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全く違う人生のスタート

From 安永周平

私事ですが、去る2020年2月26日16時4分、第一子が誕生しました。先週の月曜日から入院して3日、予定日超過12日目にしてようやく生まれてきてくれました。3510gの女の子で、母子ともに健康です。出産は僕も立ち会い、妻は本当によく頑張ってくれて…もう本当に感謝の気持ちでいっばいです。

そして、今日で妻と娘が退院するので、この後迎えに行きます。初めて家族3人で家に帰るんですが、なんだかドキドキですね。まだ父親になって1週間も経っていませんが、幸せな家庭を築けるよう頑張りますので、今後とも安永家をよろしくお願いします。

余談ですが…


世の男性は何としても出産は立ち会った方がいいと思いました。出産こそまさに「百聞は一見に如かず」で、あの苦労・現場を父親が知らないのは問題だろうなと。これから出産を控えている方は、ぜひ立会い出産を選んでいただければ、奥さんとの関係性もよくなると思いますよ(笑)

さて、そんなわけで今日はちょっと僕も笑顔で妻子を迎えに行きたいので、心温まるエピソードを紹介したいと思います。今日は月曜日、ぜひあなたもいい気分で1週間をスタートしてくださいね。

ある飛行機が着陸した後…


ある飛行機が目的地に到着しました。乗客たちは飛行機を降りていくのですが、その中に降りようとしない年配の女性が1人いました。彼女はアルツハイマー病を患っていたため、飛行機を降りる時に状況が飲み込めなくなり、恐怖に陥っていたのです。もう少しでパニックを起こしそうな状況です。そんな状況を見たCAの1人が、彼女に近づいてこう言いました。

「驚かせてごめんなさい。もしよろしければ、私とダンスを踊りませんか?」

その女性は、すぐに「はい」と答えました。CAは女性の手を取り、本当に”踊るように”彼女を予定していた通路へ誘導してあげました。そうやって一緒に飛行機を降りたのです。実は彼女は娘さんと一緒に乗っていました。娘さんも、パニックになっていた母親のケアをしてもらい、とても助かったに違いありません。

実際、後日この娘さんから、CAに感謝の手紙が届きました。もちろん、そのCAを称賛する内容でした。恐怖に陥っている母親の気持ちに寄り添い、誰も傷つけることなくその状況を解決に導いてくれたのですから。そんな咄嗟のひと言が出てくる人って、きっと多くないのではないでしょうか。

45年連続黒字の航空会社


さて、このエピソードは45年連続黒字で奇跡の企業と呼ばれているサウスウェスト航空で実際にあったものです。ある時、ボブが講演でサウスウェスト航空のCEO、ゲリー・ケリーの話を聴く機会があったのですが、その時に語られた話なのだそう。ちなみに、航空会社は赤字になることが多い中で、この実績は本当に奇跡です。

サウスウェスト航空について調べるとすぐにわかりますが、彼らの企業理念の中心にあるのは「心」や「気持ち」です。もし、先の女性が乗った便がサウスウェスト航空でなければ、セキュリティや警察を呼んでこの女性を強引に連れ出したかもしれません。この女性を悪人のように暑かったかもしれません(なんだかそんなニュースがありましたね…)

咄嗟に取る行動に人間性が出る


重要なのは、その若きCAが咄嗟にとった行動は、そのCAにとっては別に特別なものではなかったということです。それが本人にとって当たり前であり、そんな行動を起こすような社風がサウスウェスト航空にはあるのです。自然とGIVERとしての行動がとれるんです。

これは、企業としての大きな価値ですよね。企業はまず、自分たちの顧客の立場になって解決策を考える…そんな文化を醸成することが重要でしょう。顧客を業務や仕事の一部としてとらえるのではなく、顧客もまた尊重されるべき1人の人間だという前提を、決して忘れないことです。

咄嗟に取る行動に人間性が出る


もちろん、社員への教育は大事です。社員が難しい状況においても問題を解決できるように、訓練や研修などは欠かせません。マネジメントの父であるピーター・ドラッカーも「文化の前では戦略など太刀打ちできない」と言っていますが、これはどっちがいい…という話ではありません。

文化だけに重きを置くのは間違いで、文化も戦略もどちらも重要です。戦略なき文化も、文化なき戦略も、何かが欠けている状態であることに変わりはありません。2つそろって初めて、社員が咄嗟の状況でも素晴らしい行動を取ることができるのです。同時に、日々の行動がまた人間性を育む…そんな企業を目指していきたいと、子供を授かった今、僕も改めて思います。

いかがでしたか? もう少し詳しく知りたい方は、今月号の『月刊GO-GIVERS』で配信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。3月号リリースキャンペーン中なので、今なら1ヶ月無料でご利用いただけます。外出自粛モードの今だからこそ、家でちょっとした時間に聴いてみてくださいね。


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