見出し画像

「いちOBの独り言」根本将

こんばんは!
2020シーズン主にGKコーチをさせていただいた、修士課程2年の根本将です。2年前堀大貴が主将だった代のOBです。

まずは、刻一刻と状況が変化する中で公式戦の開催に尽力いただいた、都学連や関東学連の皆さま本当にありがとうございました。
そして、変わらず東京学芸大学蹴球部へご声援をくださった皆さまにも大変感謝しております。


今回ブログを書く機会をいただいたので、特に今年一年でのOBとしての気づきについて書いていこうかなと思います。
今年1年の活動に関してはここまで多くの4年生が素晴らしいブログの中で書いてくれたのでぜひ読んでみてください。


それでは、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「学芸のサッカー部だったならしっかりしてるね。」


2年前の引退直後に受講していた、ライセンス講習会で初対面の方にかけてもらったこの言葉。

その当時はそう言ってもらえて純粋に嬉しかったし、講師が学芸OBの方だったこともあって積極的に受講してその評価を裏切らないようにしないとなって思った。



でも、少し経ってよく考えたら、別に自分が何か褒められたわけでもなければ、むしろ学芸のサッカー部を卒業した自分に自惚れてるんじゃないかって気持ちが湧いてきた。だってその人のいう「学芸のサッカー部」は、僕がいた時のではなくて、その人が学生だった頃の学芸のサッカー部だと思うから。


そう思うと、OBの方々が築き上げてきた東京学芸大蹴球部の歴史は尚更偉大なもので、そんな組織で4年間過ごした自分はこの組織に何か貢献できたか、10年後の学芸大蹴球部の部員が僕と同じように外の人から評価してもらえるような組織である礎を築けただろうか、なんてことも考えた。

結局胸を張ってこれができた、って言えることなんて何もなかった。同じことを繰り返して欲しくなかったから4送会で後輩に「現役のみんなには、東京学芸大学蹴球部を更にいい組織にする責任と義務がこれまでのOBの方々に対してあるんだから何事も妥協せずに突き詰めてください。」的なことも言った。


実際、サッカー部である以上サッカーの結果が何よりも最大の評価基準であることは間違いない。そうなると、関東1部にいて、大学選抜にも、Jリーグにも多くの選手を輩出していた時代と比べると、今の東京学芸大蹴球部が外の人から評価してもらうためのハードルは間違いなく上がってる。


だから現役のみんなには本当に頑張ってほしいし、まずはサッカーで結果を出してほしいって思った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

というのが2年前の今頃の気持ち。


今の僕は、



言うまでもなくサッカーで結果を出すことが東京学芸大学蹴球部の価値を最も高める方法って考えは変わってない。


ただ考えが変わったことが2つほどある。


一つ目は、現役の部員でなくても蹴球部の価値を高めることができるということ。

OBにできることは、部にOB会費を通して支援することだけ。なんてことをよく聞くけどそんなことはない。(とはいえOB会費を払うことは非常に重要なので、特に同期の19年卒のみんなそろそろ払いましょう。)

僕自身就職活動もあり、2020年はたくさんのOBの方にお会いしたり、話を聞かせていただいたりした。希望する進路上、主にサッカーを生業にしてる方とお会いすることが多かったけど、学芸OBとしてサッカー界で活躍してる方はみなさんの想像より多分かなり多い。そしてその方々全員が活躍されているので、周囲の方は学芸出身なら大丈夫だろうと、一定の信用を与えてくれる。


サッカー界以外にも、教員、さまざまな業界の企業にいるであろう多くのOBの方々が、今尚東京学芸大学蹴球部の評価を高めているのだと、高めることができるのだと、実感した。


去年のブログで直志くんが、「学芸ファミリーには紫の血が流れてる。」と書いていた。現役の部員はもちろん、OBになっても紫の血に誇りを持って前に進み続ければ、自ずと東京学芸大学蹴球部の評価は上がり続ける。
現役の部員よりもむしろ、広い世界にいるOBの方が評価を高めるチャンスが多いのかもしれない。そう思うと社会人生活を目前に背筋が伸びる思いになる。素晴らしいOBの方々に追いつき追い越せるようがんばろう。



二つ目は、心配なんかしなくても現役の部員は妥協せずに突き詰めようと活動しているということ。


今年の4年生は正直本当にすごかった。ここまで妥協せずにいろんなことに取り組める学年なんて日本中のいろんな部活動探してもそんなにないと思う。
僕が4年の頃からまだ、たった2年しか経ってないのに組織はまるで別物です。完全に部に対する取り組みで上回られました。


過去を振り返り、でも過去には囚われず、自分たちを変えていく。目標を立て、そこに辿り着いたら、さらに高い目標を立てる。その継続でいつの間にか本質である目的の達成に近づいていく。

こんなサイクルが回る組織はいい組織。


オンザピッチもオフザピッチも、このサイクルを回すために選手は必死に動いてる。試合のLive配信、広報誌stones.の刊行、マッチレポート作成など今年は目に見えた成果がたくさんあった。でもそれ以上に目に見えない部分でもたくさんのことに取り組んでいる。その目に見えない部分の取り組みが本質だと思うし、そこがないと目に見える結果なんて絶対に出ない。


東京学芸大学蹴球部を真の意味で変えられるのは現役の部員だけ。そんな現役の部員が必死に頑張ってる以上、心配なんかしてないで自分達OBも、各々の取り組みで東京学芸大学蹴球部の価値を高める責任があるんだと思う。紫の血が流れてるんだから。





ここ数年早稲田、筑波をはじめとして大学サッカーの価値を高める波が広がっている。学芸も漏れることなくその波に乗り、風を読んで更に高い波を起こそうと様々な活動をしている。
大学サッカーの価値を高められるのは大学4年間だけじゃない。風を吹かせて波を立てた世代、波に乗った世代が、大学サッカーから一歩離れた場所でもう一度同じことをできるかどうか。これこそ大学サッカーの価値を高めるための大きなブレイクスルーになるんじゃないかな。

今年の4年生はここでも大きな仕事をしてくれるんじゃないかと密かに期待しています。次こそはみんなに負けないように頑張ろうかなって思わせてくれたことにとても感謝しています。


つらつらとこの2年間での心境の変化を書いていきましたが、結局何が言いたいかというと、
「これからも東京学芸大学蹴球部の価値を学芸ファミリー全員で高めていきましょう」ということです。



長くなりましたが、読んでいただいた皆さん最後までお付き合いありがとうございました。


偉そうなことを書いてきましたが、来年からは当事者でなく1ファンになることも事実です。試合が観戦できるようになったら必ず観に行きます。
まずは2021シーズン、2年ぶりの関東2部で大暴れする東京学芸大学蹴球部に期待しております!

#紫志尊々 #jufa #大学サッカー

【過去の記事】
卒業DIARY 12 「自覚と評価」 根本将

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?