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ユニクロの生産拠点をマッピングしてみたが、ファッション業界の奴隷労働が減らせそうかはまだ不明

世界中のアパレルの工場をグーグルマップでデータベース化する取り組みを、3月31日付の投稿で紹介した。

ファッションに関連する工場では、労働者が酷使されたり、ほとんど奴隷のような状態で働かされていたりといった事例が絶えない。アメリカ、ヨーロッパや日本などのグローバル企業が、賃金水準の低い途上国に工場をたくさん置いているからだ。

子どもたちがほぼ強制と言える状態で働かされているケースが多く報告されているのも、ファッションに関わる産業のサプライチェーンだ。

ロンドンを拠点とする非営利組織が最近立ち上げたのが、Open Apparel Registry(OAR)というサービスだ。オープンソースのデータベースで、衣類や靴の工場をグーグルマップ上にプロットする。

生産拠点を可視化することで、不透明だと言われる業界の透明性を高め、労働者の酷使などの問題の防止を目指す取り組みだ。

オープンソースでだれでも参加できるのだが、OARに情報をアップしてみようと思い立った。

ユニクロは世界の242拠点を開示しているが、OARのデータベースにはごく一部しか反映されていなかったからだ。

ざっと手順を紹介するが、思ったよりもだいぶ手間どった。

まず、ユニクロを運営するファーストリテイリングのウェブサイトから、「ファーストリテイリング主要縫製工場リスト」をダウンロードした。

同社が定期的に更新しているリストには、2019年3月29日時点で242カ所の工場が掲載されている。

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