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vol.4『予想を超える結婚式』が創られるまでのバックストーリー ~ウエディングプランナー・東の想い

ウエディングプランナーになると心に決めていた

vol.3でご紹介したコンセプトウエディング“あめのちはれ”。今回はこのウエディングパーティーを担当したQUANTIC(クアンティック)のウエディングプランナー・東菜穂子の結婚式に対する姿勢や日頃の想いをお伝えします。

小さい頃から看護師や助産師など、人をサポートする仕事に憧れてきた彼女。中学生のとき、テレビでウエディングプランナーを特集した番組を見てからはずっとこの職業に就きたいと心に誓っていたと話します。スーツを着こなし、笑顔でバリバリ働く姿に心惹かれたそう。
人とのおしゃべりが好きだったことも後押しして、やはり誰かの幸せをサポートしたい!とウエディングプランナーを目指すことに。『The ARCADIA Inc.に就職が決まって、そのことを中学時代の恩師に報告したら「夢を叶えたんだね」と祝福してもらえたんです。』と嬉しそうに話す姿が印象的でした。

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それほど強い気持ちを持ってプランナーとなった彼女ですから、気合いは十分。おふたりのことをよりよく知るために、まずはあらゆる質問を投げかけることから始めます。

「出会いのこと、共通の趣味、どんな家族になりたいのか、結婚式はどんな風にしたいのか、もう聞きたいことばかりです! おふたりは疲れるかもしれないけれど、同じ気持ちになって結婚式を創っていきたいので」

こうしておふたりのために練り上げたコンセプト案をプレゼンするときは、ものすごく緊張すると言います。本当におふたりに合ったものなのか、気に入ってもらうことができるのか…。

そんなとき、彼女がプランナーとして最も強みとする能力を発揮します。おふたりのお気持ちを、五感を研ぎ澄まして読み取る“センサー”です。

「『いいですね』とちょっと無理して言わせてないかなとか、きっと何か思うことがあるんだろうなとか。表情や様子を窺いながら感じ取ります。プランナーの私が一人歩きしてしまって、おふたりを置いてけぼりにしてしまっては本末転倒。新郎さま、新婦さまを主体に進めていきたいですから」

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そして、おふたりを想って提案したものを気に入って頂けたときはもちろん、結婚式当日にそれが形になったときは喜びも一入です。

「ご提案して作ったメインテーブルにおふたりが座っているのを見るだけでもう幸せ! プランナーという仕事に強くやりがいを感じる瞬間ですね」

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▲この3枚は前の記事で紹介したカップルとは別のウエディングでコンセプトは『Giving Tree』。お二人のゲストや家族への感謝の気持ち、恩返しの気持ちを込めたコンセプトだ。メインのテーブルをはじめ随所に『木』に纏わる装飾やアイテムを施した。

小さなプライドは捨てる

プランナーとなってまだ3年足らずの東ですが、成長著しくこの仕事にしっかりとした手応えを感じている様子。とは言え、たくさんの失敗を積み重ねてきたこともまた事実です。これまで肩を並べてきた同期のプランナーに先を越されてしまったことも。

しかし、そこでへこたれる彼女ではありません。同じ失敗は絶対にしないと誓い、同期のプランナーに何をしたからステップアップできたのか、直接聞いて自らも実践したとか。

「とても悔しいですけど、彼女がうまくいっている理由がそこにはあるはずなので、小さなプライドは捨てなきゃいけないと。本当に悔しいんですけど(笑)」

そんな彼女はよい結婚式を創るためにチーム内で心掛けていることがあります。お客様からお褒めの言葉を頂いたら、それを各担当スタッフにちゃんと伝えるということです。

一つの結婚式にはキッチンスタッフ、フラワーコーティネーター、MC、フォトグラファー、サービススタッフなど、さまざまな専門のスタッフが携わっています。当然のことですが決してプランナーただ一人で創っているわけではありません。

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「プランナーは直接新郎さま、新婦さまやゲストの方々から嬉しいお言葉を頂けるポジションです。それを自分だけではなく、みんなと嬉しい気持ちを共有します。料理を褒めて頂けたらキッチンスタッフに、サービススタッフの対応が良かったと言って頂けたらサービススタッフにお客様の言葉を伝えて、次のパーティーへの士気を共に高めるんです」

東からお客様の言葉を伝えることによって、各担当スタッフからもまた問題点や要望などのフィードバックをもらうこともできるとか。それがスタッフ間のよりよい関係を築くことにも繋がって、引いてはよりよい結婚式を創ることに繋がるのです。

この仕事を続けることができる理由

憧れだったウエディングプランナーとなって忙しく立ち回る日々。精神的に体力的に辛さを感じることもあるようですが、決して苦ではないと話す東。それはなぜかと問えば、「周囲の人に恵まれているから」と答えてくれました。

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「QUANTICには現在6人のプランナーが在籍しているのですが、本当にチームワークがいい! 『もう少しこうしたらいいんじゃないか』とかお互いに言い合える関係です。プライベートでも一緒にご飯を食べに行ったり、旅行に出掛けたりしています。本当にここでプランナーができてよかったなと」

一人ひとりが自身の仕事にプライドを持って臨んでいるからこそ、互いに敬意を表して支え合える心地よい関係でいられるようです。

「年齢が変われば興味も変わってくるだろうから、今後ほかにやってみたいことも出てくるかもしれません。でも、今はこれ以上にやりがいのある仕事はなかなかないんじゃないかと思っています」

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