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発売以来38年と半年ほどを経た昨日7月1日、初めて再発されたtrash*。ライブレコーディングは81年10月31日の法政大学学館大ホールと翌週11月7日の京都磔磔で行われた。サイドAのスタジオ録音はそれ以前に済ませている。メンバーは遠藤ミチロウ 、タム、シンタロウ、イヌイジュン(おれだ)だ。それがあろうことか、当初1000枚発売予定だったものが予約殺到、急遽2000枚をプレスしたが、一瞬にして売り切れ、何日か後には1万円だかのプレミアが付いてしまった。このメンバーとなったのはスタジオ録音直前の81年7月20日の屋根裏での「チフス解散コンサート」で、これはたしかに観客としてきていたあの映画「爆裂都市」の監督、石井聰亙が呆然と立ち竦んでいたくらいインパクトがあったギグだった。そして、そもそもライブレコーディングの会場となったふたつのギグも凄まじいものだった。レコードジャケットに観客の名前を入れれば名前を書いてくれた客はみんな買ってくれるだろうという魂胆が当たったのか、それともそれらのギグが衝撃的だったのか。アルバム一作目はこうして世に出たのだった。

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なぜ、このアルバムの再発はここまで遅れたのか?みなさんぜひ知りたいところだろうが、実はおれも知らない。版権がややこしい、ミチロウ が出し渋っていた、はたまた、音楽面を考慮してミチロウ が頑なに、、このうち最初のふたつは思い当たるフシはあるが、最後のはたぶん、ない。笑

ともかく、ミチロウ の死後一年ほど、本来ならザ・スターリンの40「執念」【大破産】の会場で発売開始するはずだったわけだが、そんなコロナでついに昨日発売された事実を持ってそのナゾは葬りたいとオレは思う。アナログ盤の人気は凄まじく、今回も予約受付直後に完売。しかも発売当日の昨日時点でオリコンデイリーチャート第7位!手に入らなかった方はオレが死んだらまた出るかもなので、その時を期待してくれ!糞爆  

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この写真はそのtrash*のミックスダウン作業の時、来たる81年の大晦日に出演する浅草ニューイヤーロックフェスのプログラム冊子のためにミックスダウンを行った目黒のスタジオ付近の歩道橋で撮影されたもので、trash*のスリーブにもこの時の別カットが使われている。なお、上の並木道に並ぶメンバーの写真は日曜日の早朝の丸の内だ。いずれも故 石垣章撮影。

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trash*の人気のもう一つの理由はあの、真っ白なジャケットに描かれる繊細な宮西計三の画によるものだろう。先日6月27日、ザ・スターリン40「執念」【大破産】未遂記念パーティ【渋谷・白日夢】でも全セットに出演、気炎を上げていただいた。写真は29日夜、盛岡に暮らす氏のお見送り会と称して、8月15日に50年の歴史を閉じる池袋マダム・シルクのママ、さっちゃんを囲んで夜半まで飲み続けた際の写真だ。

8月5日には宮西自身のバンド、ハンドレッド・デビルスの荻窪クラブドクターでのギグが予定されるほか、同じく8日〜16日まで阿佐ヶ谷のギャラリー白線にて個展も開かれる。個展会期中、ギャラリー白線では宮西計三とザ・スターリンのコラボレーションTシャツほか、ザ・スターリングッズも販売する。普段はギグの記念品として、ギグ会場でしか販売しないグッズなのでこの機会にぜひ。

さらに8月10日(月・祝)15時から17時には同じギャラリー白線にて宮西計三×イヌイジュンのサイン会も!来てネー!

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