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コミュニティとリーダーの関係性とは?

オンライン上でも、リアルな場でも、人が集まるコミュニティには「リーダー」が必要です。たとえばスポーツで、とあるスポーツクラブのコミュニティがあったとして、皆の頭には「スポーツクラブ」という軸がありますが、スポーツクラブを「どうしたいか」は人それぞれ。

チームを強くしたい人もいれば、エンタメ要素満載のスタジアムづくりをしたい人もいます。若い男性を中心とした客層をイメージする人もいれば、女性や子ども、家族的な雰囲気をイメージする人もいます。マーケティングという観点で、人の考え方は千差万別です。

そんな状況で、リーダーが不在であればどうなるでしょうか。コミュニティは迷走、混乱、混沌として荒れてしまう可能性すらあります。「好き嫌い」と「良し悪し」を混同してしまうと、派閥が発生して葛藤が生じかねません。多数派が少数派を圧倒してしまうこともあります。

そんなとき、明確なビジョンを持ったリーダーが、コミュニティに対して発信し、自分のビジョンを語り尽くすことで、報告性が一つに絞られます。リーダーの存在が「フィルタ」の役割を果たし、ビジョンに共感する人はフィルタを通過、共感できない人はフィルタを通過できずに、コミュニティから離れていくはずです。

ところが中には、コミュニティの意見を聞いてしまうリーガーがいます。もとい、聞くことは必要ですが、聞き入れてしまうのはよくありません。意見を聞いて、右を向いたり左を向いたり、都度振り回されていればリーダーがいる意味がありません。存在意義を問われるでしょう。

リーダーシップの正しいあり方。それはまず傾聴すること。コミュニティの意見を汲まなく聞き、整理してなお、「自分のビジョン」を押し通す覚悟が欠かせません。極端な話、コミュニティの意見を全部無視してでも、ぶれることなくビジョンの完遂を目指すべきです。

ビジョンは大きくて、難しくて、壮大で、前代未聞で、斬新です。つまり誰も考えないし、やろうともしない目標なのでそもそも、コミュニティの意見、それも大多数の意見と合致するはずがありません。それでも夢を語り、ビジョンの素晴らしさを語り続けることで、また一人、また一人と納得、共感、得心してついてきてくれる。これがコミュニティとリーダーの健全な関係性だと思います。

恐怖、不安との戦いに負けそうになることもあるでしょう。でもそこであきらめてしまえばコミュニティも崩壊。ビジョンの達成も夢に終わります。

壮大な夢は一人では叶わず、多くの人の助けが必要です。語り、説明し、説得することから逃げてはいけません。リーダーは最後まで孤独。ですが勇気を持って前進し続ける必要があると思います。

久保大輔




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