マガジンのカバー画像

イラスト利用大感謝マガジン

1,714
突然失礼しました。あなたがヘッダーに選んでくださった画像の作者( https://note.com/thekingofmouse )です。 みんなのフォトギャラリーからイラストを… もっと読む
運営しているクリエイター

#エッセイ

「無罪モラトリアム」を聴いて

ふと思い立って、椎名林檎の1stアルバムを聴いた。何年ぶりだろうか。つい最近、旦那さんと「CD」の良さについて語っていたもんだから、その気になったのだろう。 つい、10年前までは音楽シーンが違った。好きなアーティストの音楽は、わざわざ発売日にバスを乗り継いで駅まで行って、店頭でCDを探した。お目当てを見つけるとそこにはケースに映る、アーティスト渾身のジャケット。それを手に颯爽と購入して。帰宅し自分の部屋に篭りオーディオでCDを流したんだ。今ならiPhoneひとつで、ソファに

配ってくれてた“アノ”コーヒー。

みなさん、今日もお疲れ様です! このお休みに、お出かけ先にあったカルディさんをブラブラして来たいつきです。 丁度、無加水カレー用のトマト缶が無くなっていたので、調達したいと思って寄ったのですが。 カルディさんの、壁や陳列棚いっぱいに色々な商品が並んだ、 ドン・キホーテのオシャレ版みたいなアノ感じ。(どっちにも失礼?) 一度入るとワクワクして、ついつい予定に無いものまで買ってしまいませんか? 今回も例にもれず、トマト缶そっちのけで探検していたのですが。 今でも、コロ

気を逸らす

どこかに痛みがあったり 何か心配事や不安があったり そういうときって神経がそこにばかり集中してしまい、痛みや不安がどんどん強くなっていく気がする。 一点に集中してしまった神経をどこかに上手く逸らせば良いのだろうけれど、そう簡単なことではない。 わかっちゃいるけれどやめられない、とスーダラ節でも歌っている。 何の話をしようとしているかというと、 とにかく痛みを他に逸らす必要が私にはあったのだ。 至急至急、大至急。 約2週間ほど前に後頭部(耳の後ろ)の腫瘍の摘出手術を昼休み

耳を通って胸のうちへ

 ただの音じゃなかった。  ◆ ◆ ◆  さる木曜日、仕事終わりの夜に、僕は上司とサイゼリヤにいた。ピザをかじる上司とカルボナーラをすする僕。僕たちは、パソコンをそれぞれ立ちあげて、メールの画面を眺めていた。 「これでいいか」  上司が僕にパソコンの画面を見せてくる。僕はうなずく。 「おれがメールを送ったあと、お前も自分のメールを送ってくれ」 「わかりました」と答える。にぎやかな店内の底に、重苦しい空気がただよう僕たちのテーブルだけが沈んでいた。  メールの宛先はふたりとも

寒さに凍えながらも帰る家の灯りが頼もしい。

久しぶりにパーソナルカラー系のアプリ診断を見つけたので、やってみました!LIPSというアプリ名にちなんだのか、似合うリップの色でカラー診断するというもの。ほほう。 いやー悩むなー、ノーメイクにメガネだし、、カメラで撮影したものは現実よりもグレーがかっている、と昨日の作業部屋でも教えてもらって、余計にちょっと悩む。気軽な診断だからそこまで深入りはしないんだろうけど。。 2回やってみた。 どどん。 いや、全部やないかーい!!!! メインイエベ、サブブルベ、ということでよろ

金メダルの話

褒められるのが好きだ。めちゃくちゃ気持ちいい。褒められることで、自分では人並、あるいはそれ以下だと思っていたことが、実はけっこういいことだったと気づくことができる。 もちろん、褒められても好きになれない部分はある。 自分はかなり高身長で、これまでにさんざんそのことに言及されてきた。「いいねえ、背が高くて」と何千回も言われてきた。だが、自分からしてみれば身長が高いことなど何の得にもならず、周りからは浮き、学校では知らない人からからかわれ、馬鹿にされ、何一ついいことがない特徴だ

有料
100

天才って何?

