読書感想文 【エンジニアのための人間工学】
きっかけ
最近、人間に興味がある。
以前は明確にそこまでなかったが、自分の興味のあることは何なのか、と突き詰めて考えた結果、そうなった。
どんなことをすると人は心地よいのか、心理的に安心できるのか、使いやすいのか、そういったことに興味が出ると、自分の立場からどのようにして具体的にアプローチできるだろうか、と考えるようになった。
自身、一般的・一面的にはエンジニアであることからこの本を読むことで、自身の問いを明らかにしたい、と考え手に取った。
気づき
エンジニアこそ人間工学 を学んだ方が良い。
総じて自分が感じたことはこれだ。
エンジニアは工学を習得した者、つまり再現性を担保するための手法を学んだ者と解釈できる。
それらの創造するものは、すべて 人間のため のモノであることは自明だ。(話を発散させないように、環境のことは論ぜず。)
であるにも関わらず、エンジニア教育の中では、一切人間に向き合う姿勢や方法を取り扱わない。
確かに、工学を修めるというのは簡単なことではなく、専門的な知識を集中して学ぶことは必須であるが、それらが何のために存在するのか、という哲学に触れる機会はあまりに少ないと感じる。
効率的とはいえ、何のために効率的にしているのか、を考えなければ、効果は0ゼロになってしまうので、原点に立ち戻る体験を、エンジニア教育にも入れた方が良いし、エンジニアになったあとでもそれは学んだ方が良いと考える。
また、人間に関するデータはかなり多く集められている、ということを知っていることも重要であると感じた。
人体と触れる、あるいは操作する部分を設計する際、実際に自分で触ってみて検証することがある。
その際、なぜ違和感があるのか、或いは、どのように改善すればいいのか、というセオリーが存在することを知っているだけでも、人間にとって良いものを創造できる可能性は上がると思う。
心理という定量化が難しい課題と向き合うことを恐れてはいけないと感じた。
やること
あるプロダクトの評価をする際、生理的・心理的特性に焦点を当ててみることから始めてみる。
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