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秋がはじまる






秋がはじまる


8/31橙幻郷を退職しました。
2017年の10月から、2021年8月まで、途中1年間副店長、2年半店長をさせていただきました。
人生の中で短い時間なのかもしれないけど本当に楽しい毎日でした。
関わってくださった全員へありがとうございました。

ど田舎でも都会でもないベッドタウン育ちの私にとって、夏はなんとなく暗い雰囲気がします。
空き地に草がアホほど茂る風景が不気味で、生命力よりも死のイメージがある。夏に卒業できたのはしっくりきました。
明日は少し寒いと母からラインが来てました。暑さと一緒にさよならです。

今日の最終日もなんだかすごかったのですが、卒業イベントもすごかったので思い出を記録します。

遥卒業イベント
8/21土曜日
1部12:00~13:30(はな・もなか・なぎ)
2部14:00~15:30(もなか・なぎ・鬼灯・一花)
3部16:30~18:00(鬼灯・一花・夕陽・まつり)
4部18:30~20:00(夕陽・まつり・むい・たま・まろん)
各部10人予約制
配信セレモニー20:45~22:45
(鬼灯・一花・夕陽・ひまり・めろ・るぎり・はな・なぎ・むい・たま・まろん・ひなた・しほ)

卒業イベントは永遠にじゃがいも追加してました
はなちゃんがひたすら買い出ししてくれてもなかさんもたまちゃんも私の代わりに肉じゃが煮てくれて
当日はお会計もしなくて、何もかも周りがいつの間にかやってくれていました。
12時から20時まで予約制で完全入替制だったのでバタバタって感じでもなくぬるぬると時間が滑ってあっという間でした。

おめでとうの花が来てから20時まで


朝10時ちょい前に出勤したら、ちょうどお花のトラックが来ていた。
この1年でお客さんの層も変わっていたし相席やイベントがないからお客さん同士交流も少なくなっていたから、お花なんてないと思ってた。
びっくりした。

お花の上についてるプレートには「七菜未遥さま ご卒業おめでとうございます」とあった。
初めて受け取るおめでとうにたじろぐ。
差出人を確認する暇もなく、すぐ米をとぎ炊飯ジャーのスイッチを入れてハナマサに向かった。自転車のサドルが低すぎて早く走れない。

薄々気づいていたけれど、過去最大数のご飯を仕込まないといけない。
多分前日に仕込みをしないと間に合わない量だったのかもしれないけど何もしてないぞ・・。
ハナマサでじゃがいもが7個入ってる袋を4つ買って、これ以上は無理やと思う。
大きい袋に3つパンパンに食材を買った。これ以上は無理やと思う。

お店に戻って無心にじゃがいもを洗って剥いた。
全然終わらんうちにはなちゃんともなちが来た。
じゃがいもを剥いたらあとは速くて、圧力鍋をセットして、調味料入れて、味噌汁作ってサラダを作った!

お花が来てるよ~ってもなちが言ってた。なぎちゃんも来てた。

お店がオープンして最初の部の予約の人に入ってもらってから10席分予約を取ってしまったけど橙幻郷は9卓しかないと気づいた。
でもお客さんの協力でなんとかなった。ありがとう。

案内し終わって、ご飯の盛り付けを説明してから外のお花を見に行った!
最初の店長のエリカさんからパチンコ屋の開店祝いみたいなお花が来ていた。エリカさん面白すぎる。

緑のお花のプレートを見た。今日来てない人たちの名前があってとっても嬉しかった!
メイリッシュのまほれ店長とパレットメイドカフェさんからもお花が来ていた。いつも節目の時お花をいただく。
私の好きな黄緑色の花籠でした。嬉しい。お花を贈れるような大人になりたい。
お花は1日中チェキの背景にさせてもらったり、お祭り感を盛り上げてくれた!
こんな時期だからお祭り感のある雰囲気になってとっても嬉しかった。

1部、最初にお客さんから睡魔ちゃんのチェキもらった。とっても嬉しかった!
1時間半あっという間だった。もう会えない人もたくさんいたのかもしれないのに、普通に時間が過ぎてしまうのなんか変な感じだ。
2部の前に肉じゃがにじゃがいも追加しまくった。

いちかちゃんと鬼灯が来て、はなちゃんはシフト終えてプリパラしに行った。
はなちゃんは1日中アキバで時間を潰してくれたり、足りないもの買い出ししたりしてくれた。
シフト終えたメイドたちが次々はなちゃんに合流してプリパラやってるの楽しそうすぎて平和すぎた。
はなちゃん橙幻郷のベビーシッター。

シフトの表の書き方が見辛くて、全員が30分遅く来る流れになってて焦った。笑
でもみんなフォローしてくれたから特に問題なかった!ありがとう。

卒業イベント、今までたくさんイベントしたけど全然違った。
なんかドタバタでメニューあんまりちゃんと準備してなかった。
2日前くらいに、社内で「秋葉原にコロナ感染者が多くなりすぎたから卒業イベント中止するか」という話になってそのことで頭がいっぱいだった。
準備期間はたくさんあったはずなのにワインや似顔絵や配信やフォトブックいろんなもの作ってワクチン打って念のためPCR検査して時間がふわふわと高速に過ぎた。
当日は周りの子たちがなんでもやってくれて、頼りになり過ぎて何事もなく終わった。
自分は大玉転がしの玉みたいに転がってただけだった!楽しかったな。

