「ここ5年で注目された若手の多さ」なら、日本のロックは世界でも屈指の優秀国
どうも。
昨日の記事は、まあ〜、ウケましたね(笑)。やっぱ、ロックで「UK」「US」って盛り上がりやすいトピックなのかな?これはゆくゆく、このブログのトップ記事にしようかと考えてるくらいに自分でも気に入っています。
で、これ、書いてみて改めて思ったんですけど
実は日本のロックも、この5年、ニューカマーの多さでは相当すごくない??
と、思ったんですね。
「2017年以降にアルバムのナショナル・チャートで新規に40位以内に入ったアーティスト」ってことに関して調べていけば、かなりのアーティストを見つけることができるのでは?」。そういう疑問がわきました。
さいわいオリコンのサイトだと、過去10年ちょいくらいはチャート記録、調べられるので、これ、調べてみたんですよ。
これに関しては、ちょっと日本のアーティストの全体のクオリティとかサウンド傾向がわからないので、今回に関しては「実際の数」は問題にしてません。「該当アーティストの中にこんな顔ぶれがあるよ」ということを重視しています。
そしたら、こんな感じになったんですよね。
2021
折坂悠太
崎山蒼志
2020
Gezan
羊文学
藤井風
リーガルリリー
2019
King Gnu
Tempalay
カネコアヤノ
マカロニえんぴつ
2018
Official髭男dism
CHAI
2017
あいみょん
Yogee New Waves
DYGL
僕が地球の裏側で思いつくだけでこれだけいました!
すごく、ないですか!?ちょっと、この量と質はイギリスにも決して引けを取ってないと思うし、アメリカにわけてあげたいくらい、良く、かついい意味でのポップ性を持ったアーティスト、いっぱいですよ!
まず、特筆すべきは、この中に「あいみょん、King Gnu、髭男」のトリオが入っていることですね。
これ、何が重要かというとですよ
あいみょん「瞬間的シックスセンス」、髭男「Traveler」、King Gnu「Ceremony」って、ロングヒットの少ない日本のアルバムの中で、1年以上トップ100に入った貴重なロングセラーになってるんですよ。
これって、今の国際的な音楽シーンにおいてもすごいことなんですよ。今、他の国でロングセラーになるのって、ほとんどトラップかエモ・ラップなんですよ、国際的に。ロックのロングセラーって、それはもう、アメリカだったら90sまでの大御所アーティスト、イギリスだったらオアシス、アークティック・モンキーズみたいな国民級バンドかフー・ファイターズかキラーズか、なんですよ。直近5年で新規に売れ始めたアーティストでこんな記録を残しているアーティスト、イギリスにもいません。
これが立て続けて出たことって、日本にとってはかなりゲームチェンジャーなんじゃないのかな。
彼らに対してももちろん僕は、ある程度のリスペクトはしているつもりです。ただ、僕、むしろ、この中に、
Gezanとか羊文学とかTempalayみたいな名前があることがすごい刺激的に感じますね。
この人たちは、国際的に出て行っても通用するレベルだと思いますからね。日本に住んでたら「まだまだ評価されてない」と不満を抱えている人もいるとは思うんですけど、まだまだこれからですよ。
あと、最初から海外意識してるChaiとかDYGLみたいなバンドも、トップ40に入るくらいには支持があるってのもいいです。
で、去年は藤井風がマスですごく当たって、なんか聞いたところだと、折坂がだいぶ注目され始めてるんでしょ?すごくいいことだと思いますね。
僕個人としては、この中に
早く中村佳穂の名前が入ってほしいんですけどね。「Ainou」って素晴らしいアルバムだと思うんですけど、あれ、最高位68位なんですってね。これはもっと売れて欲しかったですね。まあ、時間の問題だとは思うんですけど。
では、そんな楽しみな日本の最近の若い人から、これでシメましょうか。今週出てすごく気にってます、カネコアヤノのアルバムから。彼女、あの、濁点ついたみたいなクセになる歌い方も良いんですけど、バックのサウンドのす趣味の良さがすごく光りますね。あれ聞いてると、USインディがすごく輝いていた、というか今も踏ん張って健闘しているアーティストたちの影響感じますけどね。ただ、これツイートもしたんですけど、今のアメリカなら、こういう趣味の良いサウンドをしても、絶賛はされるけど130位くらいのヒット(苦笑)。日本の方が、批評評価の高い音楽が受け入れられる下地が圧倒的に良いわけですよ。