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デザインと機能のバランスと、日本メーカーの知らなかった蛍光ペン

デザインと機能のバランス

テキマカは、見た目から入っていく視点で蛍光ペンを物色しているため、機能から入っていく視点の日本メーカーの蛍光ペンはなかなか入手することが少ないのが現状。

「かなりシンプル!」とか「全然見かけたことがない!」と思った製品しかこれまで手に入れていない。日本メーカー各社・各製品のこだわり、性能、機能性、どれも素晴らしいものがあるし、「よくこんなとこにこだわって作り上げたなー」て感じることも多々ある。多々あるのだけど、それが購買欲と直結はしていないのです。少なくとも私は。なぜか?というと、どうしても見た目で気になる箇所があるから。

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建築家 丹下健三は「機能的なものが美しいのではない。美しきもののみ機能的である。」という言葉を遺しています。私もこの言葉が大好きで、自分が使っている文具(カランダッシュ849やステッドラー925など)にもそれを感じてます。(余談ですが、テキマカの2人は建築や都市計画も大好きです)

TED Talksでサイモン・シネックがプレゼンしたゴールデンサークル理論では、What→How→Whyではなく、共感を生むのは Why→How→Whatのアプローチだとうたっています。Whatには機能や性能があてはまることを考えると、やはり機能から入ることは共感を生むアプローチとは逆ということになる。

ところが日本の文具の世界。驚異的な書きやすさのジェットストリームや、革新的な修正機能のフリクションなど、ここ数年だけとっても機能性の成功体験がある。だから発想の転換の必要性が難しいのかもしれない。それでも、先述のカランダッシュ849は発売から50年、ステッドラー925は30年、変わらないデザインのまま今日まできている。機能から入った製品に果たしてそれが出来るのだろうか?(同じデザインのジェットストリームが30年後にあるのか?)

そもそも、日本は伝統文化を愛でながらにして、その造形物を維持・保存する意識がなぜか低いという不思議な特徴があるのかもしれなくて。まさに破壊と再生を繰り返していく特異な国という印象。だから、その瞬間の機能が重視されるのかもしれないし、1製品の長寿命はもともと求められていないのかもしれない。でも、もしそうだったとしたら、本当に気に入った製品を使えなくなる日が早々にくるのかもしれず、それはユーザにとっては切ない話。

いずれにしても、デザインと機能の両立はとても難しい。それが出来るなら誰も苦労しないくらい果てしなく難しい。難しい。

難しい。。。

知らない製品がまだまだあった!

難しい、と分かっていながら、だがしかし、どうしても見た目から入りたいテキマカは、これはもうフェアではないのだが、日本メーカーの蛍光ペンのチェックのプライオリティを下げているのは隠し切れない。(隠してたか?)

だが、まさにこの年始から、これまで集めた40本弱の蛍光ペンの”データベース作成”を決め、その検討を始めると、やはり日本メーカーの蛍光ペンも知っておかないといけないのではないかという思いもふつふつと、ふつふつと。

そんなわけで、まずは主要な日本メーカーのカタログベースから調べ始めてみた。まずは、ゼブラ、三菱鉛筆(Uni)、トンボ、パイロット、ぺんてる、セーラー万年筆、プラチナ万年筆、サクラクレパス・・・・。

「だいたい知ってるだろう」と思ってた。

が、途中からそのイメージが崩れ初めまして。セーラー万年筆、プラチナ万年筆、サクラクレパス、、、このあたりの会社、蛍光ペン出してるなんて想像もしなかったし、中には「え?ほしいんだけど!」って即思ったものも。

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例えば、このサクラクレパスのラインマーカーOA1とか。ふっつうにシンプルでかっこいい!!一度も見かけたことがないため、どこで売っているのかからこれから探す楽しみでもある。オンラインでの購入はしないようにしているので、長旅になりそうな予感が既に。。。

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でも、これが後継製品?のOA2になると、ちょっと情報量(文字)が多すぎて、渋滞してるなーって感じちゃう。そういうところ。どうしても我々が気になっちゃうところって、きっと。

でも、これからもっとこの分野を語れるようになりたいし、そうなるためにもデータベースは作るし、って考えると、日本メーカーのもこれからどんどん見ていかないと!!!見ていきます!!!

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