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相手の”話”盗んでない?

FROM ボブ・バーグ

頻繁に話をさえぎる人と話し合いをしたことはあるだろうか。もしあるなら、さぞかしイライラしたことだろう。いくら正当な主張を展開しようとしても、相手は自分の意見を述べることに執念を燃やしているから、何か言うたびに話をさえぎる。

そういう場合、用心しないとお互いに、話をさえぎって怒鳴り合いにまでエスカレートしかねない。その結果、双方が相手の意見を聞かず、不愉快な思いだけが残って、次に会ったときに相手を動かすことがますます難しくなる。

では、このような事態を避けるべきにはどうしたらいいか。相手が何度も話をさえぎったときの効果的な対処法を教えよう。

相手の話をさえぎってしまう人の対処法とは…?

まず、相手が意見を言い終わるのを待って、冷静かつ丁寧な口調で「このテーマに関するあなたの気持ちはよくわかりますが、相手の話をさえぎるのはお互いにとってよくないと思いますよ」と言うといい。

要するに、当初の話を続けるのをいったんやめて新しいルールを打ち立てるのだ。つまり、話し合いをつづけたいなら、途中で話をさえぎらず最後までよく聞くべきだというメッセージを伝えるのである。

そうすることによって気配りをしながら、正しい会話の仕方を示すことができる。

2つ目の方法は、話すのをやめて相手に最後まで話をさせることだ。そのあとで、イライラしている様子を見せずに自分の当初の思いをつづければいい。これを何度も実行すれば、おそらく相手はわかってくれる。

とはいえ、あなたの意見を聞きたくない人と対峙するといった現実があることを知っておく必要がある。その人はとても意固地で、まるで検察官のようにあなたの発言にどんどん突っ込んでくる。

故意に話をさえぎる人の対処の仕方とは…?

こういう場合、冷静さを保ちながら、「どうやら、この件に関するあなたの意見はもうお決まりになられているようですね。あなたの意見を聞きたいのですが、私にも意見を言う機会を与えていただけないでしょうか?」と丁寧に言えばいい。

影響力を与える人は相手の話を途中でさえぎるようなことをしない。だから、もし他者を動かす人物になりたいのだが、相手の話をさえぎるような”クセ”があるという場合、今すぐその”クセ”を正すべきだ。

破滅的なクセを直す方法...

実を言うと、これは長い間ずっと私の悪いクセだった。しかし、その破滅的な性質を理解したとき、すぐにこのクセを直す決意をした。どうやって直したのか?それは‥

練習をたくさん積んだことだった。私は全ての会話で相手の話をさえぎらないことを目標にしたのだ。そして。電話やパソコンを含めて家中の目のつく場所に「相手の話を黙って最後まで聞くこと」と書いた付箋紙を貼った。うまくできたときもあれば、できなかったこともある。しかし、何度も練習しているうちに、相手の話をめったにさえぎらなくなった。

おかげで、私のこのクセはほとんど過去のものとなった。今でも時折、してしまうこともあるが、そんなときはそれに気づいて、すぐに謝るようにしている。そうすることによって自分のミスを認め、相手の立場を尊重していることを示すことができる。

あなたも私と同じ方法で対処することができる。これは、努力するだけの価値は十分にある。なぜなら、相手の話をさえぎることほど、自分のコミュニケーション能力の低さを表してしまうものはない。相手はイライラし、不快感を抱き、腹を立てるから、あなたの意見を聞き入れたり、あるいは物を購入したいとは思わなくなる。言い換えれば、相手があなたに好意を抱く可能性も低くなる。

相手の話をさえぎるクセを直せば、周囲の人はあなたの聞く力を高く評価するだろう。その評価はあらゆるところで有益なものとなる。なぜなら、人間は常に良い聞き手を信頼するからだ。私が過去にこうした「良い聞き手」の評価を得られることはなかった。だが、今では「聞き上手」ですねと言ってくれる人も増えた。だからこそ、生産的ではない習慣はやめるべきだ。これだけであなたの人生はよりストレスが少なく、より生産的で、もっと幸せになる。

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