推したちは今日も坂をのぼる。

私はゴスペラーズが好きだ。
人生でいちばん長く、このグループを追いかけ続けている。

新曲が出るとなったら発売日までに歌えるようになり、ツアーがあれば行けるところは全て申し込み当たれば全て行く。
ファンクラブ会費とツアーグッズを買う時には「これで美味しいご飯を食べてください」と斜め上の思考をし、ライブが始まる前は「MC噛みませんように、歌詞飛びませんように」と親のような心境で開演ブザーを待っている。

そんなゴスペラーズについて、少し語らせて欲しい。

デビュー25周年の今年。
村上てつや、黒沢薫、酒井雄二、北山陽一、安岡優からなる5人組を好きになって11年目を迎えた。

ファーストコンタクトは、あのアカペラの名曲「ひとり」が流行った時。
その時は残念ながら子供すぎてハマらなかった。
衝動的にライブのチケットをとり、ファンクラブに入ったのは2008年のことだった。
テレビで歌い、振り付けを踊りながらばちーん☆とウィンクをする北山陽一にやられた。
そしてそのあと、ふわふわのパーマをかけた髪をなびかせて踊る酒井雄二に背中を押され、沼に沈んだ。

あれから11年…お互い歳とりましたね笑

ゴスペラーズは言わずと知れたボーカルグループのパイオニア的存在である。
ヒット曲は珠玉のラブバラード(ひとり、永遠に、ミモザetc)
恋人たちのBGM足り得る存在である。
世間の認識は「歌の上手い人達」だと思っている。

アカペラも、ラブバラードも、彼らにとっての名刺代わりになるのは分かっている。
でも、私は声を大にして言いたい。

ゴスペラーズの真骨頂はアップテンポな曲であり、メロウでエロウなソウルミュージックである!と。

触りだけでも聞いて欲しいので、アプリの試聴でいいから聞いてみて欲しいのだが、バンドサウンドのアップテンポ曲(HIT ME、SING!!!!!など)は全員がリードボーカルなのでそれぞれの個性がある。
メロウでエロウな曲(MIDNIGHT SUN、Slow Luv)はムードがあるので夜のドライブデートのBGMにお勧めしたい。

5人のメンバーはそれぞれ、個性豊か過ぎるところも魅力の一つだと思う。

村上てつや、てっちゃん。
サングラスの奥に隠れたつぶらな瞳が特徴の裏声おばけ。
彼がいなければゴスペラーズはこの世に生まれなかった。
頼れる我らがリーダーである。

黒沢薫、くろぽん。
ハイノートヒッターと紹介されることもある、ゴスペラーズいち高い声の持ち主。
ヒット曲はだいたいくろぽんが歌っている。
カレー好きが高じて、ツアーグッズに監修のレトルトカレーを出している。

酒井雄二、uzy。
ルーパーを操ったり、ビートボックスをしたりと所謂リズム隊であるが、リードを取ればクリアボイスの持ち主。
炭水化物と地方のおやつとパンが好き。
食パン1斤食い(水分なし)がファンの間で有名。

北山陽一、ようちゃん。
ゴスペラーズの最低男。
最も低い声、ベースボーカル故に最低。
ターンをすれば悲鳴、リードを取れば悲鳴、手を振れば悲鳴と女性人気ナンバーワン。
客席からのようちゃんコールに「ようちゃんですよー」と棒読み気味で返すのが定番。

安岡優、ユタカさん。
甘えんボイス、ヤングライオン、ゴスペラーズの最年少。
MCは彼がいないとまとまらず、年上の先輩たちの話もバッサリ切り捨てる強者。
一挙手一投足に色気溢れ、作詩をさせればロマンチックな曲が出来上がる詩人。

5人5様。
5つの個性の集まりである。


そんな5人。
自己紹介ソングが多々あるので聞いてみて欲しい。
なんなら、10月30日に発売される新曲も自己紹介ソングである。
「侍ゴスペラーズ」「VOXers(新曲)」聞いてください。


私の愛する推したちは、今日もゴスペラーズ坂を駆け上がっていく。
行先はまだ、誰にも見えない。

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