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10 Things That Coffee Has Taught Me (Part 4)

最近、出逢いが素敵すぎます。

マスクを外して、自由に深呼吸ができるように、元気と栄養をたっぷりもらったら、また、前篇の続きを書きたくなるのを楽しみにしていました。それで今日だった。

蔦屋でたまたま買ってきたKIGI studioの不定期雑誌に、先輩たちが丁寧に創ってきたデザインの世界へ連れて行かれました。一目惚れしてしまいました。ずっと心のそこに思っていた曖昧な夢が、この雑誌を読むことによって、ちゃんとリアルに可能性が見えてきた感じでした。めっちゃ嬉しい。それだけではなく、先輩が20代頃に出逢った美しい詩にも出逢いました。今まで読んだことない日本の詩集に、自分の心境が映ったような描写があるなんて、言葉の想像力と生命力に感服し、愛して止まらない。

贈り物

思い出を売って、宝石を一つ買った。

思い出を買い戻すため、宝石を売った。

宝石を買い戻すため、また思い出を売った。

だんだん古びいて汚れてゆく

思い出の中の恋とだんだん

新しい艶を出してくる宝石のあいだで

少女はぼんやりと立っていた

まだ人生が

悲しみを教えてくれる前だったから

《寺山修司少女詩集》

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素直な気持ちを伝えて

ストレートのイメージが初対面の人にすぐつける自分が、気になる人には逆に素直になれない傾向が、学生時代から気づきました。高校一年に一回しか会ったことない、幼なじみの友人に告白されました。渡してくれた本にラブレター、古くて笑ってしまいましたが、レターに書かれた字が上手で、デートの誘いにOKしました。公園で遊んだ後、長い時間、二人でいろんな話をしていました。「二人でいると、楽しくて、話がどこまでも持っていけそうなリカが可愛いけど、時に何を考えているか、さっぱり分からないことがあるよね」後から彼のコメントに「分かるー!」自分も笑ってしまいました。

気が合う人と一緒にいると、すっかり感性的な自分になってしまい、思考回路も言動も天然というか、ロマンチックな宇宙に行ってしまうんです。普段ストレートで言えることは、意図的ではないけれども、冗談の口調で言ったり、言葉使いを遊んだりすることがよくあります。

こんな自分は仕事の場合は、ほぼ、100%ストレートで対応できます。仲間も大好きですけど、一番気になるのは仕事の内容、プロセスと成果が出る瞬間だからね。しかし、社会人の世界では曖昧の方がいい、素直な自分はNaiveと言われたことがよくあります。まあまあ運が良かったので、ストレートで生きてきましたが、あの曖昧さと柔軟性のことは同じことかどうかを考えることも増えてきました。

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この話をこの間、DULIというVeganレストランで知り合った友達Joannaの相談に乗った時、また出てきました。彼女は自分と似たような、最初からストレートなイメージでした。Melbourneに留学してから、10年が経ち、飲食業界でいい仕事についた彼女は、コロナで上海の実家に帰ったまま、ここで再就職することになりました。知り合いがDULIのコーヒーがオーストラリア焙煎チャンピオンに特注したことをわざわざ教えてくれて、コーヒーを試しに行ってきました。それで、あそこで店長兼チーフバリスターを務める彼女に出会いました。

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DULIはThijsさん ーオランダ人の方が始めたレストランです。成都に長く住んできた、もともとVeganである彼は中国のグルメ文化に影響され、上海に移住したきっかけに、新たに飲食店の業界に挑戦することにしました。アジアフュージョンのコンセプトに基づき、メニュは少ないけど、一品料理がそれぞれ美味しいし、Bistroのような温かい雰囲気にはすぐ、自分も含めるたくさんの常連のお客様がフォローしてきました。