「この人は曲を作る天才だ」 こんなことを思ったことはないだろうか。その度にこの人は私と違って…。みたいに憧れと妬みが入りまじる感情が現れる。 ところがその違う人間が共感できる歌詞を書く。一体どうなってるんだ? 思うに人類平等心においては真実なんだと思う。みんな素敵な出会いがしたかったり、ある人を守りたかったり守られたかったり、切ない失恋したら苦しかったり。 つまり天才も同じことを考えているのだろう。少なくとも最初から違う人間ではないのだ。そこに絶対音感とか才能が加わっ

ここからあと一歩

新聞ラテ欄はNHKの番組紹介、ワールドカップのドイツ戦を前にした特集予告には「ムゲン」「チャンピオン」「タマシイ」……といった単語が並ぶ。その目線を下に下にずらしながら、1行目に縦読みを試みた。 いや、違うな。もう一度上から順に、そしてそれぞれの共通点に気付くと同時に目の前がじわりと滲んでいた。 ちなみに日本代表が初出場した98年フランス大会時のNHK放送では番組テーマ曲を設けていなかったらしい。その次の日韓大会がもう20年前。はっきりと覚えているはずの得点シーンでさえも、対

noteを遊ぶ

音楽を聴きながら書いたので 流しながらお読み頂ければ幸いです。 現場に行く前にコンビニに寄り おにぎりとビックポークフランクを買う かじりながら現場に急行する 実は新規の依頼ではなくて 先日のトラブルがきっちり 解決できていなくて というか慌てていて次の現場に行く際に 説明不足で誤解されて クレームになったので それはいいわけせずに 説明不足を受け入れて現場に向かう お金にならないからちょっと嫌だけど ここで俺がそれは話が違うといいだせば 角が立つのはわかる 帰って

彼女たち、わたしたち、あたらしい家族①

1 松村さんはいつも淡いパステルカラーの手編みのセーターを羽織っていて、しゃんと伸びた背筋を庇うようふんわりと纏う姿は、いかにも上品な印象を与えた。 「フランスの毛糸で編んだの」 自作の羽織りを褒められると、いつも必ずそう返答した。 「だからちょっと、いいでしょ?」 ウフフ、と照れながら笑う。90歳を超えても決してだらりと椅子に腰掛けたりせず、遥かに歳下の職員たちにも丁寧に受け応えするので、こちらも妙にしゃんとしてしまう。 そのパステルカラーのセーターも、松村さんが亡くな

不安は常に1個飼っておく

卒論がだるい ・・・・・・ 卒論が嫌すぎて大学がやめたい。 毎週ゼミで進捗報告がありちゃんとしていないと詰められる。 滑り止めで入った興味0の学部ゆえにマジでしんどい。 大学をやめてしまえば卒論の呪縛から逃げられるが よく考えれば、そしたらそしたらで 別の不安に捕まってしまうと思う。 これは自分に言い聞かせている面が強いが 本当かもしれない。 中退したら多分、生活費の不安だとか、 何かしらの不安がくると思うので、とりあえずやめない。 不安は常駐するものだと割り切

月明かり

さっきまで正面に見えた大きな月が山の方へと隠れる。 それを見ながら、何となく、「明日晴れるといいな」と。 長く続いた地元の踊りは、わたしを含む次の世代へとバトンが渡された。 古くより継がれるその踊りも今では辛うじて原型を留めるらしく、もう間もなく選択を強いられることになるだろう。 いつ頃からか、わたしは踊る人になっていた。 何かの行事が開かれる度、皆が集まって踊りを踊る機会が巡る日に、「今日は参加してくださいね」と集落の長より連絡を受けて、予定を合わせてそこへと交じる。

はじめて好きになったバンド『Galileo Galilei』を語らせてください

最近、夜の長さを感じる機会が多いです。ここ数年でリモートワークになって、移動の時間がなくなって、比較的ゆったりした夜を過ごせる日が増えたからです。 最初の方は本を読んだり、映画を見たり、「何か有意義に過ごさなくてはもったいない!」と思っていたのですが、次第にそれも飽きたり、疲れたりして、なんとなく音楽を聴きながら(選曲はSpotifyのレコメンドに任せて)、だらだらとボーっとしていることもあります。 そして、音楽というのは不思議で、何年振りかにふと聴くと、その曲を夢中で聴

"ファンなんだから"

アーティストライブが苦手である。 ペンライトを振ったり、歓声を上げたり、グッズを買ったり。 老若男女、ネアカもネクラも、アドレナリンがぶち上がるあの浮き足立つような一体感。 とても楽しい。私もそう思う。 その上で、苦手なのだ。 憧れのファンクラブ、夢にまで見たライブ ジャニーズを好きな方でライブにも足を運ぶという方は、大体ファンクラブに入っておられるのだと思う。 小学生の頃には、もう入会しているというような友達もいた。「チケット当選する確率を少しでも上げるために」と、