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ニットは、豊かな暮らしに似合う服。

洋服は、主に「織り物」「編み物」の2種類のテキスタイル(生地)から構成されています。「織り物」は、経糸(タテ糸)と緯糸(ヨコ糸)の2本の糸を交差させて作り、「編み物」は、一本の糸でループを作りながら編んでいきます。

織り物は、Yシャツやジーンズなど伸びにくく、破れにくい。ガシガシ洗えて、伸び縮みも少ないと言った特徴があります。

一方、編み物は、ニットに代表される洋服の生地で、立体的な編み地があり、伸縮性もあるが、弱い素材です。引っ掛けただけで「ビー!」っと糸が飛び出したり、洗濯に失敗すると簡単に縮んでしまいます。

織り物(=布帛|ふはく)

・縦横方向に伸縮性があまりない
・型崩れしにくい(洗濯しやすい)
・通気性が低い
・シワになり易い
・素材が平面的

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つまり、丈夫でガッシガシ使える。洗濯もしやすい。これらの特性から、織り物(=布帛)は、アウターやパンツなどハードに使いたいアイテムに使われることが多い素材。一方、ニットは繊細な素材なので使うシーンが限定されてしまいます。


編み物(ニット)

・縦横方向に伸縮性がある
・型崩れしやすい(洗濯しにくい)
・通気性が高い
・シワになりにくい
・素材が立体的

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ニットは、編み地が「立体的」で、かつ、「伸縮性がある」ので、身体にフィットして、着心地はとても良いものが作りやすいのですが、一方で、ものづくりの工程は難しくなります。

伸び縮みする素材なので、洗いをかけた後のこと、もしくは、あらかじめ、洗いを掛けてから縫い上げるなどの手間がかかり、また、縫製にも熟練した技術が必要になり、一人前の職人になるまでの長い年月を要します。

そういったことから、一般的に、国産のニットは高価になってしまいます。しかし、安くはない分、時間を掛けて検討し、いざ購入しても、大切に、丁寧に着る。本来、それがファッションではないでしょうか。

ただ、ファッションは、流行でも、消耗品でもなく、心を、暮らしを、日々を、豊かにしてくれるもの。幸せを感じるための一つの方法。だから、toiroは、豊かな暮らしに似合う服として、今年も来年も、その先もずっと丁寧に。四季を感じるニットを作り続けていきます。

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