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雑記

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記事一覧

じゃがいも

舞台はお昼時の店内。 「袋パンパンじゃないですか、食べますねー」 「いや、堅あげポテトが嵩張ってるだけだよ」 「ただ堅くしただけでポジションを築いたやつですね」 「他にはない食感がいいよね」 「堅あげは塩ですよね」 「塩だね」 「プリングルズならサワークリームですよね」 「他の味にはいかないよね」 「他のメーカーのサワークリームと何が違うんですかね」 「違法なものが入ってるんだろうね」 「ですよね、僕は阿片だとにらんでます」 「多分それが正解だろうね」

それはなしじゃないか

それはなしじゃないか。 僕は飲食店に行った時、ほとんどの事は飲み込みます。 小さく書かれた座席料。 どこにも書いていないサービス代。 売り切れの名物料理。 しょうがない、しょうがない。 多少なりとも裏側を知っていますし、お店を眺めているとどんな状況かは分かるので。 それでも気持ちよく過ごせたらまた行くし。 ないなと思ったら二度と行かなければいいだけで。 でも、それはなしじゃないかと思ったのです。 思っただけではなく、口から出かかりました。 言葉は飲み込み

嬉しいけど怖い

4月に入ってから、懐かしい人が会いに来てくれる事が続いていて。 果たして、何の虫の知らせだろうか。と、少し怖くなっています。 8年ちょっとやっていると、様々な出会いが積み重なり。 お店をやっていて良かったと、素直に思います。 ここがあるから出会えたので。 前に書きましたが、僕は奥手の中の奥手で。 自分から連絡をとって、誰かと会う事は基本的にありません。 だから、会いたい人がいる時は祈るんです。 「来てくれー頼むー」と。 ただ、そんな願いは通じないので、諦める

コピペを披露するな

将来カフェを開きたいと思って。 そんな始まり方をしたnoteがくそしょうもなく。 カフェを開業するには。 と、ChatGPTに丸投げして書いてもらった内容のコピペで。 いや、ほんとまんまコピペで。 ははーん、嘘だな。 カフェを開きたいだなんて。 使ってる人からすると分かるんです。 あの独特の文体は。 そんな事をしてまで欲しいイイねって何なんだろう。 ChatGPTを使いこなしてる自分は凄い。 なのか こんな記事にイイねをする人って情弱だな。 なのか

愚かな生き物

「ホワイトデーですね」 背筋が凍りました。 男性というものは、どうしてこうも愚かなんでしょう。 (主語を男性にする事で責任を回避) 誕生日は覚えてないわ、記念日は忘れるわ、イベントも積極的じゃないし。 (ですよね?) 昨日、仕事が終わった後、用事があって渋谷の駅ビルに行くと、それはそれは大行列が出来ていたケーキ屋さんがありまして。 目に見えて、完全に確実に準備不足。 普段は作り置きしている物を渡しているのに、昨日はせっせと出来立てを箱詰めしていまして。 あー

紐解くか繋げるか

他のお店も書くべき。 何度もこんな呼び掛けをしていると思います。 同業者とお話する機会があれば、直接伝える事もあって。 「書くべきですよ」と。 書いているからこそ分かる事があり、このメリットは書いてない人には一生分からないと思うと、呼び掛けずにはいられないのです。 複利と同じぐらい皆が知るべき事かなと。 何も僕みたいに、口悪くお客さんの事を書けと言っている訳ではありません。 ストレス発散のツールとして書く事をおすすめしている訳ではないのです。 あくまでも、思考

書けない時や、他の店も書くべきとか、ようするに雑記

こうやって毎日書いていると、本当に何も出てこない日がありまして。 その頻度は高く、頭を悩ませる日々でございます。 「おかしなお客さんの事を書けばいいじゃないか」 そんな声が聞こえてきました。 書けるよ。 毎日来るもん。 うちのお店が好きな人ほど楽しみにしてくれてるんですが、そればかりってのも流石にね。 書けないような事も多いし。 一応これでもオブラートに包んで書いてるんですが、包みきれない人もいるからね。 お店に来てくれてるタイミングで、そんな人と遭遇した人

