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復帰勢が恐竜竜星真竜皇でダイヤ1を達成した話

超概要

MDで20年振りに遊戯王に復帰した投稿者が、恐竜竜星真竜皇というマイナーデッキでダイヤ1に到達した経緯を紹介します。ダイヤ帯の現状紹介と、それを踏まえてマイナーデッキで環境デッキ相手に勝ち抜くために考えるべきことをまとめました。

はじめに

今シーズンからダイヤモンド帯が追加され、前回のブログで紹介した恐竜竜星真竜皇を使ってダイヤ1を到達を目指しました。その道のりはあまりにも険しいものでしたが、環境分析からデッキの強みと弱みを見直し、構築を磨きかけて無事ダイヤ1を達成できました!

このブログでは、特にマイナーテーマでダイヤ1を目指す方にとって参考になるような内容になっていると思うので、是非最後まで読んでください!

(前シーズン使っていたデッキの紹介記事です。この構築をベースにダイヤ帯にデッキを適応させた話なので、こちらも是非!)

ダイヤ帯環境雑感

まずは、ダイヤ帯の環境についてザックリ説明します。ダイヤ帯とプラチナ帯以下の違いとして、

  1. 相手はほぼ環境デッキ

  2. 同じ人との連戦が起こる

の2つの特徴があると思っています。

相手はほぼ環境デッキ

ダイヤ帯には、5/9から大きく規制を受けるドライトロンを筆頭としたいわゆる環境デッキとマッチングすることが非常に多いです。百聞は一見にしかず、データを取ってくださっている方のツイートを引用します。

ご覧の通り使用デッキのほとんどが展開系のデッキであるため、先攻を取られると後手捲りがほぼ不可能な制圧盤面を敷いてきますし、先攻を取れたとしても展開デッキを意識したうらら、増G、ドロバ、泡影などの大量の手札誘発が飛んできます。この地獄の中で、環境デッキに劣る展開デッキを使うということは、それらのデッキとは何か違う強みを発揮できないと勝ち続けることが困難であることを意味します。投稿者はそこの認識が甘く、ダイヤ帯に入りたてのときは相当苦労しました😥

また、ダイヤ帯のプレイヤーは練度も高く、きっちり展開の途中に誘発ケアを入れてきたりするので、そういう点でもプラチナ帯以下とは相手の手強さが違うと思わされることが多かったです。

同じ人との連戦

月初だけかもしれませんが、まだダイヤ帯の人口が少ないからか、同じ人との連戦があるのもダイヤ帯の特徴です。相手のデッキが分かっているからこそ、最終盤面を切り替えたり、誘発ケアを考えたりできるのはメリットですが、マイナーテーマの特権である初見殺しができなくなってしまうデメリットの方が遥かに大きいです。

ダイヤ帯で勝ち上がるには、環境の特徴を把握しながら、自分のデッキの立ち位置を見直して、強みをとことん伸ばせるように構築を考える必要があると再認識しました。

恐竜竜星真竜皇の弱み

本来なら強みから弱みの順に紹介したいところですが、マイナーテーマゆえ、弱みの方が正直大きいです…ザックリ挙げると、

  1. 増G、うららに弱い

  2. 手札事故が起こりやすい

  3. 長期戦が苦手

の3つだと思っています。他にも挙げればキリがないですが、泣き言ばかり言っても仕方がないので、特に重要なこの3点について解説します!

増G、うららに弱い

展開デッキとしては致命的ですが、残念ながらこれら誘発に弱いです。召喚権を使わない展開はミセラのリクルート効果に頼っている部分が極めて大きく、ミセラをうららで潰されるだけで展開が止まってしまいます。さらに、展開の主軸がハリラドン展開のため、増Gの受けが極めて悪いです。ハリを立てる前にバロネスが立つのがこのデッキの魅力ではありますが、増Gで手札誘発を追加されるとVFDまでたどり着けないことがほとんどです。

