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いいときこそ「自分を小さく」

多くの人は、自分のことに関心があり、自分のことが好きです。というのも、ダニング=クルーガー効果と呼ばれる「人間は自分の容姿、発言、行動などの能力を高めに評価する」という傾向を私たちは認知バイアスとして持っているからです。「あなたは人に好かれるタイプですか?」と質問すれば、およそ7割の人が「平均より上」とランクづけ。でも統計学上、全人類の70%の人が平均より高い値を示すグラフなんてありえません。つまり私たち(私は特にその傾向が強いみたいですが)は、自分自身をよりよく見積もりがちなのです。

だからこそ「ハロー効果」を学び、少しでもいい印象を周囲に与える努力は怠らないようにしたいと自戒を込めてまとめてみたいと思いました。

明るく楽しい表情で
丁寧にわかりやすく、
相手の目を見て
姿勢をよくして
あいづちを頻繁に打ちながら
リアクションを大げさに
身振り手振りで説明する

これは面接する人によくアドバイスする項目。「頭がよさそう」「リーダーシップがありそう」「決断力がありそう」といったイメージを聞き手に伝えることができます。冷静に考えると当たり前の項目ばかり。ですが、自分を大きく見せたい欲を持つ私たち人間は、いざというときに気を抜いてしまいます。「自分は好印象に違いない」というバイアスは捨てて、かっこいい言い回しや賢そうな内容の話をするより、見た目の印象を気にするほうがよっぽど相手に好かれる確率が高まります。

つまり自分をできるだけ小さく表現すること。自分の知識や経験を評価しないわけではないけれども、常に客観性を持って冷静に、自分をコントロールしながら、「何を知らないか」を正しく理解しようとする姿勢が大事だと思います。

私は割と固い信念を持っていて、ときに自分を見失ってからわまりすることがありますが、それは自分の能力を高く見積もっている傲慢性がそうさせる可能性を疑ってはいけないと思います。自分が間違いを犯すことを知り、気づき、問題の大小にかかわらず、なぜ間違ったのか、その原因を知ろうとする意志と謙虚さを持つことが大切です。

自分を小さくするためには

自分が本当にしたいこと
それを他者に説明して
その達成が難しいことを知り
視野狭窄にならず
多方面に興味関心を向けて
第三者的な視点で自分を見ること

を意識したい。

今、周囲とのコミュニケーションがうまくいっているからこそ、この状態がずっと続くわけがないという冷めた心を持ち、常に謙遜した言動を心がけ、小さい自分を形成し続けていきたいと思います。

久保大輔




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