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2021年8月の記事一覧

「好き嫌い」と「良し悪し」

「好き嫌い」と「良し悪し」

板挟み。両者の言い分をリスペクトするからこそ生じる葛藤です。一方の意見に同意する場合、一方の世界で生きているからこそ見える、分かる、理解できる機微、趣、感覚に依存します。だからこそ他方の反対意見が受け入れがたい。でも冷静に考えると、他方の側も、他方の世界観で意見を言っているので、彼らの中では理屈が通っています。つまりどちらも「正しい」のです。

好き嫌いの問題を良し悪しの問題で語る。言い争い、ケン

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「信用残高」を増やす心構え

「信用残高」を増やす心構え

弱い紐帯の強さ

マーク・グラノベターの「The Strength of Weak Ties」理論を指し、弱いつながりこそが強い世界をつくるという意味。「Give & Take(与える人こそ成功する時代)」にも掲載されています。出世する会社員、政治家や官僚にしてもそう。実力だけではなく、人間関係を構築する能力に秀でている人は結果を残す傾向にあります。SNSを活用したり、絶妙なタイミングでLINEを

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「意味がわからない」への向き合い方

「意味がわからない」への向き合い方

24時間のモニタリングと、濃密な診療体制を可能にする集中治療室(ICU)は、アポロ計画がなければ実現しなかったと言われています。あるいは少なくとも実現が大幅に遅れていたであろう画期的な成果は、実は偶然の産物でもありました。

「意味がわからない」

歴史を変えるような大発明、大発見に対する最初の評価は往々にしてこうなります。 コペルニクスの地動説が受け入れられるまでには、彼の死後、1世紀以上の時間

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資金がない組織は「内側を可視化」して差別化を

資金がない組織は「内側を可視化」して差別化を

「プロセスエコノミー」が届き、電車の中で少し読みました。完成品を売っても差別化を図りづらい世の中。世界のあらゆる境界線をあいまいにしたインターネットのおかげで、誰もが質の高い完成品を創造できるようになりました。画期的なアウトプットも、次の瞬間に模倣され不毛な価格競争に巻き込まれてしまう。人もモノも埋もれてしまいやすい現代社会において、完成品になるまでの「プロセス」を共有し、たとえ少人数でも暑いファ

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衆人環視のメリットとデメリット

衆人環視のメリットとデメリット

今日で477本目の投稿。古い記事から昨日の記事まで、ありがたいことにたくさんのコメントをいただけるようになりました。読んでいただけているという実感は、心地いいプレッシャーになってサボれません。「衆人環視」という言葉がありますが、何かを続けるために「人の目を借りる」ことほど便利なツールはありません。名前も顔も出して、素性を明らかにするとなおさら緊張感が高まります。

「パノプティコン」は全展望監視シ

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