3部は当日席があったので外に見に行ったら6人くらい人が来てて3席しかないからあ~どうしよ~ってなってたらお客さんが「じゃあ譲ります」×3ってなって自然と3人残った。
当日で来たけど入れなかった人に向けてなんか用意しておけばよかったなあ。
とりあえず改めてお礼したいのに1番最初に帰ったお客さんが誰だったか思い出せない!わあごめんなさい。

2部も3部も本当にあっという間だったけどひとりひとりと話せたのでよかった。
あとメイドさんとたくさん一緒にチェキ撮った!
物理的にはプライベートでも撮れるけどやっぱりなかなかチャンスもタイミングもないので、メイドのチェキくれた人本当にありがとう。
写ルンです差し入れしてくれた人いて、たくさん撮った。現像楽しみ!

チェキ帳埋まりました

確か3部終わったらいきなり豆乳くんが来て卒業イベント知らなかったらしく、めちゃくちゃタイムリーですごいなって思った。
豆乳くんは頑張り屋で一緒にイベントもしたし大好き!
最近橙幻郷で疎外感を感じてるらしいので見かけたら適切に優しくしてあげてほしい。

4部むいとたまが来て、たまちゃんはめちゃくちゃキッチンの準備してくれた。
各部ごとメイドさんが肉じゃがとかサラダとか味噌汁追加しまくってくれた。
まろんさんとめろさんも来てひまりちゃんも来てめろさんがなんかでかいカメラで色々撮ってた!結婚式のカメラマンみたい。
1日ノンアルでって思っていたのだがそろそろアルコール飲んでた。(お客さんは飲んでないよ)
ひまりちゃんとめろさんにもお酒渡して乾杯した。

1日通して、久しぶりの顔もたくさん見れて嬉しかった。
みんな元気でいたんだね。元気じゃなさそうな人もいたね。元気になってほしい。元気が1番。

1部から4部まで、とても緩やかな時間だったような気がする。
予約制にしたら気軽に来れないし本当はフリーでやりたかったけど、来てくれる人にもメイドさんにも不安を少しでも減らしたかったし、結果的に待ちが出ないから雰囲気もゆるく平和な心で1日過ごせた。

それに、まだお給仕が残っているからね。イベントの日だけが大事ではない。

1年前くらい、卒業の仕方ってどんなのが理想かなってすごく考えてた時があって
卒業発表から卒業式まで駆け抜けて終わるのは自分には少し違うかなと思って
卒業イベントの後に少ししてから最終日という形にさせてもらいました。

発表から2ヶ月間も贅沢にゆっくりとお別れをさせてもらって本当にありがたかったです。イベントの流れとしてベストだったのかはわからないけど、これからの卒業生の参考資料になればと思います。

遥はピクシーに戻ります

卒業発表からいろんな人が会いに来てくれて普段なら言わないような気持ちを伝えてくれたりしました。
「テキパキお給仕する姿を見れなくなるのが寂しい」とか、泣けますね。お手紙をくれたりもして、よく見てくれているんだなあと驚いたりしました。
みんなが同じようなワードで褒めてくれるのが嬉しかった。遥さんは「平等」とか。

お客さんと特に深い話をするわけではないけれど、会うたびに重ねてきたものがあって、会えなくなるのが本当に寂しくて、お互いに何かしらの気持ちがあったということを感じることができた日々でした。幸せだね。
お客さんとの縮まらない距離感が大好きでした。
変なコミュ障なので、店員とお客さんっていう距離がとても好きです。踏み込まないけど、尊重している感じ。

「僕を置いてっちゃうんですか?」と言われていやいや何をそんなと思ったけれど、そうなんだ。
私は皆さんを置いてっちゃいます。
終わってみると、ゲンガーとピクシーの都市伝説みたいに、0.5kg軽くなったみたいです。
(ピクシーにゴーストが取り憑いてゲンガーになってる説)

店長を交代した時も本気で身体が軽くなりましたが、それとは違う種類の軽さです。
私は自分の人間性を切り売りしていたんだと実感がある、ようなないような。
みんなが思ってくれる遥さんを0.5kg分纏っていたような気がします。
買ってくれる人がいてこそ、ゲンガーになれるんですよ。0.5 kgはお返ししました。
ピクシーに戻って、自分のために生きていきます。先のことはわからないですが、とりあえず今はそんな感じです。


卒業式が終わっても、「橙幻郷辞めなくてよかったかな~」と思います。
こんな良い職場なかなかない、というか卒業発表してからみんなの結束が強まったとこもありました。
新しい店長・副店長と一緒に橙幻郷これからも盛り上げるぞってメイドさんみんなから感じた。
私のいない橙幻郷が盛り上がってるのはちょっと寂しいですが、前店長として雰囲気よく引き継ぎできたなら、とても嬉しいし自分偉いぞと褒めたいです。
ただまだぐちぐち言うなら、この新体制の橙幻郷を、裏方として支える立場が必要なのではとかみのや菓子工房もできたから、
その2店舗で取り組める企画考えたいなとか今まで橙幻郷になかった仕事で新しく私ができる仕事がまだあるのではと思ってしまうけど、一度決めたことなので未練は断ち切ります!

