ーシミュレーションとはいえ、緊張感がすごそうですね…。

仰る通りで、緊張感がすごい授業でした。

授業ではProSTAの代表である山田さんを監督と仮定して、検査結果を伝える練習をしたのですが、目を合わせてくれない、雰囲気が重く厳しい監督を演じてくださって。すごく緊張しながら授業に取り組んだのをよく覚えています。

でも、いまトレーナーになってから振り返ると、すごくリアルな授業だったなと思っています。状況にもよりますが、選手の代わってに監督に検査結果や症状を伝える場面はありますし、いろんな性格の監督がいるので。

そのため、プロとして現場に入る前に選手と監督の間に立った際のコミュニケーションの取り方を学べてよかったです。

感情の起伏を見せない

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ー現在、トヨタ自動車女子ソフトボール部レッドテリアーズのトレーナーとして活躍する伊藤さん。普段はどのような業務をしているのでしょうか?

普段は選手の治療がメインで、練習や試合中のテーピング、ケガした選手のケアなどを担当しています。

また筋力トレーニング担当のストレングスコーチ指示のもと、日々のトレーニングのサポートも担当するようになりました。

ー治療だけでなく、トレーニングのサポートもされているんですね。朝から晩まで選手とともに過ごす中で、日頃意識していることなどはありますか?

感情の起伏を見せないように意識しています。もし自分が声をかけにくい雰囲気を出してしまうと、選手がケガして困っていても声を掛けにくくなってしまうからです。

選手からケガや痛みの報告が遅れてしまうと、今後の治療にも大きく影響してしまうので、日頃から感情の起伏を見せないのは大切だなと思っています。たまにちょっと元気がないことがバレてしまう日もありますが(笑)

けれども、実際に選手から「伊藤さんは気軽に話しかけやすい」と言ってもらえて嬉しかったです。

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ー私もいま伊藤さんとお話していて、とても話しやすいです!

ありがとうございます!嬉しいです。

また私はいま女子チームでサポートしているのですが、女性はどうしてもメンタルが不安定になりやすい側面がありますよね。だから、体だけでなくメンタル面もサポートできるように、メンタルアドバイザーの資格も取りたいなと思っています。

そして、私がサポートしているトヨタ自動車女子ソフトボール部レッドテリアーズは、日本女子リーグ1部で2位、全日本総合選手権大会でベスト8という結果で2021年を締めくくりました。次は優勝できるように、選手たちのとてもハードな日々の練習をサポートできるように努めたいです。

自分の「運」を信じてほしい

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ーこれからプロトレーナーを目指す方へ、学生の間やProSTA受講中にやっておいた方がいいことなどのアドバイスをお願いします。

まず、学校での勉強は基本です。トレーナーを目指す場合、解剖学や生理学などの基礎を学びますが、基礎がわからないと話になりません。だからこそ、基礎をしっかり吸収してほしいですね。

またそこから自分の興味・関心、強みを見つけて、自分が今後どのように活躍していきたいかを考えるといいかと思います。

ー独学で手技療法の勉強をはじめ、大学・専門学校・ProSTAで貪欲に学んできた伊藤さんが言うからこそ、説得力があります。最後に、いま実際にトレーナーと活躍している中で、チャンスを掴むために大切にしていることを教えてください。

まず、自分の夢を言葉にすることです。少し恥ずかしいと感じるかもしれませんが、周りに自分の夢や目標を周囲に伝えることで「こういう話しあるけどチャレンジしてみない?」と、思いがけないところから、声が掛かることもあります。

また自分が目指す場所で、既に活躍している一流の人と繋がることも大切です。私はProSTAという国内外のスポーツ現場の第一線で活躍してきた方と繋がれたことで、縁あっていまのチームに所属できましたし、トレーナーとして成長できたと思っています。

そして、自分の「運」を信じてほしいです。

私を含め、周りのトレーナーも「いまトレーナーとして活躍できているのは運がいいから」とよく言います。本当は実力があるからトレーナーになれたんでしょ?と思うかもしれませんが、私は運よく今のチームと出会って、トレーナーして活躍できていると思っています。

「自分は運がいい」と思うことは、自分を信じることにつながって、そこから素敵なご縁に恵まれると思います。トレーナーになるまでの道のりは大変なこともありますが、自分を信じて夢に向かって進んでくださいね。


【編集後記】
常に向上心を持って、貪欲に学びチャレンジし続ける伊藤さん。お話を伺っている最中も終始あたたかな笑顔で話しやすく、選手が声をかけやすいと思うのも納得でした。

また常に自分が「やりたい!」と思ったことを、素直に選択していると仰っていた伊藤さん。お話を聞いて、自分がワクワクすることを選んでチャレンジしつづけることは、自分らしく笑顔で生きることにつながるんだなと感じました!

そんな伊藤さんがトレーナーとしてサポートしている、トヨタ自動車女子ソフトボール部レッドテリアーズが、2022年は優勝できるように陰ながら応援しております!

◆お知らせ
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