手札事故が起こりやすい

誘発で止まるのであれば、相手の後攻1ターン目を誘発で止め返せれば良いのですが、それも難しいです。というのも、恐竜ギミックはアルゴやリトスアジムの割る側のカードとベビケラやプチラノの割られる側のカードを組み合わせて展開(卵割りギミック)するもので、手札にどちらかしかない場合は展開が不可能になってしまいます。一方で、展開札を多く入れると、今度はメタスペースが狭くなり、手札誘発が詰めなくなるというジレンマを抱えています。オヴィラプターという優秀な1枚初動があるにはあるのですが、上記の通りありとあらゆる誘発が刺さってしまうので、展開札を十分に採用しつつ、吹き荒れる手札誘発を貫通できるようにする必要がありました。

長期戦が苦手

恐竜・竜星ギミックはデッキからのサーチ・リクルートには優れていますが、リソース回復手段がそれぞれゴアトルスと輝跡のような少し使い勝手の悪いカードしかなく、Exデッキもハリラドンが食いつぶしており、長期戦になるとリソースがすぐ枯渇してしまうのも厳しいところでした。一方で、ほぼ全ての環境デッキたちは墓地リソースがあれば無限に展開してくるので、リソース勝負に持ち込まれる前に勝たないとジリ貧になってしまいます。つらい😭

恐竜竜星真竜皇の強み

ここまで、散々な弱み紹介になりましたが、きちんと恐竜竜星真竜皇にも強みがあります。それが

  1. ドロバに強い

  2. 最終盤面の制圧力が高い

  3. 妨害・誘発を無駄撃ちさせられる

の3点だと考えています。正直これがなかったら投稿者の構築力とプレイングではダイヤ1は到達不可能だったと痛感しています。

ドロバに強い

ドライトロン対策でどこからでも飛んでくるドロバですが、実は恐竜竜星真竜皇はドロバに強いです。ドロバの性質上、最初の化石調査や金謙、アルゴは通してくれますし、その後はリクルートだけで展開してVFDを立てることができるのは非常に強力です。ドロバに強いということは、増Gを打たれても自分からドロバを投げ返すことで、増Gによるドローを1~2枚に抑えつつ展開をし続けられることでもあります。環境に刺さっているドロバを先攻、後攻共に強く使えるのは大きなメリットであると言えます。

最終盤面の制圧力が高い

前回のブログの冒頭で展開動画を貼ってあるので、もしまだ見ていない方がいれば見ていただきたいですが、このデッキの最終盤面はVFD+バロネス+九支という展開系デッキが越えるのはほぼ不可能な制圧です。それに加え、墓地には仙々、手札には究極進化薬が確定しているので、壁を立てられても根こそぎ除外してワンキルするパワーもあります。ダイヤ帯環境であっても、最終盤面まで展開できれば1度も負けたことはなかったです😤

妨害・誘発を無駄撃ちさせられる

正直初見殺しには近いですが、ミセラの存在はかなり大きいです。オヴィやアルゴの通常召喚時効果に飛んでくるうらら、ヴェーラー、泡影をミセラをチェーンしてすり抜け、展開を通して勝ったことは何度もありました。また、化石調査や金謙によるサーチやミセラのリクルートからスタートすることが多く、γを発動するチャンスが多いのも魅力です。そのままΩになればもう1ハンデスしつつ相手のデッキタイプを推定することもできるので、最終盤面をVFD+バロネス+九支にするか、サベージ+バロネス+九支+虹光にするかを切り替えられるのも強いです。

ここまでの簡単なまとめ

少し長く、なおかつ定性的な話にはなってしまいましたが、恐竜竜星真竜皇の弱みと強みを踏まえて改良方針をまとめると、「先攻は手札誘発を弾きながら貫通不能な制圧を安定させる。後攻は環境に刺さる手札誘発を最小限採用し、初見殺し後手捲りで貫通して短期決戦を狙う。」と言った感じになるでしょうか。この方針でベースとなった構築の欠点と具体的な改善点について語ります。

