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Fargo2(ファーゴ・シーズン2)

 写真は芍薬です。芍薬、ホントに小さな3~4センチくらいのつぼみから、一気に15センチくらいの花が咲くのが凄いですよね。艶やかです。立てば芍薬座ればボタン、歩く姿はユリの花。なんて言う言葉がございますが、ものすごく頭らへんを飾り立てた女の人のことですよね!
 頭でっかちにもほどがあると思います。

 先だってから、ヤフーニュースに「薄毛克服」の広告が出てて、つくづくいやになってたんですが。その前は、「若い女性が内気なあなたを待ってます」っていう出会い系の広告がしょっちゅう出てて、「全然興味ありません」って設定にして、やっとあんまり出なくなったところでした。
 しょうがないので、もう一度「全然興味ありません」にしようと思って設定を開いたんですが。すると、私がヤフーに「どういう設定の人」ってことになっているのか、っていうことが書いてあるのに気が付きました。

 「50代男性」

だそうです!!全然、カケラもかすってないがな!!(笑)

 しかし、考えてみたらヤフーに私が自分のプロフィールを知られるようなことをしたことが一度もないので、もしかしたらヤフーのデフォルトの設定が「50代男性」なんじゃないかな?
 とか思って、やっぱりね。とかつくづく合点しました。あえて、理由は言いませんが。

 そういうわけで、枕が長くなってしまいましたが「ファーゴ」です。
どんどん続いて、ついにシーズン5も作られるそうです。ものすごく差別的な内容からどんどんポリコレ化していく過程が、「マッドメン」とそっくりです。
「マッドメン」も最初は、ものすごい男女差別とセクハラの嵐みたいな内容でしたけど、それがシーズンを経るにしたがって、次々にそういった物事が粛清されていくって話でした。

 狙ってやってるのか、それとも時代のせいなのか。ちょっと野木亜紀子さんの脚本を思い出しました。
ちなみに、シーズン2は、1970年代。ウーマンリブに目覚めかける「ウザ女」の話。

 このドラマ、当時のウーマンリブを相当からかっています。主人公の「若い妻」が、軽薄で短慮で感情的でスピリチュアル好きっていう、どうしようもない描かれ方です。一方それでいて、その女性の境遇がある種すごくリアルでした。

 ひとつは、妊娠の話で、夫はすぐにでも子供が欲しいし「普通の家庭」にしたいと思ってるのに、妻は例の「アフターピル」を夫に内緒で服用してて、本人には全然そのつもりはない、ってくだりでした。
 先だって、日本の国会で問題になってたアレです。

 なるほど、これが嫌だったんだね。ってつくづく納得です。そういえば、知人でDINKSを選択してた夫婦が、それを夫の親に知られて激怒された、っていうのを聞いたことがあって。本人の問題を他人が介入してくるってアメリカも日本も同じ問題なんだなあ。とかつくづく感心しました。

 もうひとつは、夫と妻の銀行口座が同じで、その資金を夫の夢を叶えるために使う、って話。これもあるあるですよねえ。
 ドラマの中ではその妻も、もちろん働いててその口座に給料を振り込んでるんですけど、その分をスピリチュアルのウーマンリブ講座の受講料に使ったために、夫が買おうとしていた店舗を買うことができなくなります。

 夫は、自分の店を持ちたいし、その店を夫婦二人できりもりする。ってもう、既定路線であたりまえのように思ってるんですけど。

 実際の世間の自営業の9割はそんな感じです。たとえば、夫の会社の手伝いをしてる妻、何人かに聞いたんですけど、全員が全員
「別に私自身はこんな仕事をしたかったわけじゃない」
って言います。もうね、しょうがなく、って感じです。

 逆に妻の仕事を夫が手伝うっていうのって、ないことはないですけど、ものすごく少ない。いくら妻の会社が売り上げを上げてたとしても、です。女性が事業を立ち上げようとするときに、男性だったら必ず配偶者が手伝ってくれる前提ですけど、妻にはそういうのってほとんど期待できません。

 そんなこんなな問題をいくつも提起してて、意外と軽薄に見えて奥深い。

 ドラマは結局妻が引っ掻き回しに引っ掻き回して、どうしようもないラストで終わるっていう、ファーゴのいつものパターンでした。

 なんだか、ウシジマくんみたいな感じです。

 

 

 

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