Zoomを使っても売れない人
From 安永周平
ここ1ヶ月で「Zoom」をはじめとしたオンラインでのコミュニケーションツールを使った会議や打ち合わせ、イベントが増えているのはあなたも感じていることでしょう。「3密(密閉、密集、密接)を避けよう」というのが厚生労働省の指針として打ち出されており、大人数が集まるセミナーはもちろん、外出時も人との距離を2メートル以上保つこと(ソーシャルディスタンス)が求められています。
「3密」を避けるオンライン化の加速
ですから、それが可能な「オンライン」が手段として注目されるのは自然な流れです。実際、先のZoomのユーザー数は、昨年12月が1000万人ほどだったのが、今年の3月時点で2億人になっているとのこと。
4ヶ月足らずで20倍です!同社CEOのエリック・ユアン氏によれば、オンライン授業では20カ国9万校がZoomを使っているそうです。
また、オンラインのカンファレンスツールとして最近注目されている「Remo」では、オンライン上に複数のテーブルが設置されており、そのテーブルごとに好きな参加者とコミュニケーションができます。
そして、簡単な操作で自由にテーブル間を移動できます。もはやオンライン上の「交流会」ですね。新たな出逢いさえオンラインで生まれるわけです。
社会のルールが変わりつつある
もちろん、対面(オフライン)と違って、空気感や相手の仕草や表情など伝わりにくいものもあるでしょう。しかし、できない理由を探すよりも、できることに注目して挑戦し、変化に対応していくことが大切ではないでしょうか。
変化に対応できない人は生き残れない…以前、世界的ベストセラーとなった『チーズはどこへ消えた?』というスペンサー・ジョンソン氏の著書はそんなことを教えてくれましたね。
言ってみれば、これはもう「社会のルール」が変わりつつあるわけです。もちろん、いずれ新型コロナウイルスのワクチンが開発され、収束に向かう時が来るでしょう。しかし、収束した後の「アフターコロナ」の世界が、果たしてコロナ前と同じ世界に戻るでしょうか?
コロナという外的な強制力によって導入されたリモートワークにより、人々は「何ができて、何ができないのか?」がわかってきたはずです。そして、リモートワークでもできることが、わざわざ対面必須に戻るかというと…これはそうはならないでしょう。
時間的・物理的なコストが抑えられて同じ効果、同じとはいかなくても8割ほどの効果が見込めるなら、リモートを選ぶ人(経営者)も増えてくるはずです。つまり…
「オンラインで成果を上げる人」
の市場価値が、今後の世界でますます上がっていくはずです。既に使ってる方が多いWEB集客やSNSはもちろんですが、先のZoomを使ったオンラインの会議や打ち合わせ、イベント…などなど。
実際に合わなくても、コミュニケーションが取れるツールを活用して成果を上げていくことが、今後の世の中では必須条件となっていくのではないでしょうか。
僕も現在、Zoomを使ってクライアントと打ち合わせをしたり、社内の会議をオンライン化したりしているんですけど…結構やれるもんです。たとえば、部下への仕事のフィードバックなんかは「やっぱり対面の方がいいよなぁ…」と思っていたんですけど、完全リモートになったらなったで、上手くやれる方法をお互いに工夫し出すんですよ。ツールの機能も積極的に調べたりして。
告知)4/29(水)にオンラインイベント
また、先日から仕事でご一緒するようになった紹介でトップセールスに登り詰めた河合克仁さん。今、土曜日に対談動画をお届けしていますが…彼も既に、オンラインを積極的に活用して打ち合わせやイベントを開催されてます。実は一昨日、彼が主催するオンラインワークショップに少しだけ参加させてもらったんですが…素晴らしいイベントでした。
河合さんの本の共著者であるNami Bardenさんと2人で講師をされていたのですが、2人ともZoomというツールを使いこなし、参加者への気遣いや場作りなど卓越したコミュニケーション能力を発揮されていました。
ちなみにサラッと告知しますが…来週の昭和の日:4/29(水)の午前中に、河合さんとZoomを使ったオンラインイベント(おそらくグループコーチング)を企画しております。今、申込みページを準備中なので、対談動画を見てもっと聞いてみたい…と思った方は、ひとまず予定だけ空けておいてください。
オンラインツールを使えても売れない
さて、話を戻しますが…こうやってZoomを使ってオンラインの打ち合わせとかイベントとか体験して思うことがあります。勘のいいあなたは既におわかりだと思いますが、何かというと「オンラインツールを使えば売れるわけじゃない」ということです。もうズバリ言ってしまえば、対面(オフライン)で上手くいかない人がZoomで上手くいくわけないんです。
オンラインだろうがオフラインだろうが、成果を上げることの本質は相手との「信頼構築」であって、面と向かって信頼関係を築けない人が、画面越しで信頼関係を築ける理由がありません。「オンライン」という言葉だけが独り歩きしている気がする昨今ですが、Zoomだって1つのツールに過ぎません。ツールだけ使いこなせてもダメなのは当然です。どんなにITリテラシーが高い人でも、コミュニケーションの技術が低ければ成果は上がらないでしょう。
成果を上げる、人を動かす、信頼関係を築く…このプロセスで「相手の感情がどのように動くか」というのは、対面でもオンラインでも同じです。ですから、対面でのコミュニケーションの技術が高い人は、Zoomなどオンラインのツールに慣れさえすれば成果は上がるでしょう。
心配しなくても、需要が高いツールの使い勝手はどんどんよくなりますから、難しく考える必要はありません。ボブがよく言う「人生の成功は対人関係が9割」というのは、オンラインでも当てはまると僕は思うのですが…さて、あなたはどう思いますか?
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