初めて尋ねたときは、Flat Whiteを頼んでみました。Quarantineが終わったばかりの時期でした。上海の真っ夏に暮らしている自分は、まだまだMelbourneにいる心境でいました。友達との再会で頻繁にコーヒー屋さんに行っていましたが、このFlat Whiteは最高でした。一瞬にMelbourneに戻れたほど、本番な味で嬉しかったです。そばに仕事のスケージュールを立てながら、Joannaがずっと自分とMelbourneの話や上海のコーヒー文化などお喋りしていました。Melbourneと全然違う上海の職場文化も触れました。ボスに素直に提案しても、ちゃんと理解してもらえない、チームを一つにするようにそれなりに力を尽くしてますが、バイトも正式社員はまだ軌道に乗っていない感じ、彼女のちょっと折れていた気持ちがよく伝わってきました。変わった時間や場所と比べると、変わったカルチャに自分を合わせるのが、どれだけ難しいことは自分も経験してきましたし、その切なさはよく分かります。

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あれからしばらくして、Joannaに転職のオファーが決まりそうになったと聞きました。しかし、最終的に判断する直前にまたカルチャショックで彼女が悩んでました。話を聞いた上で、やはりDULIで遭遇したことは、二度と経験したくない気持ちが彼女に強いです。事情を深く聞いていないけど、価値観のすれ違いが交渉しているうちに分かったので、早めに諦めた彼女がいい選択をしたと思いますので、彼女の味方でいたいです。

彼女の気持ちを考えて、DULIに行くのは何となく気まずくなりますが、学校の研究にもいい取材ができそうなので、結局Thijsさんとまた会うことにしました。コーヒーは全然飲まないし、味も評価できない彼のことですけど、この町なら、どうしてもスペシャリティコーヒーを続けていきたいと彼が言っていました。コーヒーに詳しいJoannaとは、残念なことにうまく行けなかったんですが、それでもタレントを探して、同じチャンピオンの豆を発注し続け、しっかり品質管理を保ていきたい意思が変わりません。一応SCA初級免許を取ったもので、彼にコーヒーについて、できる限りフードバックと提案をしました。食べたい時はまた、遠慮なく、行けるようになりました笑。

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つい先週、友達を連れて、DULIにコーヒーを飲みに行きました。オーナーもあそこにいたので、またコーヒーの話をしていました。新人のバリスターが作ってくれたFlat whiteは、ラテアートが不合格でしたが(自分もバイトに行きたいくらい、力になりたいです笑)味のブレンドはうまかったです!Joannaに負けない美味しさに満足できました。「新しい事業を始めると、新しい問題点と必ずぶつかるよね、この間はChaoticな状況でした、やっとチームを固めた感じが最近に思った」意外にThijsさんは自ら気持ちを打ち明けてくれました。前よりだいぶリラックスした彼の顔つきを見た自分が、こっそり微笑んでいました。

偶然なことに、後日Joannaからも連絡が来まして、最近、フリーで大手ブランドのイベントのメニュ企画に関わっている彼女が元気に聞こえました。

これで100%安心でDULIとJoannaとも再会できるような気がします。

これまで、可笑しいことに、コーヒー屋さんではないDULIでは、よくコーヒーを飲んでいました。中にはオーナーが素直なフィードバックをくださいと願いされて、サービスで飲んだのも何度もありました。色々ありましたが、ThijsさんもJoannaも素直で気持ちを伝えて、実によかったと思います。このご時世なので、どんな職業でも厳しい状況が長く続いています。カルチャや価値観が合う居場所を探すのはさらに難しいと思われますが、このご時世こそ、時間をかけても、悔しい思いをしても、傷ついても、素直で楽しく働く生き方を求めるのは最も大事ではないでしょうか。相手は理解ができるまで時間がかかるかもしれません。分かってくれる相手に出会うまで、自分を疑うこともあったりするかも知れません。このプロセスを100%実験していきたいですね。仕事への姿勢も大切な人にも、ずっと素直でいたいです。もちろんロマンチックなところも〜

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友達が企画しているブランドにロゴをデザイン、emojiをテスト中。最後まで読んでくれる方にこのような可愛い気持ちになれば、何よりです。それでは、また🎵




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