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2021 初心者のための片手鍋焙煎マニュアル

皆さん、明けましておめでとうございます。新年最初のnoteで何を書こうか考えていました。

当初は普通に片手鍋焙煎の記録か、オススメの一曲紹介でもしようと思っていました。でも新年、自己紹介も兼ねて片手鍋焙煎について簡単にまとめてみようと決めました。

はじめての方、はじめまして。今まで僕のnoteを読んでくださっている方、今年もよろしくおねがいします。

昨年の5月から、ふと思い立って、片手鍋でコーヒー豆の焙煎をはじめました。片手鍋で焙煎ができるのか半信半疑だったのですが、いざ挑戦してみると、思った以上にちゃんと焙煎ができてビックリ。はじめての焙煎でも、普通に飲めるコーヒー豆ができてしまいました。それからというもの、すっかりハマってしまった次第です。

今回は、コーヒーが好きな方、コーヒー豆の焙煎に興味がある方、興味があってもなかなかはじめられなかった方、そしてアウトドア好きで焙煎をしてみたい方などをイメージしながら、片手鍋でとっても簡単にコーヒー豆を焙煎できる方法を紹介します。

過去にも片手鍋焙煎の方法、道具を紹介した記事を書きましたが、今回はとにかく、最低限の道具で、できうる限りシンプルな方法で、どこでもできる片手鍋焙煎のマニュアルです。それでは、いってみましょう!

1.必要なもの7点セット

1. 生豆(なんでもいいのでネットで「コーヒー 生豆」で検索して買ってみましょう。安いもので構いません。とにかくはじめることが大事です。この際、どこ産のとかは気にしないで、縁のあった生豆をゲットしてください。量は500g-1kgぐらいで買ってみると良いと思います)

2. 片手鍋直径16cmがオススメです。現在、僕は直径18cmのものを使っていますが、今回久しぶりに以前使っていた16cmの鍋を使ってみたら、確実にこっちの方が使いやすかったです。直径16cmで生豆200gが焙煎するにはちょうど良いと思います。そして購入する際に一番大切なことは、鍋の蓋がガラス製で水蒸気の抜ける穴があること。これはマストです。僕は近所のホームセンターで1000円ぐらいで見つけたノーブランドのものを使っています)

↓イメージはこんな感じの片手鍋です。

3. カセットコンロ(どんなものでもいいです。鍋で使うもので十分です)

4. ガス缶(どんなものでもいいです。でも新品がいいです)

5. フルイ(焙煎した豆を冷却しながら、コーヒーの薄皮を落とすために使用します。直径37cmものがオススメです。僕はこれも近所のホームセンターの園芸コーナーで購入しましたが、なかなか手に入りづらいかもしれないので、ネット購入が良いかもしれません。フルイの編み目は一番細かいものをまずは使いましょう)

6. うちわ(なんでもいいです。焙煎した豆の冷却とコーヒー豆の薄皮を飛ばすのに使います)

7. ボウル(焙煎した豆を入れるために使います。なんでもいいです。大きな皿でも代用できます)

2. 焙煎前の下ごしらえ

といっても大したことではありません。焙煎する生豆の量をだいたいで良いので測っておきます。測るものは身近にあるものを使ってみます。今回、僕が使ってみたのは、マグカップと米の計量カップ。

※キッチンスケールがない方、突如アウトドア等で焙煎をしようと思い立った方のために、身近なものであえて計量してみました。

普通の大きさのマグカップであれば摺り切り1杯がだいたい200gでした。

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米の計量カップは摺り切り1杯が130gでした。200gにするには1杯と半分で良い感じです。

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3. 焙煎の手順

それでは、いざ焙煎に移りましょう!

↓ 1. で紹介したセットをテーブルの上に置いてみます。シンプルでいいですよね。屋外なので寒いです(笑)。ちなみに、片手鍋焙煎はベランダや車庫のような屋外をオススメします。理由はコーヒー豆のカスが飛び散るから。後の掃除がキッチンだと大変です。

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1. カセットコンロにガス缶をセットして、その上に片手鍋を置きます。

2. 片手鍋に計量した約200gの生豆を入れます。

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3. 蓋をします。

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4. 火をつけます。カセットコンロであれば火力はマックスで大丈夫です。

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5. 片手鍋を振りはじめます。イメージは、シャッ・シャッ・シャッと3回振ったら、カセットコンロの上に戻して1・2・3と待つ感じです。