卒業式

セレモニー配信の進行は全部めろさんがしてくれました。
セレモニーには、るぎりさん、ひなたちゃんしほちゃんまで来てくれて、メイドがたくさんいた!
酔っててあんま覚えてないけど、めろさんが仕切ってくれたから心配なく喋りました。

セレモニーで喋るようなことは、卒業発表の時noteに書いてしまっていたのであんま準備してなかった。
私が辞める理由で橙幻郷の今後について心配させたくなかったから先に書いちゃいました。

むいちゃんから新人順にお言葉をくれてみんな可愛過ぎて死ぬかと思った。
まつりちゃんはお手紙くれた。自分のために時間を使ってくれるのが本当にありがたかった。
もなちは存在してるだけで最高。会えて嬉しかった。

鬼灯ちゃんとかはなちゃんとかひなたちゃんとか、今までの仕事と比べて、辞めたいと思ったことないとか環境良いって言ってくれて嬉しかった。
私から見たらみんな頭いいし向上心あるし、なんて良い子ばかり集まっているのかしらって感じなのに
もし今までどっかで嫌な目にあったり雑に扱われてたりしてたなら、社会ってダメすぎん?と思うし、
メイドさんとして頑張れば頑張るほど自信をなくしたり迷走していくような構造があるなら、それは良くないとずっと思っています。

配信のとき思ったけど、やっぱり自分にとってはなちゃん以降に入ってくれた人たちはキッズで、自分は大人として関わっていくべき人たちでした。
そんな大人の心が私に芽生えたのは、可愛い後輩たちのおかげなんだと思います。
大人になるって楽しいことです。
メイドさんが自信を持てる「アキバ」のため、メイドを取り巻く関係性と小さな社会のため何かできることをこれからもやりたいです。
なのでこれからももし何か私にできることがあるなら頼ってくれたら嬉しいですよ・・。

一花が、遥さんが店長になってから、メイドでも自分らしく個性的でもいいんだって思ったって言ってくれて嬉しかった。
なぎさんの困った顔が可愛かった。
なぎちゃんといちかちゃんは本当に優しくて、偏見がない人で、私の接客イかれたとこあったから、最初の頃2人を見てすごく学んだことを思い出しました。
橙幻郷入社1年目2年目3年目全部違って、自分も色々変わってきたということを走馬灯のように・・。

まろんちゃんが元気で面白かった。夕陽ちゃんが可愛いお手紙を読んでくれた。
ひまりちゃんに卒業証書を読んでもらって、
めろちゃんがおもむろに持ってきた寄せ書きびっくりした!!全然知らなかった!めろすごい。
めろと仲良くなれて本当に嬉しい!
まじ全員いてすごかった。すごすぎるものたくさんもらって仕事を頑張ってよかった・・となった。
なんかこんなに良い思いをさせてもらえるの、少し怖いくらいでした!自分なんて本当にキモいので・・

いろんな人がいるからお店は面白く、超豪華な大集合セレモニーは私が見たい景色でした(死ぬのかな?)

人と関わることが全然得意じゃないのに、たくさんの女の子と働いて、こうしてみんなが色々話してくれて間違いなく人生が変わりました。

今の私は今後も人とたくさん関わる仕事がしたいな~と薄ら思っているくらいです。前だったら絶対あり得ないです。

セレモニーが終わって、ちよちゃんがマック持って登場して、みんな「終電やばいので!」って帰っていって、
なぎちゃんが最後までいてくれて、2人で帰りました。
1日が一瞬で気づかなかったけど、終電がやばい時間だったのに驚いて、みんな遅くまで残ってくれてありがとうでした。
全員優しすぎて、もう自分死んでるのかもしれない。




秋葉原では卒業はおめでとうですからね

卒業イベントの1日は、みんなが卒業おめでとうと言ってくれました。
卒業っておめでたいんだね。
次何するかも決まってないし、おめでたいことだと思ってなかったけどおめでたいのかもしれない。
もし意味がなくてもみんながおめでとうって言ってくれたから、もらったおめでとうを本当にしたいと思った。
卒業したことがおめでたかったかどうかこれからの私ががんばります。


とても遅くなってしまいましたが、キラキラした感情の動きを捕まえる瞬発力や忘れない体力がなくてなんとかレポを残しました。

卒業式の次の日とかにコメントを出せるメイドたち優秀すぎます。
コメントをくれた方々、ちゃんと返事をできずごめんなさい!
メイドの遥さんの最後の日のツイートでお返事させていただこうと思っています。


秋葉原の卒業は、とても良いものです。1つ区切りをつけていただきました。
いただいた多くのものに恥じぬよう、橙幻郷のメイドさんたちが変な目で見られないよう、これからも元気に生きていきます。


まとまらない文章ですみません。読んでくださりありがとうございます。

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