日本の音楽がガラパゴス化する理由
どうも、今日は日本の音楽がなぜガラパゴス化するかを考察したいと思います。
1つは歴史の知識がないから現在の状況が俯瞰できなかったり先が読めていないことです。そのため将来通用するアーティストを育てることもできません。
現在のトレンドは理解できても
歴史の知識がない、あるいは忘れているため今の状況を理解したり今後の流れを予測できません。
少なくとも現在はヒップホップが流行っていますが著名なライターで今の状況はバブル、ヘアメタルに近いと言ってるライターは多くはありません。モトリークルーみたいな乱行三昧のラッパーも沢山います。
数年後、ヒップホップは聞かれすぎた反動が出て数年後はろくに聴かれなくなる、冬の時代が来ると予測している記事をあまり見かけません。
また、ロックも2010年代は冬の時代でしたが2020年代前半、2021年から23年に
大きな動きがあることも予測してません。
グレタヴァンフリートの健闘とボヘミアンラプソディのヒットでクラシカルなハードロックに需要があるということにも気づいていません。パニックアットザディスコのブレンドン・ユーリーもメタルプロジェクトをやろうかと考えていますが、それはHR/HMやラウドロックが復活するかもしれないと考えてなければその発言はありません。ブレンドンはロック暗黒期のなかで
それでもロングヒットを出した人物なのですから、彼の発言には重みがあります。
今後の予測を若手ライターならともかく、40、50代の洋楽ライターができないのは腹が立ちます。ベテランならベテランらしく歴史の知識と経験則で今後の流れを読めよと思いますね。
2つ目は基礎がロクにできていないアーティストも許容してしまう。
それは欧米人からしたらアウトな考え方です。確かに最近のアイドルは技術も上がっているから日本のアイドルも海外進出しても受け入れてはもらえます。しかし、基礎ができてる、できてないを見分ける目はついているとは言えません。なんで下手な連中が歌ってんだよってケースもあります。
3つ目は海外進出にレーベルが熱心でないことですね。
ストリーミング配信もYoutubeのMVのフル配信も積極的でありませんし、海外公演も熱心ではありません。国内でも十分まかなえるし、海外だと日本の音楽は通用しないという思い込みもあるのでしょうね。
4つ目は海外進出するときはインターナショナル仕様にしてしまいこれまでのファンも離れ、海外でも埋もれてしまうということです。
人気こそまだ落ちていませんがワンオクも従来のファンが違和感を感じています。
また、沢田太陽さんの話だとピンクレディや松田聖子等海外進出したアーティストは海外進出する時に海外仕様に合わせてしまい、従来のファンが離れる自体が起きていました。
これまでの路線と変わりすぎてしまいファンが違和感を覚えてしまうのでしょう。
また、海外でも売れ線を狙ってしまい埋もれてしまうケースも少なくありません。
ワンオクの話に戻すと埋もれると専門家の方に言われてましたからね。改悪かもしれません。
ポリュラー音楽は確かに商品です、しかし、だからこそある程度の個性も必要になります。
矛盾を承知で書きますがトレンドを抑えつつも個性もあるものを出さないとまず受けませんし売れません。
以上が日本の音楽がガラパゴス化する4つ目の理由です。残念ながら先を読んで将来波に乗れるアーティストを発掘、育てることをしない限りガラパゴス化は続くでしょう。