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患者さんとクリニックの手間のリサイクル

現在 SDGsなどが世界的な流れになってきております。 これは健康経営などど同じで企業の活動として良い流れだと思います。もちろん初めはポーズ的に始められることも多いかと思います。しかしそれを行っているうちに意識が高まっていけば良いと考えます。

様々なリサイクル活動についても リサイクルのコストのほうが新たに作るよりも高くなることもあるようです。 それについては本末転倒と考える方もおられますが そういった意識で生活することで長期的に世界への負担がへるという面もあるかと思うので 長年蓄積していく中で どの分野はリサイクル どの分野は捨てた方がよいかという知見が溜まっていくかと思います

前回の記事の中で
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クリニックのベネフィット/コスト比のベネフィットに対する考え方について 「患者さんやクリニックの手間の再利用効率が良いか?」ということです。

患者さんの利便性という視点だけで採用しても、運用するクリニックスタッフのストレスが大きいと長続きしないため 患者さんのためになりつつスタッフにもメリットがないと 院長がいくらお願いしても うまくいきませんと考えるからです。
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と書かせてもらいました。


眼科電子カルテ

私は2017年2月に小さな眼科クリニックを開業しました。 できるだけコストを下げた開業をしようと思いました。そのときに機器は企業様が異なってもそれほど大きな値段差はありませんでした。しかし電子カルテについては大きな値段差がありまして愕然としました。眼科のカルテと内科のカルテの値段差に・眼科電子カルテの特徴として

・眼科のカルテは画像などを多く扱う
・多くの機器連携を要する
・眼科医は医師30万人のうち14000人ほど(医師の5%)

眼科電子カルテ会社の視点

マーケットサイズは小さい割にカルテへの要求スペックが高いということもあり 開発費用が高い。眼科カルテ専業メーカー様はその中で利益を出さなくてはならない。 そうなると アコギな商売をしているわけではないのですが どうしても眼科の電子カルテは高くなるという課題。

開業予定の眼科医の視点

電子カルテを採用したい。内科の知り合いに聞くと200万円くらいから導入できる電子カルテは結構ある。でも眼科は1000万近くかかる 開業のときお金ないので困ったなー。 「もちろん 価値はあるのは分かっているが まずは紙カルテで行こうかな?」 (紙カルテをスキャンするカルテビューアもありますが今回はこれは割愛させていただきます)

つまり 高いが故に 高価な電子カルテか安価な紙カルテかの2択しかない状況だったのです。そこで本当にそうなのか?と考えました


3時間待ち3分診療問題

高価な電子カルテが高価にならざるを得ない理由がもう一つあります。これが「3時間待ち3分診療問題」と同じです。また訳解んない例を井手は出してきました。

患者さん「先生!!なんで3時間も待って3分しか診てもらえないんですか?」
患者さん「3時間待ったなら せめて10分診てもらいたい!」
A先生「了解しました!10分診たいので 10時間待っていただけますか?または地元で10分診てもらう先生紹介します」

これは視点の違いです
患者さん:自分は待ちたくないけど長く診てほしい
A先生:診察時間を長くするためには
①待ち時間が長くなる
②そもそも患者さんを減らす

患者さんはミクロ視点 ご自身の体験を上げたいと考えています。 A先生はマクロ視点でお一人の診察時間を長くするためには 残念ながら上記の①や②のオプションが現時点でWAY TO GOであると考えておられます。 

こういったミクロとマクロの乖離を 合成の誤謬問題と言いまして世の中にはたくさんあります。

「おいおい ちょっと井手よー 最初の題名<リサイクル>どこ行ったんだよ?」

と聞こえます。わかっていますよー リサイクルの話の流れにバッチリ乗っていますが まだまだ長いので今日はここまで


合成の誤謬問題と眼科カルテの問題点は何が共通? リサイクルは?というのは次回以降に




 

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