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浪人という選択肢 山口耕平

こんにちは!
新3年A類情報教育の山口耕平です。
受験生の皆さん、大学受験お疲れ様でした!
学芸大の後期入試の合格発表も終わり、春からの進路がはっきりしてくる時期だと思います。
蹴球部の部員ブログでは、新入生に向けて学科紹介など様々な紹介をしてきました。
今回は、タイトルにもあるように「浪人という選択肢」について述べさせて頂きたいと思います。
以下、個人的見解を含みますので、参考程度に受け取って頂ければ幸いです。

「挑戦を続ける人になろう。
 受験の先に、
 大学の先に、
 キミの未来はあるのだから。」

とある予備校のキャッチコピーです。
浪人生だった当時目にしてから、今でも忘れられない言葉のひとつです。

まさに、’人生とは挑戦の連続である’と思います。

私自身、過去を振り返ると様々な挑戦がありました。

ふと、考えてみました。

「自分にとって、人生で一番の挑戦は何だっただろうか?」

19歳の3月下旬。
後期入試の合格発表。
一年間の苦しかった予備校生活を振り返りつつ、刻一刻と迫る発表の瞬間を待っていました。
あの日のことは、今でも忘れられません。

そこに自分の受験番号はありませんでした。

ハロー、絶望。

って感じです。

人生ってなんなんだろう。
生きる意味ってなんだ。
19歳にしては、かなり真剣に考えました。
というより、考えさせられました。

むかえた20歳の3月6日。
涙で潤みながらも必死でこの目に焼き付けた受験番号を忘れることはないでしょう。

話をもとに戻しましょう。
私の人生最大の挑戦は、

”今”です。

東京学芸大学蹴球部の門を叩いたあの日。
あれから毎日が人生最大の挑戦の連続です。
正直むちゃくちゃ苦しいですね。
入学後数週間設けられる、仮入部期間のランメニューなんてほんとうに意味がわからないくらいキツかったし。
(時間内に走りきれなかったら入部不可ということは基本的にありません。)
日々のトレーニングでは圧倒的な力の差を感じたし。
サッカーしてるよりリハビリしてる方が長いんじゃないかってくらい馬鹿みたいに怪我するし。
時空歪めて時をかけちゃったから高校時代の後輩が大学で先輩になってるし。(南パイセン大好き今度飯連れてって♡)
同期はほとんどが2つほど年下で、完全におじさん扱いだし(仲良くしてくれてありがとう♡)
(だいたい各学年3人前後、浪人を経験した人がいます)

ただそれ以上に、
サッカーに対して真剣に向き合うことのできる毎日に幸せを感じています。

浪人したら、そりゃブランクはかなり大きいと思います。
ただもちろん、その中でもしっかりと身体を動かしていれば話は別です。
(僕は両方こなすのがあまり得意な方ではなかったので浪人中は一切運動していませんでした)

現役の状態までもっていくのにどれくらいかかるかですが、一概には言えないけれど、サッカーをしていない時間分ほどを要する印象です。
ただほんとうに個人差が大きいため、すぐ戻る人もいればもっとかかる人もいるはずです。

ピッチに立てば年齢なんて関係ないです。
完全なる実力主義社会です。
スタメンを勝ち取るのも自分次第。
上手いヤツが選ばれます。
そこには推薦も一般も、現役も浪人も、四年生も一年生もありません。
あるのはただひとつ。力です。
(言わずもがな人間性なども大切です。)

実際に、浪人経験者で、一年生の頃からトップチームに昇格した選手や、関東リーグの大舞台で活躍した選手もいます。

どのような景色をみることができるかは、全て自分次第です。

〜存在意義〜
サッカーマインドを育み、専門的分野における高度な知識とスキルを習得し、社会に貢献し得る人材の育成

私たち蹴球部の活動理念です。
共感してくれた皆さん、是非お待ちしています!
選手だけでなく、トレーナーやマネージャー、学連、審判専属などなど活躍の幅は広いので、少しでも興味を持った方々は是非お話だけでもしましょう!

このテーマを書くにあたって非常に悩んだ点がふたつほどありました。

ひとつは、センシティブなテーマかつ部員ブログというオフィシャルを介すゆえ、どこまで踏み込んで書くべきかということ。
気づけば、味気なく当たり障りのない、’浪人 生活’とググれば手に入るような内容に溢れていました。
全部消しました。あのとき、希望が見出せなかった自分を思って書き直しました。

そしてもうひとつは、浪人を勧めるべきか否か。
実のところ、当初は、’迷っているなら浪人すべきだ’と切り出して始まるブログを予定していました。

浪人すべきかどうか。
正直に言います。

どっちでもいいです。

浪人しようが、仮面浪人しようが、第一希望ではない大学に進もうが、なんでもいいです。

人生に失望していた。
人生に期待するのが間違いだとわかった。
希望を抱くのもやめた。
今までの自分を全て投げ捨てたい。
世界の果てまで逃げ出したかった。

そんな当時19歳の僕に、今ここで伝えたいことがあります。

あの日以来ずっと、「生きる意味って何だ?」と、人生に問い続けてきました。
その中で最近少しわかってきたことがあります。

人生に答えはないんじゃないか。
答えは自分の中にあるんじゃないかな。

逆だったんですよね。きっと。
太陽が回っているのではなく、実は地球が回っていたのと同じように。

そう。

”人生が、あなたに、問いかけているのです。”

人生の意味を。

そして、生きることの意味を。

これから先、あなたがどのような進路に進もうとも常に必ず、人生は問い続けてきます。

人生は、あなたに、期待しているのです。

失望を最小化しないで。希望を最大化してほしい。

挑戦を続ける人になろう。
受験の先に、
大学の先に、
人生の先に、
キミの答えはあるのだから。

そして、ありがとう。
此処を選んでくれて。
此処にきてくれて。

未来の東京学芸大学蹴球部で待っています。

最後に、みなさんへおたずねしたいと思います。

『君たちは、どう生きるか。』

このブログを執筆するにあたり、参考にした書籍を紹介させて頂きます。興味があれば是非ご覧になって下さい。

夜と霧/ヴィクトール・E・フランクル
君たちはどう生きるか/吉野源三郎
投資家みたいに生きろ/藤野英人

自己紹介につきましては、過去の記事「白い夜を行く」をご覧下さい。

最後になりますが、このテーマについて考え直すきっかけを与えて下さったOB千葉さんはじめ、広報部の皆さん等のご協力のおかげで、書き上げることができました。
ありがとうございました。

これで終わります。

過去の記事

Vol.62「白い夜を行く」2年 山口耕平

Vol.103「学び続ける」2年 山口耕平

#紫志尊々 #jufa #大学サッカー

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