シャッ・シャッ・シャッ 振ったら

カセットコンロ 1・2・3

このテンポをひたすら続けます。

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6. 振りはじめてから3〜4分するとガラス蓋がくもります。同時に、大豆を煮る時のような匂いが立ちこめます。

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7. さらに少しすると、ガラス蓋に薄皮(チャフ)がつき始めます。

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8. とにかく鍋を振ってはコンロに置きを繰り返します。

9. 早ければ7分ぐらいからパチパチッと音がし始めます。これが1ハゼと呼ばれるものです。このハゼの音をはじめて聞いた時、僕は感動しました(笑)。

10. パチパチッの音が始まったら、1つ動作を増やします。シャッ・シャッ・シャッと鍋を振ったら、素早く蓋をパカッと開いて戻す。そしてカセットコンロの上で1・2・3待つ。

シャッ・シャッ・シャッ

パカッ

1・2・3

このパカッの瞬間に、豆の色を確認します。パチパチッの音が終わったかな〜と思った頃に、だいたい均等に同じ色に焼けていたらOK

↓こんな感じで、大体均等です。

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11. 焙煎された豆をフルイに移します。移したら波の音をたてるかのようにフルイを動かし、うちわで豆を冷まします。2分ぐらいすると豆が冷めます。

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↓基本的には片手鍋を振っているだけで、ほら、どうですか? 結構綺麗に焙煎できるものです。

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12. 焙煎後の豆をボウルに移して完了です!

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4. まとめ

今回は必要最低限のもので、最低限の動作での片手鍋焙煎を紹介しました。そして、環境条件はなるべく悪い中で焙煎を心掛けました。というのも、とにかく思い立ったらいろんな方に、いろんな場所で条件はあまり良くなくとも焙煎にチャレンジして欲しいからです。

今回はどんな条件だったかというと、

1. ガス缶は使いかけ(ガスが切れなくてよかった・・・)

2. 気温は5℃(アウトドア、キャンプでも試せる!)

3. 強風(火力が安定しない)

逆を言えば、ガス缶は新品のもの、温かい場所、風除けがあればもっと安定して焙煎ができます。でも、今回のように悪条件でも焙煎はできてしまうぐらい実は敷居は低いものなんです。時間だって測っていません。パチパチッの音がもう焙煎できたよ〜合図です。

とにかく、はじめてみれば自分で焙煎できたことに感動します。感動すれば続けてやってみたくなります。続けていくともっと上手になりたくなります。それが大切。

かくいう自分もまだ焙煎を始めて1年も経っていないので、まだまだ修行の身。毎回毎回の焙煎で学んでいます。だからこそ、同じような片手鍋焙煎仲間が増えれば情報共有できるなぁと。

アウトドア、キャンプとの相性もバッチリ(なんせ鍋で料理もできるんです)です。もっともっと広まって良いと思います。

みなさん挑戦してみませんか?

5. はじめての片手鍋焙煎の心得

先に言っておきます。一番大事なことはズバリ「待つこと」です。

はじめて焙煎する方にとって一番の心配事は、いつ焙煎を終えればいいのかです。

僕の答えは、パチパチッ(1ハゼ)が終わったら

焙煎度としては浅めになると思いますが、ここを基準にすれば後々の焙煎度の調整がしやすくなります。

ちなみに今回、僕はちょっと心配になりながらの焙煎でした。というのも一向にパチパチッにならない!

理由はわかっています。1. 気温が低い 2. ガスの火力が弱い 3. 強風

パチパチッまでに何分かかったと思いますか?

なんと31分です!

もしこれが僕のはじめての焙煎だったら、間違いなく困っていました。「こんなに時間かかるわけない」と思って、途中で焙煎を止めてしまった可能性大です。

でもガスが切れない限り、鍋を振りながら待っていれば、やがて待望のパチパチッが来ます(笑)。そしてパカッと蓋を開けて豆たちの色が大体良い感じに揃っていれば焙煎終了です。

繰り返しますが、一番大事なことは待つことです。

気温も10℃以上あって、ガスの火力も安定、風もなければ、7〜8分ぐらいでパチパチッが来ると思います。焙煎終了まで10〜15分ぐらいが一般的。でも例外もあることを頭の片隅に。

以上です!

今年も焙煎のみならず、コーヒーにまつわることだったら、単純に自分の好きなものをnoteで紹介していきたいと思います。

皆さん、2021年、どうぞよろしくお願いします。

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