見出し画像

それでは状況はよくならない

From 安永周平

以前、ある方のコーチングを受けていた時に、ハッとしたことがある。というのも、その頃は色んな問題が複雑に絡み合った状況が続いていて、どうしたものかと考えていた(最近もだけど…苦笑) 優先順位をつけて実行していこうとは思うものの「コレを解決すればこれは解決するけど、こっちには悪影響が…」といった感じで、いったい何から手を付けるべきかと頭の中で堂々巡りをしていた。

「何をすべきか明確になる」という価値


コーチングを受けようと思ったのもそれが理由なんだけど、実際受けてよかったのだ。自分では気付かなかったことに気付くことができたから。結果として、「自分がまず何に取り組むべきか」が明確になった。自分が何をすべきかわからないというのは本当に大きなストレスだ。よく「問題は発見すれば8割は解決したのと同じ」なんて言われるが、本当にその通りで、何をすべきかわかったら後はやるだけなのだ。

で、面白いのは、自分では「気付かなかったこと」に気付いたという話。何が言いたいのかというと、「知らなかったこと」ではないのだ。知っていたというか、本で読んだことあるのに自分では思い出せなかったと。改めて「知っている」と「できる」の間には大きな溝があるなぁと感じた。こうしたケースでは必要に応じて第3者の力を借りた方が上手くいくように思う。

で、もしかするとあなたも、私のように「何から手を付ければいいか分からない」ようなたくさんの問題を抱えているかもしれない(もしくは今後、そうした状況になることもあるだろう) その時、私が今回、自分では気付けなかった話が役立つかもしれないので、今日はそれをシェアしようと思う。何かというと、名著『7つの習慣』に出てくる「影響の輪」と「関心の輪」の話だ。

「影響の輪」と「関心の輪」


私たちは皆、それぞれ多くの関心事を持って生きている。健康、家族、仕事の問題、経済、世界の平和など。そして、関心の輪を描くことで、私たちは関心を持っている事柄と、関心を持っていない事柄を分けることができる。たとえば、「私が今日の朝何を食べたか?」なんて、あなたにとってはどうでもいい話だろう。これは関心の輪の外にある。

本題は関心の輪の内側だ。関心の輪の中に入っている事柄を見つめると、自分がコントロールできないものと、コントロールできるもの(もしくは大きく影響できるもの)がある。関心の輪の中に「影響の輪」を描くことで、前者と後者を分けることができる。そして重要なのは、自分の貴重な時間とエネルギーを”この2つの領域のどちらに集中させているか?”ということだ。

それは”自分が影響できる”事柄なのか?


コントロールできないものに集中させている人は、他人の欠点、周りの環境、自分のコントロールの及ばない状況など、そういったことばかりが気になる。そして、失敗を人のせいにしたり、感情的になって怒鳴ったり、被害者意識をつくり出したりすることになる。自分が影響を及ぼせる事柄を疎かにして、ネガティブなエネルギーを発生させるだけで、事態はいっこうによくならない。

一方で、時間とエネルギーをコントロールできるものに集中させている人は、ポジティブなエネルギーを発生させることができる。理由はシンプルだ。自分の行動次第で影響できる、コントロールできる事柄なら、自分で前向きな変化を起こすことができる。今の自分にコントロールできない事柄に対しては、悩んでも仕方ないし無駄なので、自分ができることに集中する。

自分が影響できることに集中する


さらに、自分が影響できることに集中し、それを実行し続けていると、影響の輪は大きくなっていく。つまり、自分が影響を及ぼせる範囲が広がっていくのだ。逆に、自分が影響できない事柄ばかり気にしている人は、影響の輪は狭くなっていく。どうにもならないことに対してグチグチ言うだけの人間になってしまう。

今回、私がコーチングで気付かせてもらったのは、取り組むべき問題の優先順位をつけるにあたって、まずは「自分が影響できるもの」と「自分が影響できないもの」を分ける必要があること。そのうえで、自分が影響できることに集中して取り組む必要があったのだ。これに気付かされた時は、ウヘェ〜〜〜という感じだった。オイオイ、自分コレ知ってたやん。『7つの習慣』に書いてあったやん…と。いざ自分がその状況になると、自分だと気付けないのだなぁ。

ということで、もしあなたが今、色んな問題を抱えて悩んでいるのであれば、まずは「自分が影響できるもの」と「自分が影響できないもの」に分けるところから始めてみてほしい。きっと取り組むべき問題の”優先順位”をつけるのに役立つと思う。

PS
名著『7つの習慣』だけど、長くて分厚くて読むのを諦めた経験があるのなら、マンガから入ることをオススメする

詳細はコチラ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?