お店都合の事ばかり書いてしまいました

お客さんが注文をして、僕がドリンクを作ってる間、次のお客さんが入って来る事があって。 店内は狭いから、外で待っててくれたらなとは思うけど、まあよっぽどの事がない限り、特に何も言いません。 よっぽどの事っていうのは、4人とか大勢の場合や、喧しい2人組の場合とか。 ドリンクを注文した人が、待ってる間、可哀想なので。 ただ、たまにこの注文した人の優しさが裏目に出る事があって。 カウンターの前でドリンクが提供されるのを待っててほしいのに、そのポジションを次の人に譲る事がある

一人とか二人とか

「福永さんてダウナー系じゃないですか」 「カフェの店主をヘロインみたいに言うな」 昨日、こんな会話が生まれました。 ツッコミはしましたが、確かに僕はアッパー系ではなく、うちのお店に通ってくれてる人もアッパー系は少ないと思う。 類は友を呼ぶという諺は、お客さんにも当てはまるみたいです。 常連さんと話してると、共通して出てくるワードが幾つかあって。 「友達がいない」「一人が好きで」「引きこもりで」 どんなカフェやねん。 どうりで一人で来る人が多いわけだ。 なんて

虚しい

週末、ピークタイムが一段落した後、客席を見ると置かれていたんです。 他のコーヒー屋さんのカップが。 こういうのが、虚しくて。 同じような事はしょっちゅうあるので、いちいち心を動かされてたらもたないのは分かってます。 片付ければいいだけですし、考えるだけ無駄なのも理解しています。 でも、やはり虚しい。 慣れるという事はありません。 この前も小さな事の積み重ねと書きましたが、まさにこういう事で。 いつまでこんなアホを相手にしないといけないのか。 途方に暮れてしま

3月の当店

3月が始まりました。 お客さんが増える時期です。 気温上昇、桜の開花、春休み。 色々と重なる事により、特に週末は普段は並びが出ない当店でも、時間帯によってはお待たせしてしまうかもしれません。 悪しからず。 「絶対に並びたくない!」 そんな強い意志をお持ちのかたは、午前中がお勧めです。 実はあまり勧めたくはないんですが、仕方がない。 週末は10時オープンの当店ですが、僕は9時に起きるのです。 ちなみに前日は23時に寝てるので、10時間睡眠。 寝すぎやろ!

認めさえしなければ

認めさえしなければどうにかなると思っていた事があって。 例えば、 「ここのラテよりもあそこのラテのほうが美味しい」とか。 「このエリアに来たら他に良いコーヒー屋があるよ」とか。 そんな声を聞く事があるけれど、こんな感想はただの主観でしかなく。 その発言を真に受け、負けを認める必要はない。 生き残ってる事が負けてない証拠だ。 と、自分に言い聞かす事により、正気を保ってたりするんです。 売上が伸びなかった時は、まだ知られてないだけ。 失敗ではなく、まだ成功してな

扉の鍵

なぜ? お店を営業していると、そんな感情を持つ事があります。 さっきあったのは、扉の事で。 お店の扉は奥まで押し込まないとひっかかって開きません。 少しだけ不便だなとは思うけど、特別変わった仕様ではなく。 「まああるよね、そんな扉」ぐらいの感想を持ってもらえるようなもので。 だから、なぜ?と、思うのです。 お客さんが入ってきて、注文し、ドリンクを受け取り。 特に変わった人ではなく、よくいる、普通のお客さんで。 ただ、退店する時、扉で少し戸惑って。 押すと引

体調の変化

長く生きていると、体調の変化に気づきやすくなりました。 特にこの仕事をしていると、その場面は多く。 あんまり人と話したくないなと思った時や、エスプレッソの味がいつもと違う時、水に触れた時の冷たさで、それが分かります。 今週は散々な天気で。 気温の乱高下に低気圧に雨と。 それはそれは地球が人間を試してるかのような一週間でした。 お客さんも体調を崩してる人が多く、普段なら自己責任おじさんなんですが、今週ばかりは流石に同情をしたものです。 20代まで、僕は自分の体に鈍