幸福の積み重ね
小さな不幸の積み重ねもあれば、小さな幸福の積み重ねもある訳でして。
未だにエスプレッソがバッチリ決まってると嬉しくなるしな。
当たり前の事だけど、ここに持っていく大変さと、やっぱり綺麗なのだ、エスプレッソは。
これは作った事がある人にしか分からないかもしれない。
昨日、半年ぶりぐらいに会えた常連さんがいて、少し弱っていたけど、そんな中、都合をつけて来てくれて。
会った瞬間、当時通ってくれてた時と同じ時間が流れ、それが心地よく。
あの時あの時間を過ごしたというのは財産だなと、お互いにきっと思ってる。
まだ話し足りないので、また近いうちに。
「体調が悪いから来ました」と。
うちを何だと思ってるんだという人がいて。
でも、他愛もない会話をしてると元気になってくれて。
吐き出す大切さ、病は気からを地で行く人を見れると僕も嬉しかったり。
うちがあるから近くに引っ越してくれた子もいれば、暇を嘆いてると差し入れを持ってきてくれて励ましてくれる人がいる。
小さなと書くと申し訳ないけど、幸福の積み重ねは間違いなくあるんです。
こんな具体的な事がなかったとしても、お店を続けられてる状態ってのはやっぱり幸福な訳でして。
それは好きな事が出来てるからではない。
正直に言うと、この仕事はいつ辞めてもいいと思っている。
でも、必要とされてるうちは辞められない。
自分が何をしたいよりも、誰かに必要とされたいって気持ちのほうが強いのだろう。
だからお店が続いてるうちは幸せなのだ。
誰も来なかったら潰れてるので。
潰れてないって事は必要とされているという事なので。
洗濯機の故障と、しょうもない営業の電話で感情を爆発させてる場合ではないのだ。
落ち着け。
きっと幸福だから。
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