過去デッキの欠点と改善点

まずは、前回のブログで紹介した過去構築を貼っておきます。

今思えばよくこの構築で18連勝できたな…

前章で説明した弱みと強みの観点から行くと、こちらのデッキには

  1. 増Gを弾く手段に乏しい

  2. 先攻・後攻のどちらかにしか使えない札が多い

  3. 手札事故の要因となる札が多い

の3つの欠陥がありました。

増Gを弾く手段に乏しい

主にドライトロンや電脳堺を意識してかどこからでも増Gが飛んでくる環境で、展開デッキなのに増Gを弾く手段がうらら、指名者と計6枚しかないのは正直なめすぎです。ここにまずは手を入れ、うらら、γ、墓穴、ドロバの計9枚体制に変えました。また、同時にデッキの枚数を45枚から40枚に圧縮したことで、初手確率が52%から74%と大きく上昇し、実際に増Gで展開が止まるケースはかなり減りました👍

先攻・後攻のどちらかにしか使えない札が多い

悲しい話ではありますが、マイナーデッキで先攻・後攻どちらにも強くするのは無理です…それができるのが環境デッキです。なので、限られたデッキスペースを先攻だけ、もしくは後攻だけにしか使えないカードで占めるのは極力避けるべきだと考えました。そのため、まずは手札誘発を見直し、増Gと泡影を抜いて、上記の通り先攻・後攻共に強いγとドロバを採用しました。また、先攻やミラーマッチにしか活きず、増Gを抜いたことによってバリューが落ちた抹殺も不採用としました。

手札事故の要因となる札が多い

最後に手札事故の回避についてです。実際に回していて一番気になったのが竜星の素引きです。九支発動後に追加で戦闘耐性付きの虹光を出せるのが強みですが、正直そこまでしなくても制圧できますし、素引きすると虹光が立たない上に妨害貫通力も落ちてしまいます。竜星好きの身としては悲しいですが、ヘイカンとジョクトは不採用としました。

また、真竜皇による卵割りギミックも割る側と割られる側が揃わないと成立しないため、ドラDとテラフォは抜いて、リトスアジムも2枚採用にしました。1枚にしてもコンボは成立するのですが、ミセラをうららで無効にされた際の貴重な誘発貫通札ではあるので、アルゴと数を揃えて2枚採用としました。

最後に、手札事故回避の御用達である金謙を2枚から3枚にし、先攻展開の成功率を高めるようにしました。

これらの改善により、特に先攻での妨害貫通力が飛躍的に向上し、勝率が安定してダイヤ1に到達することができました🎉

ダイヤ1到達時のデッキレシピ

以上の考察と実戦を経てたどり着いた構築がこちらです。

前回と比べるとかなり練られていると思います!

前章で重要な変更箇所についてはほぼ触れられたので、その他変わったところを簡単に紹介します。

オライオンの増量

ジョクトを不採用にしたため、オライオンを素引きするとVFDに到達できなくなってしまったので仕方なく…

Ωの採用

γをハリにしなくても良い手札のときに、ハンデスで2枚目の誘発を抜いたり、情報アドを得るために採用。

リンクリボーの採用

ジェット1枚からハリにしたり、アルコン素引きのときに場のアルゴを墓地に送ってコストを揃えたり、意外と便利!

ラギアとドルカの交換

そもそもこの2体を使うことはかなり稀ではありますが、増Gをもらった際にモンスター効果を2回止められるドルカで止まった方が環境に合っていたので。

アーケティスと浮鵺城の交換

九支+虹光のギミックを不採用にした結果、下の動画のように進化薬を温存しながらVFD+バロネス+九支の盤面を作るために、アーケティスではなく浮鵺城を採用しました。ボウテンコウで墓地に送ったリトスアジムを浮鵺城で釣り上げ、バロネスで割り、リフンに変換し、九支のコストを用意するというちょっとオシャレな展開です。

あとがき

それなりに長い記事にはなりましたが、マイナーデッキでダイヤ1に到達するために投稿者が考えた観点を交えながらデッキ紹介ができたと自負しています。恐竜竜星真竜皇に限らず、みなさんが好きなデッキで勝ち上がるヒントになれば嬉しいです☺

ところで、5/9から相剣やデスフェニが追加されますね!竜星及び幻竜族大好きマンとしては、環境有力な相剣が来ることはもちろん、幻竜族汎用サーチになる龍相剣現が新たな可能性になるのではと楽しみにしています。その辺りでいいデッキが組めたら投稿します💪 では、またどこかで👋

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